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吾子の成長記(ako001.html)

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2000/8/31(木) →題名目次
気を遣う 生後328日(0歳10カ月23日)

 終日、天気雨。久しぶりのお湿りだが、気分も晴れない。心が荒む。
 ここ数日鳴りを潜めていた分、溜まっていたのだろう、奥さんがキレて喧嘩となった(喧嘩が奥さんの趣味だと思われる)。私も応戦していつになく激しい口論となった。私は決して手は挙げない、なぜなら奥さんに倒されるだろうから。
 子は、隣室のベビーベッドに乗っけてあったが、私が言いつのった時、子は、場の空気か私の声に反応してか、しばらくは「ふぎゃー」と泣きこそすれ、口論の大部分の時間は静まりかえっていた。顔は見てないが、きっとはらはらしながら不安げに治まるのを待っていたのだろう。
 一段落付いて、私が、例のプチ家出をしようと隣室に行くと、子と目が合った。微笑みかけられた。この子の笑みを見ると、猛きもののふの心もやはらぐ。心は怒りに満ちながらも私の表情は弛みやがて心まで溶けてきた。今日の天気雨のような気分だ。・・・・そして夫婦も仲直り。
 子は、ここ数日で気を遣うようになったようだ。転んだりした時、こちらが笑うと、それに呼応して照れ隠しのように笑う。侮れないな。また、1週間ほど前まで、「あっち」と指さしても、指の先を見るくらいで、ボディラングエージの意味を理解してなかったが、「あっちで母さんが呼んでるよ」と指さすと、そちらに向くことも憶えたようだ。少し成長したら当たり前にできることが、こうして今少しずつ可能になりつつある。

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2000/8/31(木) →題名目次
赤子の意志 生後328日(0歳10カ月23日)

 乳児の意志というのはよくわからない。子なりの意図はあるのだろうが、大人には予想外の行動をとる。それでも、一人でいる所に親が顔を見せると、嬉しそうな顔をするし近づいてもくる。こちらの意図通りに動いてくれると楽しいものだ。
 それが、今朝は、ちょい違った。プレイジムで遊んでいる所に私が顔を出すと、座ったままニコォとした顔で私を見ている。片手はプレイジムに掛かっている。私も少し離れて正座し、膝に乗せて歌を歌ってやる体勢をとって子を呼ぶ。と、私をニコォ顔で見ていた子が、「どうしようかな?行ってあげようかなぁ? 止めようかなぁ?」という顔で、プレイジムの方を横目で「ちら」と見て、また私を見る。こいつ、もったいつけてやがる。意志、というか、意志のこもった表情を初めてはっきり見た。そして、ぱたんと倒れ込み、一人で遊ぶ方が楽しいよぉという感じで遊び始めた(でもこっちを意識している)。
 結局、いないいないばあ、をやるまで引き寄せられなかった。ついに、プレミアまで要求するようになったか。駆け引き上手さん!

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2000/8/30(水) →題名目次
父の膝の上で 生後327日(0歳10カ月22日)

 今日もやんちゃである。背伸びして手が流しのところまで届くようになった。一生懸命そこにあったグラスをひっくりかえそうとしている。現在、何であれ上にある物を下に落っことすことに熱中している。危ねぇ危ねぇ。
 私の食事の時(奥さんはダイエット中)、膝の上に載せてビデオを共に見ていると、珍しくおとなしい。いつもなら、エビ反り、横倒れ込み、うなり声、ハイハイのコンビネーション技で即座に脱出をはかるのだが。うーむ、TVを見せて静かにさせるのは、教育上良くないなあ、と思いながらも、食事中にもスキンシップを保ちたい気持ちとのディレンマ。
 などと思っていると、ことっ、と私の肘にもたれかかったかと思うと、御寝なられた。天使のような寝顔、というよりむしろ、天使がこの世にいるとしたら、こんな顔なんだろうな、と断言する。

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2000/8/30(水) →題名目次
お疲れですな 生後327日(0歳10カ月22日)

 昨日は帰宅してからも元気元気。すごく楽しそうだ。
 しかし、さすがに疲れたのだろう。早々に寝始め、朝まで寝ていた。目覚めた順は、普段通り。それで、また寝ている。あれで寝たりないのか。おやすみ。(ただいま午後2時前)

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2000/8/29(火) →題名目次
お帰りなさい 生後326日(0歳10カ月21日)

 託児室に預ける瞬間は泣いたそうだ。とはいえ、寂しいから、というより、保母さんとの受け渡しで痛い思いをしたせいなのだそうだ。
 託児室に妻が迎えに行ったときは、満面の笑みを浮かべて床を走り回っていたのだそうだ。預けてまもなくで泣き止み、後は、床を走り回り、眠くなるとベッドの方へ自ら向かっていたとのこと。人見知りしすぎても困るが、うちよりも余所で楽しくされると、複雑な気分だ。うちに帰っても大はしゃぎ。今晩はちゃんと寝てくれるかなあ。子供の新しい肌着を何着か買って来た。全部、カワイイのだ。

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2000/8/29(火) →題名目次
独りでお留守番 生後326日(0歳10カ月21日)

 私が独りでお留守番。奥さんは子を連れて友人に会いにお出かけ。子も同伴するが、食事の間はデパート託児室に預けるのだ。私もその託児室に一度行ったことがあるが、なかなか良いところだ。うちの子は、そこと私の実家にしか預けたことがないが、この2ヶ所に預けた日の夜は、うちの子、寝ながら思い出し笑いをしているそうだ。そんなに楽しいのか!
 昨年のクリスマス頃、とある非認可の託児所に子を預けて夫婦で食事を、と思ってそこを覗いてみたことがあるが、「とてもこんなところに預けられない」という状況だった。保母さんは、パンフで謳っている数に足りず、泣いている子もほっぽかされていて、不潔っぽい。風邪をもらってきそうな感じ。なんかやだな、と思ってその手のところにはいまだ預けていない。和光市の例の事件(経営者が預かった子を虐待死させた事件)のこともあり、なおさらだ。常に育児にしばられている奥さんのことを考えると、いつまでもこのままとはいかないのだが。

 昨日、私がラクチン子守をしたおかげで、子は、夜中になっても全然寝なかった。それでも、子は今朝一番に起きていた模様。珍しく、奥さんの方が私より先に起きていた。うーむ、だんだん私もだらけモードに入ってきた。まずい。

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2000/8/28(月) →題名目次
うちの子、進化の階梯を昇る! 生後325日(0歳10カ月20日)

 生後3ヶ月頃、まだ寝返りも左にしかうてなかったその頃、酔ってビールを飲ませると、これが飲むんだな。・・・・・・奥さんにその話をすると、こっぴどく叱られた。
 先月、かな、ビールを飲ませると、嫌がった。・・・・奥さんにその話をすると、満足げだった。
 そして、今日、「苦っ!」という顔をしながらひと口、直後「キャハハ」と笑い出す。こっちがびびってしまったぜ。奥さんにその話をすると、「馬鹿になったらあんたのせいだからね!」とまたもこっぴどく叱られた。・・・・・・「父さん、今日は一杯いこうか」と誘ってくれる子になってほしいという願い計画は前途多難だ。

 子をしばらくベビーベッドに閉じこめておいた。----笛をぷーぷー吹く音がしていたが、笛を落とした音が聞こえた。それを拾いに隣室に行き、ベビーベッドの格子越しに、わざと横向きに渡す、と、何の苦もなくひねって手元に引き寄せたのだ! 数回それを繰り返してみた。最後には厭きたらしく、受け取りさえしなくなった。これは、ひと月前にはできなかったことだ。力任せに引き寄せて、偶然、格子をすり抜けることこそあれ、確信的に手元に引き寄せるとは! 進化・・・・。よくチンパンジーについて、「3才児並の知能」というが、それに近づいたわけだ。ちなみに、一時期サル学関係の書を読み漁ったけど、おもしろいよ。ボノボの生態とか、ツキディヅスがチンパンジーを人間と誤認していた(形跡)とか。

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2000/8/28(月) →題名目次
お留守番 生後325日(0歳10カ月20日)

 帰宅したとき、子が玄関に迎えに来た、と思ったら、たまたまそこにいただけらしい。ちぇ。
 奥さんは用事でおでかけ。子と二人でしばらくをすごす。独り遊びをしているので、そのままにしてあるが、ちらりと見える子供部屋には、ちぎれた雑誌類が見える。恐ろしい。

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2000/8/27(日) →題名目次
唾の匂い 生後324日(0歳10カ月19日)

 私が帰宅した物音で目覚めたらしい。寝起きで喉が乾いているたのだろう、ぎゃーぎゃー泣き始めた。奥さんが飲み物を用意する間、「大きな栗の・・・・」を歌ってやると、泣き止んだ。偶然かも知れないけどね。
 ここ数日で、子の唾に匂いがついてきた。3日ほどまでは無味無臭で、いくらでも飲んでいい気がしたのだが。
 私がこれを書いている後ろで奥さんが夕食を食べさせている。急にヒスを起こして、離乳食をあたりに撒き散らした。それで食事は中止。その後、場所を変えてミルクだが、あ、マシンを攻撃してきた。通信不可能!

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2000/8/27(日) →題名目次
散歩から帰って 生後324日(0歳10カ月19日)

 やはり早いうちの散歩はいい。
 でも、それは私だけで、子は、相変わらず外出するとむっつりしたまま声も上げな
い。
 お花の近くにベビーバギーを止めても、数回に1度、さみしそうに軽くお花をひと
なでするだけ。ビデオカメラを向けても、ほうけた顔でこちらを見ている。なんか、
不憫になって帰宅した瞬間、キャーキャー言って走り回る。奥さんはまだ寝ていた。
奥さんの名誉のために言っておくが、昨夜私が寝た後で夜泣きした子のおしめを替え
てやり、さらに私が起きる前に子に食事を摂らせているのだ。だから、これでいいの
だ。

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2000/8/27(日) →題名目次
散歩は早朝から 生後324日(0歳10カ月19日)

 ぴたり5時間睡眠で7時半に目覚めた。休日も初めのうちは仕事モードから抜けないので、こんな調子。奥さんもやがて目覚め、珍しく休日に朝食を供してくれた。お、子も目覚めた。8時半。よし、今日は涼しいうちに散歩してこよう。では。
 あ、地震だ!

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2000/8/26(土) →題名目次
トイレエチケット 生後323日(0歳10カ月18日)

 私の昼寝中に奥さんが買い物に出た。子の「外気浴」(=散歩)は午前中に済ませているので、うちに置いて出ればいいのに、また連れて出た。買い物が多いので、ベビーバギーに乗っけたいのだそうだ。バギーだけ持ってけばいいのに、恥ずかしいのだそうだ。ご老人で手押し車を杖代わりにしてらっしゃる方がいるが、確かにラクだ。ただし、私の杖は、自分自身より大切だ。その杖をアパート3Fまで抱えて上るのは大変だった。それに買った物足して毎日上り下りする奥さんはパワフルだ!(こんなアパートにしか住めない私を時折甲斐性なし扱いするが)。
 夜、大便をしたおむつ換えのお手伝い。転げ回ろうとするわ手で局部をまさぐろうとするわ、私が手を押さえていてもすごい力で振りほどこうとする。小さな手錠が欲しいくらいだ。普段これを独りで行っている奥さんはスゴイ!

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2000/8/26(土) →題名目次
「昼上がり」の散歩 生後323日(0歳10カ月18日)

 1時間ほどで帰ってきたけど、いゃあもう暑かった暑かった。普段、平均朝8時前に職場についたら、日の暮れるまで外に出ない生活だから、ドラキュラがトライアスロンしているようなものだ。ビデオを持って出たが、内弁慶のうちの子は動きがないのでつまんない。今日は公園のハトも少なかった(暑いからでしょう)。帰宅するとさすがに奥さんは起きていた(ちょっとびっくり)。替って私が1時間ほどへばっていた。
 昨日の撮影は、最初の区切りまで30分、一気に撮ってあと少し、というところで、カットの声がかかった。半ばで誤りを述べたせいだ。その時言ってくれればいいのによォと思ったが、後で訂正するつもりでわざと間違ってみせた可能性を考えたから止めなかったのだそうだ。なるほど。しかし、100m全力疾走してゴール直前でフライングを言われたような気分だ。
 先ほど、戸を閉めるとき子の指を挟んで泣かしてしまった(でも軽くだよ)。ごめんよ。

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2000/8/26(土) →題名目次
朝 生後323日(0歳10カ月18日)

 ・・・・はっと目覚めて時計を見ると7時。「やばッ遅刻!」と思ったが、ああ今日から休みだったのだ。どうやら昨夜飲みつぶれたらしい。独りでビール大瓶5本飲んでいたようだ。残りのつまみがあるので漁ってから2度寝。
 9時半頃再び目覚めた。子も起きたらしい。奥さんも目覚めて、子に食事を与えて再びおやすみ。私の休日は、奥さんも休日なのだ。私の勤務日、奥さんがどうしてるか知らないが。
 子は、起きてひとり遊びが楽しそうだ。昨夜、酔眼に見た光景は、ウェットティッシュをあらん限りケースから引っ張り出してティッシュのお花畑に座っている子の姿。キーボード狙ったり、ビデオデッキのテープ挿入口に手をつっこんだり(これで指を怪我したのに)、TVのコントローラをふりまわしたり、およそ、乳児がやるものだと耳にしたことのあるものは、一通りやるものなのだな。典型的な乳児なのか。
 報道によると、またも医療ミスで、今度は赤ん坊の「指など」を切り落とさざるをえなくなるという事件があったようだ。いたましい事件だ。子が指を私の口につっこんで来るたびに、お菓子の「小枝」のような歯触りを感じ、ふとしたことでちぎれちゃいそうだ。本当に気をつけねばといつも思う。こんな細い指が折れたりせずに成長するというのが奇跡のようにさえ思われる。
 独り遊びに飽きたのか、またキーボードを狙ってきた。10時半。頃もよし、散歩に連れて出よう(奥さんは睡眠中)。

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2000/8/25(金) →題名目次
休日前 生後322日(0歳10カ月17日)

 湯上がりの子の体を拭いていると、子が、自分の耳に指をつっこんでいる。初めて見た。大人みたいだ。
 子に、ほ乳瓶でジュースを飲ませる役を仰せつかった。ほ乳瓶を受け取って振りながら子を呼ぶと、とことことやって来た。大きくなったな。この間まではこちらから行かないとほ乳瓶に食いつかなかったのに。そういえば、ここ十数日の間に、呼べば来るようになっていたな。でも、聞き分けがなくて、さっきからキーボードを押したがって大変だ。開いたノートパソコンの画面を押さえつけて最大角度以上開こうとしたり。
 さて、これから一杯やるか。明日から休みだ(わずかだが)。明日から親子で散歩をするぞ(たぶん)。

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2000/8/25(金) →題名目次
夏の終わり 生後322日(0歳10カ月17日)

 出勤するとき、子は、布団から転げだして畳の上で寝ていた。夜間徘徊してそのままころりと寝たのだろうか。
 いつもより早く、6時45分に勤務先に到着したが、案の定、あの方はもうすでにいらしていた。予想したことなので、いまさら驚きはしない。
 早く到着したのは、コンビニに寄らなかったからなのだ。グルメは私は、朝食はサンドイッチ2包みと決めてある。普段、この勤務先に来るときは、家の近所のローソンに寄るのが便宜が良いのだが、いかんせん、ローソンのサンドイッチはどうも....。で、思い切って今週、勤務先近くの、ampm に寄っていた。広くて品揃えも良いのだが、客はいつ行ってもいなくて、店員さえ姿が見えない(そのくせレジに向かうとどこから見ているのか奥から姿を現す)。その隣にもローソンがあるが、覗いてみると、同じくらいの規模なのに、客で賑わっている。でも、サンドイッチはやはりどうも。
 今日は、ふと、吉牛(吉野屋の牛丼)を食いたいモードに入ったのだ。無性に食いたくなることが月に1度くらいはあるのよ。並・味噌汁・卵トリオに紅生姜たっぷり....。この紅生姜は「必須」だ。生協の宅配で、吉牛レトルト版があり、奥さんが食卓に供してくれたのだが、この必須紅生姜を出してくれなかったのでケンカしたことがあるくらいだ。あのときはごめんね、おとなげなかったよ。
 昼は、一貫して今週はマックのチーズバーガーとフィレオフィッシュとコーラMである。

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2000/8/24(木) →題名目次
恐怖を感じるのは(再び) 生後321日(0歳10カ月16日)

 訂正。カブトムシじゃなくてクワガタムシのおもちゃ。帰宅すると、もう満面の笑みを浮かべて飛びついてきた。夕食の間もまとわりついて大変だ(が、幸せだ)。昨日は、寝る前だったのでクワガタムシのおもちゃに泣いたが、機嫌のいい今はどうだろう。

 《奥さんの証言》「昼間、クワガタムシ握ってたよ。」
 《仮説》クワガタムシに対する恐怖はなくなったのではないか。

 《実験1》ゼンマイを捲いておもちゃを走らせる。
 《結果1》やっぱり泣く。止めると泣きやむ。(実験2を挟んで、数回追試を実施)

 《実験2》止まったままのおもちゃを見せる。
 《結果2》握って振り回す。平気なようだ。

 《実験3》床を走らせず、手に持ったまま、ゼンマイを捲いて空回りさせる。
 《結果3》やはり泣く。

 《実験4》見えないように、私の後ろで空回りさせる(音だけが聞こえるようにする)。
 《結果4》やはり泣く。

 《結論》 「ジャーコジャーコ」という音を恐れているにすぎない。

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2000/8/24(木) →題名目次
泣き止むまで 生後321日(0歳10カ月16日)

 今日は撮り直しなし(一部アテレコ用に音声のみ入れ直し)。何して遊ぼうかなあ、と思いながら帰宅。子は昼寝中。寝たまま大便したらしく、奥さんがおしめを取り替えた。終わった後で、ふと見ると、寝起きの顔で目覚めている。
 いそいそと近寄ると、横目で、ほんとうに、不審そうな目で、誰だこいつはという目で、私を30秒はしっかり見てから、泣き出した。そのまま立ち上がって、ベランダで洗濯物を干している妻のほうへ逃げて行く。昨日は寝不足で泣いた。今日は眠りが足りているのに!
 傷ついてまた家を飛び出そうかと思ったけれど、踏みとどまった。10分は泣きつづけたろうか。泣くときに舌は口の中で下に巻かれるのね。やっと、父親を認識したらしくあやしてやると笑うようになった。もう人騒がせな。・・・・でもやはり、うちを出た。

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2000/8/24(木) →題名目次
濡れ布団の怪 生後321日(0歳10カ月16日)

 ここ数日、子の寝ていた布団がやけに湿っぽいことがあった。大量の寝汗かな、泣き濡れて泣き寝入りしたせいかな、くらいに思っていた。

 子のいる部屋にはベランダがあり、そこに洗濯機を置いてある。ハイハイを始めたばかりの頃、外から赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。何事?と飛んで行くと、子が、サッシを開けて、10cm下のベランダに斜めになって上半身から落ちかけていたのだ。ベランダに溜まったヘドロまみれになっていた。普段、そのサッシはロックしてあるのだが、洗濯機を回すときは電源の関係でやむをえない。それ以来、夫婦で細心の注意をしていた。
 それでも、ふと気付くとサッシを開けていることがある。しかし、懲りたのか、ベランダには降りようとはしない。は、と気付くと全開にしたサッシの前で、外の熱風を浴びて座っていたり立っていたり。そのたびに両親は冷や汗。
 さて、布団が濡れている理由はベランダと関係があった。奥さんの発見によると、子が、サッシを開けて、お気に入りの赤ゲット(赤毛布)を投網のようにベランダに投げ掛け、それを回収して寝に戻っているようなのだそうだ。ベランダが濡れていると、当然赤ゲットも濡れ、それを置いた布団も濡れ・・・・。予想も付かないことをするのが、赤ん坊だ。まあ、外に出ようとしないからいいけど。

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2000/8/23(水) →題名目次
現金なヤツ 生後320日(0歳10カ月15日)

 2時間ほどして帰宅すると、私を見て、いつものようにニヤッと笑って飛びついて来た。例によって歌を歌ってやった。もぉ、現金なヤツだ。本能によって生きていやがる。
 座っているときに胸を突いて押し倒すと、嬉しそうに後ろにバタッと倒れてゆく。時に後頭部をぶつけても泣かない。これは従前のこと。
 今日は、胸を突いて押し倒そうとすると、前屈みになって押し戻してくるのだ! これって進化? 作用・反作用の原理を体得したらしい。押し戻しに成功すると、したり顔でニヤッと笑う。失敗して倒れても、ニヤッと笑う。フフ。可愛いヤツ。

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2000/8/23(水) →題名目次
恐怖を感じるのは 生後320日(0歳10カ月15日)

 今日の収録は、撮り直しが10分分だけだったのに、なぜだか終了したときはすでに3時間が過ぎていた。どういう理屈だ?
 今週、向いに座っている同僚が、子に、といって、カブトムシのおもちゃをくれた。日のあるうちに帰宅したので、子が起きている。あいさつもそこそこに、さっそく、おもちゃのねじをまいて、動かす。「ジャークジャーク」と6本足を動かしてゆっくり前に進む。
 と、1メートルは離れているのに、子が、「びえーん」と泣き出した。典型的な赤ん坊の泣き方、泣くシチュエーション。虫など見たことがないはずだから、恐怖も感じないと思ったら、そうでもなかったわけだ。なるほど、人は、正体のわからないものの方に、むしろ恐怖を感じるのだろう。
 そんな分析をよそに、子は母にすがって泣き止まない。いったん止んでも、父が顔を近づけると、「びえーん」だ。抱き上げようものなら「ぎゃーん」だ。人見知りで泣いているのと同じだ。無償の笑顔を常に向けてもらえるという、親としての特権がああ!
 母親が寝床に置くと、やがて眠った。眠たくてむずかっていたわけだが、釈然としない。うちを飛び出して来た。

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2000/8/23(水) →題名目次
クランクイン 生後320日(0歳10カ月15日)

 映画じゃあるまいし、「クランクイン」なんていうはずもないけれど、気分、気分。・・・・で、撮影は絶不調。90分番組に、リテイクリテイクの連続で(私のせいだ!)、4時間半もかかってしまった。この調子では今日も思いやられる。
 ところで、うちの子の昨夜だが、しばらくして目覚めると、いつもの人懐こい(対象限定)我が子に戻っていた。一安心。妙な時間に寝たので、夜間徘徊を心配したが、意外に早く寝たもよう。寝る前に、横になって絵本を開いていたが、上下逆さのままだった。絵の認識はまだなのだろうか? それとも発想の転換の試みだったのだろうか。
 今朝は、子が寝ぼけまなこのうちに出ていった。抱き上げても無反応。寝起き小顔がいっそう小さく見えた。どうやら、私の寝起きの良さ遺伝子は、劣性遺伝子であるようだ。

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2000/8/22(火) →題名目次
父ちゃんショック! 生後319日(0歳10カ月14日)

 姪の話題を引き続き書こうと思っていたが、ショックなことがあったので、それを。
 私が帰宅した瞬間、夕寝していた子は目覚めたらしい。その瞬間から泣き始めるのは珍しくないことなので、なだめてやろうと試みたのだが、これがもう何をしても泣きやまない。近年にないくらい、いや近日にないくらい、ギャンギャン泣くのだ。しかも、転げ回り、エビぞりから背筋で飛び上がり、うつぶせになったかと思うとそのまま突進、立ち上がるやいなや仰向けにひっくりかえる始末。それが、母ちゃんの近くに寄ると泣きやむ。
 父ちゃん自信喪失。昼間電気工事のおじさんが来たのだが、それと混同しているのか? うちの子、人見知りだからなあ。でもぉ、父ちゃんの顔を忘れるなんて!
 しかし、母ちゃんパワーにも限り有り。どうやら、空腹だったようだ。ほ乳瓶を持つ母ちゃんの後を泣きながら追いかけて、一本一気のみ。それから、ふてたように横になって毛布の端をいじっている。その隙に、夫婦の夕食。

 その間に、ふて寝をしてしまった。ちぇッ、せっかくご機嫌うかがいしようと思っていたのに。

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2000/08/22 (火) →題名目次
我が姪、うちの子の従妹 生後319日(0歳10カ月14日)

 我が姪、うちの子の従妹は、半年年下である。3ヶ月ほど前、2晩ほど預かったことがあるが、あまりの小ささにびっくりした。まるで壊れ物でも扱うように世話したもんだ。うちの子は、もはや結構乱暴に扱っているというのに(だって、ほとんど泣かないもん)。
 それで改めてうちの子の、前の写真を見てみると、やっぱそれくらいの大きさだった。毎日見ていると変化に気づかないものなのだね。生活の上での「客体化・対象化」の重要性を実感したもんだ。
 で、その従妹の体調が現在少々すぐれないらしい。早く治ってほしいもんだ。
 今日、うちを出るときは、目ぼけた顔ではいずっていた。歌を歌うと寝直さなくなるというので、歌は断念して出てきた。パパは今日何時に帰れるかなあ、昨日のようにはいきますまい。

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2000/8/22(火) →題名目次
 生後319日(0歳10カ月14日)


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2000/8/21(月) →題名目次
お早いお帰り 生後318日(0歳10カ月13日)

 最も早い記録。7時ちょうどに職場入場。
 ぶっ飛んだ。もういらしている方がいる! 畏れ多くも御名を口にするもはばかられるこの道の大先達がいらしていた。やはり一流の方は何をなさっても一流なのだ、と思い知らされた。
 グルメな僕は、昼飯は、マクドナルドのチーズバーガーとフィレオフィッシュとコーラMサイズ(514円)だ。今週は毎日このシフトになるだろう。先週は、毎日、崎陽軒のシューマイ弁当(710円)だった。さらにその前の週は、キオスクコンビニのチャーハンだった(値段忘れた)。
 収録前にして、段取りがよくわからないので、逃げ出したい気分になった。今朝の朝日新聞朝刊のマンガ「ののちゃん」が夏休みの宿題にプレッシャーを感じているのと同じ気分。何歳になってもそういう立場から逃れられないのが人生ね(前述の、賢所に御座まします尊き方は、締め切りまでまだ数日ある原稿を今日お出しになられていた)。不安に思うまでもなく、今日は打ち合わせだけで終わり。よかつたよかつた。で、仕事のある日の、陽のあるうちに帰宅なんて、もしかしてほとんど初めて!?
 でも、妻子はお出かけだった。まもなく帰ってきた。奥さんは驚いていた。子に、「大きな栗の木の下で」を歌ってやると、喜んでいた。

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2000/8/21(月) →題名目次
喧しい夜 生後318日(0歳10カ月13日)

 例の、無人ドアホンが夜になって4回も鳴った。おかげで、眠りに入っても、幻聴が聞こえるような気がして何度か目覚めた。
 子が、なかなか寝ない。「キャーキャー」「ギャースギャース」と叫びながら夜間徘徊している。奥さんに、何度となくボディプレスをかけたそうだ。時に入り交じる泣き声。静かになったかと思うと、また起き上がる。かててくわえて、夜泣きを2度。2度目は4時だった(私の起床は5時!)。
 エアコンが、「キャシャキャシャシャ」という音を、おそらく10分おきに立てる。本日は過敏な神経の私は、それで毎回眠りを妨げられる。昔のアパートの縦置き一体型エアコンで、そんな音(もっと甲高かったが)が始終鳴り始めた時を思い出す。だんだんに乾いた音に変じながら、夏中、そんな音がして、夏の終わりごろ、突如、「バショッ」という音とともに何が飛び出してきて、音が止んだ。
 飛び出したのは、乾燥ゴキブリだった。
 今回、どうも、それが思い出されてたまらない。
 年中釣りばっかりやっている友人に、脊髄液を注射針で抜かれている夢を見て目が覚めた。
 いってきます。

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2000/8/20(日) →題名目次
華燭の典 生後317日(0歳10カ月12日)

 いい披露宴だった。食事もうまいしスピーチも質量ともに選び抜かれていて退屈しなかった。こんないい披露宴ならまた呼んで欲しい(?)。おめでとうお二人さん。お二人ともうちの子のようなすばらしい子宝にめぐまれますように!
 終わってから、私の行きつけの寿司屋に3名で移動して一杯やる。他のお歴々はどこに行ったやら。その後、宴に参加しなかった仲間を2人電話で呼びだした。その2人目が到着したときには先発の3人はすでに飲み疲れており、やがて解散。小腹が空いたので私だけ居続けて寿司をつまむ。自宅に電話すると、まだ子が起きている、という。会いたい一心で飛んで帰った。
 子は、父が帰ると興奮状態。なかなか寝つかなかったが、日課の夫婦げんかの最中にいつのまにやら就寝。
 ところで、私は、約12時間飲み続けていた計算になる。そのせいで、せっかくいい天気なのに、子を連れての午前中の散歩はできず、夕方を迎えた。ごめんね。来週こそは!
 ここ1週間くらいで、両親の意図をだいぶ汲み取るようになったようだ。おいで、と言って手招きすると来るようになったし(それまでは、音の出る物をパフパフ鳴らして気を引かないとだめだった)、あっち、と指させばその方を見るようだ。でも、だめ!と言って制止しても、それは馬耳東風。身振り手振りで意志を疎通することの難しさや、言語の力の強力さにしみじみ考えさせられる。

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2000/8/19(土) →題名目次
子を置いて  生後316日(0歳10カ月11日)

昨夜、仕事帰りに、父子で線香花火をしているのを見た。うらやましいな。早くうちの子もそれくらいに大きくなってほしいものだ。
当初予定では、
1.早起きして子と散歩に出る
2.散髪に行く
3.結婚式へ
だったが、案の定起きるのが遅くなり、子の「エケエケ」「ヘケケケ」といって遊びまわる声で起こされた(一昨日まで「ヨコヨコ」と言っていたのが、変化したようだ)。
1,2のどちらを省略しようか悩んだが、明日から撮影に入るし、というので、1を省略した(ゴメン)。
というわけで、あまり遊ぶことなく、これから行ってきまぁす。

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2000/8/18(金) →題名目次
Flint Stone 生後315日(0歳10カ月10日)

 映画「フリントストーン」をTVで見ている。子を持つ男(養子を貰う)が、「おれ、いい父親になれるかなあ?」という質問に対して、主人公が「誰だってひとつくらいとりえはあるさ」。う〜ん、いいセリフだ。私にもそのとりえがあるかなあ。

 うちの子にはお気に入りの毛布がある。真っ赤な毛布。明日は休みだから帰ってから飲んでいるのだが、奥さんが買い物に出ている間、灯りを落とした子供のふだんの部屋と私が飲んでいる部屋の間の板戸を開け放しておくと、その両方をダダダダと走っていったり来たりしている。まだ生後10ヶ月と10日ですよ。ふと気付くと、そのお気に入りの毛布を持参してきていた。しばらくすると、ミ○キ○マ○スの小さなぬいぐるみを握りしめて走り走り回っている。どうやら、暗い部屋から、必要な物をこちらに運び込んでいるようだ。たいした成長だ。
 で、さっきまで、「ヘッケ、ヘッケ」と言って走り回っていたが、ふと気付くと、毛布もぬいぐるみも戻して、こんどは笛を持って来ていた。片づけを覚えたのかな?
 その○ッ○ー○ウ○のぬいぐるみは、子が自分の伯母(私の義姉)からせしめたものだそうだ。買ったばかりのそれを持ってうちを訪れたそうだ。その時、うちの子が欲しそうにしたのだが、「これは買ったばかりだからネ」とバッグにしまい込んだそうだ。ところが、しばらく立って気付くと、うちの子がバッグに手をつっこんでぬいぐるみを物色していた。それで根負けした伯母が、贈呈してくれたそうだ。

 明日は職場の某氏の結婚式だ。私は末席を汚すだけだが、お歴々が出席なさるということだ。
・・・・というところで、大騒ぎだった。子がフレグランスオイルを開いて香りを楽しんでいたのだ、ていうか、オイルまみれだった。奥さんの手助けで、子を洗浄。
 話を戻して、と思った・・・・というところで、缶コーヒーをもったうちの子が、板戸に激突して泣き始めた。なだめねば。


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2000/8/18(金) →題名目次
 大きな栗の木の下で 生後315日(0歳10カ月10日)

 最近、私の帰りが早いので、うちの子は目覚めている。いつも、嬉しそうな顔で、ばたばたと倒れそうに歩いてきて、正座した私の股をまたいで、結局は倒れ込んで私に抱きついてくる。幸せの瞬間。そこで、腿で子を股をドカドカ突き上げながら拍子を取って「大きな栗の木の下でぇ〜」と一曲歌うのを日課としている。その後、まとわりついてきて、手を触れて欲しくないものに限って触ろうとする。それで隣室に隔離すると、ぎゃーぎゃー泣いて切なくなる。で、結局、遊んでやる。
 ところが、昨夜は、あまりまとわりついて来ずに、ひとり遊びにいそしんでいる。ちょうどすることがあったので、隣室に置いたままにしておいた。ひとり遊びには、押入を勝手に開けて中の物を続々と引っ張り出すのと、横になったままコンビニ袋や紙切れを寂しげにいじっているのとがある。しばらくして様子を見ると、後者であった。目が合うと、にこりと笑っていつものように突進してきた。そこで「大きな栗の木の下で」だ。
 ひとり遊びの孤独が影響したのか、ひと月ぶりくらいに夜泣きをした。5分くらい悲痛に泣いていた。

 今朝は電車がだいぶ遅れたようだが、10時半の始業ために8時前に職場に到着する私(なんと無意味な!)にはまったく影響がなかった。むしろおかげで読書が進んだ。

 林美一「江戸の二十四時間」(河出文庫)読了。上は将軍から、下は吉原の生活まで、江戸時代各層の人々の一日の生活を説明したもの。春画の取り締まりに関する「寛永以来あまり彩色摺を取締るものだから、すぐれた極彩色印刷の製品が地下にもぐってしまったのだ。天保時代の日本の多色摺印刷の技術は世界最高のものであったが、その技術は公然たる店頭販売の作品にはなく、絵草紙屋が極秘に制作販売した春画本に伝えられていたのである。」なんていうのは、VHSビデオやインターネットの普及と技術向上と同根の事実を感じて感無量。


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2000年8月17日(木) →題名目次
 暗闇にベルが鳴る 生後314日(0歳10カ月9日)

 いつも通りに5時過ぎ起床。曇天で、いつもより暗い。
 トイレの水を流した瞬間の5時半ごろ、突如、呼び鈴が「ピンポ〜ン」と鳴る。こんな早朝から何事だあ、とおそるおそる外を覗くと、誰もいない。すわ、ピンポンダッシュか!と思ったが、ここは3F。一瞬で姿を消す悪戯な子供、なんてありえない。奥さんによれば、時おり呼び鈴が気まぐれを演じるそうだ。鳴ったのが深夜でなくてよかった。

 その音のせいでもあるまい。私が出勤する時にはだらしない姿態で眠りこけているうちの子が、薄闇の中に目覚めてつっ立っていた。まだ寝ぼけているらしいが、正座した私の股をまたいで、首を90゜曲げて仰向いて目を見つめる。普段の顔と寝起きの顔は別人だ。なんだかすごく小顔に見えるし、目も小さくしょんぼりしている。髪も生まれたての雛みたいにしょぼくれた感じ。「うー」とも言わず物静か。全体にたよりなげだ。「父ちゃんがお前を守らなくて誰が守る!」見つめ合うこと1分の後に思わず抱擁。接吻して、いってきまーす(奥さんとももちろんネ)

 平田耿二「消された政治家菅原道真」(文春新書)を読了。延喜の治で行われた国政改革は、実は道真が計画したものであり、それで律令制国家から王朝国家へ変貌を遂げた、ということを、経済の観点から論じた書。平安朝貴族っていうと、歌や音曲に明け暮れ、呑気に過ごしていたものだというイメージがあったが、結構きちんと官僚として仕事をしてたんだな、という当たり前のことを認識した。



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2000年8月16日(水) →題名目次
 うちの子の奇癖 生後313日(0歳10カ月8日)

 赤子の不屈の根性には学ぶべきものがある。
 つかまり立ちから歩行に移るころ、とにかく何度も転ぶ。1歩あるいてすとん。布団の端に足をひっかけて尻餅。2、3歩あるいた!と思うと勢いよく前につんのめり。時には痛いだろうに、ものともせずにそのたびごとに立ち上がる。
 たどたどしい歩き方を見ると、お年寄りのよっちゃよっちゃした歩き方と同じだが、違うのは、転んでも再び立ち上がる根性と、そのまま諦める気持ちの違いだな、この赤子の根性に学んで、常に前向きにありたい、と思ったものだった。
 ・・・・しかし、事はそんなに単純ではあるまい。だって、赤子のあの柔軟な肉体をお年寄りは持っていないのだから。ヨガの行者のように足は頭まで上がるし、指はけっこう反り返るし(こわくてこれ以上曲げられないくらい)、顔や指に傷を作っても数日できれいに治ってしまう。うらやましい。
 でもうらやんでもしかたない。せめて根性だけでも見習うとしよう。

 ところで、平均より4ヶ月ほど歩き始めるのが早かったうちの子は、それだけのすばらしい足をしている。筋肉隆々まあとにかくたくましいのだ。こりゃどういう遺伝なのかは弾圧がこわいから伏せといて、そのたくましいガニ股で相撲の蹲踞(そんきょ)の姿勢から、立ち合い、じゃなくて、立ち上がる、とにかく、すっくと立ち上がるのだ。まあヒンズースクワットが軽くできるってとこ。その際に、時々、尻近くの両太股を掴んで立ち上がることがある。思わず、「よっ、関取!」と声援をかけたくなってしまう。
 また、大喜びするときのアクション。Tシャツ型の産着の裾を自ら両手でめくりあげて腕いっぱいに伸ばすと、胸の上まではだけられてしまう。まるでストリップだ。
 奇癖ではないが、多少汗をかいただけで、体から酸っぱいにおいが香る。その酸っぱさは、寿司屋の中のにおいと同じなのだ。父が毎週1回は寿司屋に通っている遺伝なのか?


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2000年8月16日(水) →題名目次
 バカボンパパに歯が増える 生後313日(0歳10カ月8日)

 昨日の高所恐怖症実験を、奥さんの前で再現してみた。私はもうやりたくなかったのだが、奥さんの求めに応じてやむをえず、なのだ(ほんとかなぁ)。追試による再現が忠実に行われたので、科学的に正しいことが証明された。
 一昨日からパンツ型おむつも併用しはじめたそうだが、私はまだつけていない(もちろん、子に、だ)。

 ところで、奥さんに指摘されて、子の歯が増えているのを知った。
 たしか、2ヶ月程前に、下の歯だけが2本延えてきて、伸びきったところでバカボンのパパみたいになっていた。
 やがて、上の歯も2本、じわりじわりと伸びてきた。といっても、まだ発育途中らしく、エスキモーのすり減った歯くらいの長さにすぎない状態で、今度はその歯の両脇に、一本ずつ延えてきたのだ。

 話は変わるが、生理的にどうもダメな音というのは誰しもあるだろう。
 黒板を爪でひっかく音に恐怖する人は多いようだが、私は案外に平気である。

《嫌いな音 第1位》 風船を歯でキュッキュッと甘噛みする音!(うー、思い出すだけで鳥肌がぁぁぁ!)

 そして、2、3位はなくて、4位くらいに、ガラスを濡れた指でこする音。
 そして、5位に、「歯ぎしりの音」。

 ・・・・やるんですよ、それを、うちの子が。
 どんな赤子でもそうなんでしょうが、色んな音を楽しむんです。右手で(なぜか右手だけ。右利きなのか?ヒンズー教徒なのか?)モノを叩いてその音色の違いを堪能しているのですが、その一環なんでしょう、時に、ギリギリと歯ぎしりかますんです、私の耳元で。
 そのたびに、父はのたうちまわるのであった。



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2000年8月15日(火) →題名目次
 うちの子は高所恐怖症? 生後312日(0歳10カ月7日)

 うちの子(生後10ヶ月)は高いところが好きなようである。
 なんでも、歩き始めるのは生後1歳くらいからだそうだが、うちの子はすでに生後8ヶ月にして歩き回り、尻餅はおろか、前から倒れて顔を強打しても、後ろにそっくりかえって音を立てて後頭部を板の間で強打しても、十中八、九は泣かないチャレンジャーなのだ。どうも転んだり倒れたりに恐怖心はなさそうだ。高所に対する恐怖がないのもさもありなんというところ。
 私が座ったまま肩車をして、前にわざとつんのめってみると、笑っているし(正面にいる妻の報告による)、私が仰向けになって子の両脇を掴んで持ち上げて、急激に私の顔近くまで落下させると、よだれを垂らして「きゃー」と高い声で笑う(脇は痛くないのだろうか?)。妻が立ったまま子を抱いて、ぐるぐる回すと、やはり「きゃほほほほ」と笑い続ける(きっとよだれもぶちまけているのだろう)。さすがに胴上げを繰り返すと、なんかいやそうな顔はするが。
 ところが、昨日、意外なことを発見した。
 居間に30cm高のテーブルがあり、子がいつもつかまり立ちをしては、上においた物を薙ぎ払って落っことすのをこととしているのだが、何げに、その上に座らせてみると、「うー」と不機嫌にうなって降りようとする。両脇を持ってテーブル中央に立ちあがらせてみようとすると、「うぃーん」と泣いて拒むのである。
 肩車をして立ち上がるのと何が違うのだろう。掃除の時にベビーベッドに置いておくのと何が異なっているのだろう。
 しかしちょっと安心した。父である私は高所恐怖症である。ものごころついて、子が、むやみにジェットコースターに乗りたがったら、父親の権威が吹っ飛ぶことになりかねないのをひそかに恐れていた。ひょっとして、私と同じ性向があって、落下しかねない高所を極度に恐れるのではないだろうか。

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