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吾子の成長記


「吾子」は「あこ」と読みます。本名ではありません。

最終更新:2002-7-7(日) 22:23:55
 
2002/7/7(日)
家族の七夕

 昨日、笹の葉を少々拝借して、短冊類を色紙で作って、形だけでも七夕の用意をした。都心のここではあいにく天の川は見えないが、暑く晴れた一日であった。
 子は、10時まで寝ていて、昼寝はしていない。よく寝たせいか、熱もなさそうだ。昨日はもしかしたら、ファミレスに行って環境が大幅に変わった「知恵熱」の一種かもしれない。本来なら、朝からお出かけしようと考えていたが、子の体調をおもんぱかって中止。しかし、懲りもせず、ジョナサンズで夕食。もう子の態度の悪さはいたたまれないほどで、諦めてしまった。世の、ファミレス迷惑親子連れも同じ心境で達観しているのだろう。かたや、子と同じくらいの父子連れの静かなこと。
 単に3日ほど休みで一緒にいるだけで、パパに懐きまくりでママがかわいそうである。帰宅後の手洗い、おむつ換えも、パパ指定である。ファミレスでも、パパの手から食べるのだった。いろいろ理由を妻と話し合ったが、一説では、最近、妻が私と仲良くしているので、焼いているという説。でも、二人を引き離そうとはしないので、却下。
 日が暮れるのを待って、表で花火決行。火が危険なことはわかっているようだが、花火が尽きた後で、外でのたうち回って
  「はなびーはなびー!」
であった。案外に線香花火を気に入ってくれたのはうれしい。
 妻と買い物に出かけたとき、マンション前でダンスを始めたのだが、よく見るとアリの行列を踏みつぶしていたのだそうだ。
 さて、今日は昼寝をしていないのだから、早く寝てくれるかな。なんか寝る気配もないが。


2002/7/6(土)
デニーズ

 夫婦とも3時間も寝ていない。子は、10時過ぎ目指して私が連れて行く。途中、自転車の二人乗りをしているカップル、後ろの女性は立っている。子は、それを見て、
  「お姉さんいけないねえ」
聞こえかねない位置でいう。正義感だねえ。
 妻と昼過ぎに渋谷で待ち合わせて、新宿で食事。買い物ののち帰宅。子の浴衣を買った。
 4時に迎えに行くと約束しておきながら4時半に行ったので叱られた。子は、帰る直前トイレに行った。保母さんが付き添わないので、私が付き添った。なんかおかしいと思う。
 公園へ行き、また砂場で遊ぶ。二人で山を作っていると、背後から声がしたのでびっくりした。----妻だった。妻が来るとは予想外。
 買い物をして、帰宅。しばらく休んで、車でデニーズへ。家族3人の外食は、久しぶり、ていうかたぶん2回目。人見知りするから無体なことをしないはずの子は、普通の子供のように振る舞う。つまり落ち着きがない。このデニーズは、建て替える前は週に3日は通っていた。休日は毎日。建て替え後、始めて行く。
 帰宅途中の車の中で、子の体温が高いと妻がいい出した。風呂は中止。ふだんは入りたがらないくせに、私が風呂から出ようとすると、
  「入るー」
といい出した。却下だが。
 子の体を拭いていると、うんこくさい。おならかなんか誰かしたかという話題になったとき、
  「パパした」
と冤罪を被せる。たしかに1時間ほど前、臭いやつを一発して、子をして
  「くさい」
といわしめて、タオルで鼻をふさがれてしまったが。
 ところで、早く寝かせようと思うが、寝室から必死の脱出をするので、やむをえず私の横で、「アラジン 魔球の対決」を見ている。早く寝ようよ、体温も心配だから。


2002/7/5(金)
参観

 私がいったん目を覚ましたのは6時半。妻を起こしてまた寝る。7時半頃に子が、
  「ママーママー」
と泣き出したので、妻がバナナパンを与える。子は、目を離した隙にまた寝ていた。8時半頃、妻が出かける。
 9時5分前。子を起こそうとしたが、まったく起きない。目を眠ったままで、起きるのがいやで泣くことも1度しただけで、もうぐったり。これで起こして保育園に連れて行っても不活発だろう。保育園に電話して、11時に行くことにする。今日も参観は断念。
 10時半。やはり起きようとしない。しかし、無理矢理TVの前に連れて行ってビデオを点けると、ぱっと目を覚ました。9時にもそうすれば良かったのかも知れないが、これでここ数日の睡眠時間と同等になったから良いのだろう。
 しばらくビデオを見たがったが、なんとか連れ出す。抱っこを求めるが、時間が押しているからその方が都合がよい。でも、サンダルが脱げて困る。
 道程の4分の1ほど行ったところで、
  「おしっこ・・・・」
やむをえず引き返して、トイレに行かせ、普通の靴に履き替えて、抱っこしてGO!

 プールに入っている子供達を子がしばし眺めて保育室に入ると、ちょうどお昼ご飯が始まったところだった。子も参加。保母さんが、
  「お父さん、このまま見て行かれますか?」
流れたはずが、にわか参観日になった。
 子の食べている横に座って見ている。他の子供達、みんな人なつこい。ひと口食べては私に報告する子、食べ終えた皿を見せつける子、よだれかけをはずして私に渡す子、吾子が送れた理由を尋ねる子・・・・にわか保父さんになった気分。とりわけDくんとK平くんとはべったりで、私が吾子とコンタクトを取れないので、保母さんに叱られていた。私は私で外づらがいいので、吾子をほったらかして彼らの対応をしている。子が、食欲を減退して、私に甘えようとするので、少し遠ざけられた。
 早く食べ終えた子らは、昼寝にお着替えしている。そこでも寄ってくる子供達の服を脱ぐ手伝いをしたりしながら、ちらちらと後ろから子を伺う。子も、ときおり振り返ってみている。保母さんによれば、私が他のこと仲良くしていると、焼き餅焼いて振り向くのだそうだ。
 一番遅くなりながらも、全部平らげた。お着替えを手伝って、寝室に入るのを見送った。パパと離れるのが嫌で泣いていた。

 昨晩は午前2時だが、ここ1週間、寝るのが12時頃になっていた話をすると、保母さんが、道理で、と要領を得た顔をした。ここ1週間、不機嫌で急に泣いたりわがままを言ったりするのと符合したそうだ。たいへんな1週間だった。子は、家では手の掛からないいい子だったが、ストレスは保育園で発散していたのだ。気の毒なことをした。

 妻が帰ってこないので、単身迎えに出かける。子供達は紙芝居を見て一箇所に集まっていたが、子は、私の顔を見て嬉しそうに飛んできた。午前中も、私のことを、「吾子ちゃんのパパ」とではなく、「パパ」と呼んでいたDんくんは、私を見て、「パパ!」と自分は連れて帰って貰えないのを悲しむ顔をした。君を作った覚えはないからね、ごめんね。
 子と公園へ。まっすぐ鉄棒に行った後、砂場に入る。私に砂団子を作らせて、子は子で遊んでいる。風がまったくなく、蒸し暑い。ふと公園の入り口を見ると、妻が現れた。嬉しいな。荷物を持って先に帰っていった。
 だんだん暗くなってきた。子も帰るのに同意して、ずっと抱っこで帰宅。妻はまだ買い物をしているようだ。お迎えに行こう、ということにして、妻の帰路とおぼしき道をたどると、案の定、であった。これも嬉しい。

 私と風呂に入る予定で、呼んだら大便中だった。急遽、中止して、後で妻が風呂に入れた。
 保育園で夜更かしを強くたしなめられたので、心持ち早く寝た。11時半。寝かしつけた後で起きてくる予定の妻が起きてこない。おそるおそる起こしてこよう。お話ししたいし。

2002/7/4(木)
ちゅー、ちゅー

 驚くなかれ!
 と、大時代的な言い方をしたくもなる。子が、就寝したのは、午前2時。それまでビデオを見ていて、急に、
  「寝ない! 寝ない!」
と叫びだしたのが寝るきっかけだった。暴れる子を抱きしめて寝室に運び、退出しようとすると、横になったまま、
  「ちゅー、ちゅー!」
と私を呼びつける。その後、母子で楽しそうにしながら、静かになった。

 私が遅く帰ると、子がちょうど風呂に入るところ。明日は休みなので、風呂から出た妻と酒でも飲みながらしんみり話したいと思ったら、あいにく今日は、子の甘えムード一色で、二人で話をさせてくれない。妻も私もねむねむだったが、ふと子がビデオにのめりこんで、話ができるようになったときには、もはや0時を回っていた。子が自然と寝るのに任せるつもりで話し込んで、上述の結果になったのだ。
 風呂から出た吾子は、ばんそうこうを3つ欲しがる。妻が、1つでいいでしょ、と言い放つ。子は、妥協して、2つにまで減らすが、どうせ無用なもの、妻が頑と1つで譲らない。子は、私の方を見て助けを求めるが、私も妻の味方。子も、頑として譲らない。
  「はこー、はこー!」
というので、見ると、大人用の絆創膏の箱を一括で求めているようだ。妻が、マンガ付きの絆創膏を1つ渡すが受け取らない。結局、大人用のを1つ渡すと泣き止んだ。子は、最初からそれを求めていたのに親たちが気付かなかったのだ、という顔をしているが、たぶん、本当はマンガ付きのを2枚求めていたが、受け容れられないと知り、落としどころを探って、大人用なら1枚で良かったのにわかってもらえなかった、とアピールしたかったのではないか。
 その後、スライムが絨毯に付いたのを妻に指摘されて、
  「パパ、パパ」
と私のせいにしようとした。

 今日からプール開き。子のために妻が水着をわざわざ昨日買ったのだが、子は、怖がって入らなかったそうだ。ただ、興味はあるらしく、うちで、プールごっこに付き合わさせられた。

 明日は授業参観。それ以前に、家族が起きられるか、心配である。ぼかぁ休みだが。


2002/7/3(水)
うひー眠い

 帰宅すると、妻は湯上がり、子も湯上がり。子は、すでにミッフィーのソフトで遊んでいて、昨日と同じくあまり構って貰いたがらない。あとは、ビデオをおとなしく見ているので、夫婦で会話していたら、時々様子を見に来たり、僕らがふと子を見ると、子も気配に気付いて振り返ったり。なかなか楽しい。
 昨日書き忘れたが、昨日は、妻が起きた後、子は6時過ぎにいったん起き出してきて、まだ寝ている私の横に横たわった。6時25分に目覚ましをセットしてあったが、急遽止める。子も、私もいつしか寝てしまったが、私が自然に目を覚ましたのが6時40分だった。やばいやばい。
 今日も子は、2度寝、3度寝を繰り返していたそうだ。かくて、今、0時。まさしく今、寝室に入ったばかりで、いつ寝ることやら。我々が対話していたせいだが。私も最近は眠りが浅いので、眠いことこのうえない。妻も眠いらしいが、妻は最近いつもより長く寝ていると思うのだが。


2002/7/2(火)
吾子のワルツ

 今日もなかなか起きなかったようだ。
 うちに帰ると、妻は入浴、吾子はBlue's Cluesのビデオを見ていた。私の帰宅を見ても、意に介していない。私が近くに行かなくても、寂しがらない。ずいぶん経って、横に行くと、パソコンを点けさせられたが、その後もミッフィーのソフトで遊んでいて、私には用がないようだ。ナレーションを、口まねしている。意味が分かっているのかね。
 子が呼ばれたので、風呂に連れて行ったが、入りたがらなくて抗うことこの上ない。そこで、風呂はパス。ミッフィーちゃんのソフトに取り付いて、やはり私を求めない。そこで、風呂のところで妻と立ち話。その後、風呂から出た妻と話していたら、一度近くに寄ってきて、またもとに戻った。
 食事の準備が整ってから、食べ始めるまで妻とお話。食事は、吾子も一緒に。結構食べた。
 ミッフィーのソフトで遊んでいると、イチゴの図柄が出てくる。
  「Mレイちゃん、イチゴ」
どうやら、保育園でのマークが、その子はイチゴである、といっているようだ。
 風呂に入らなかったから、体を拭く。
  「くつしたい」
くすぐったい、という意味らしい。
 「トムとジェリー」のビデオを見て、ジェリーをまねて、「ワルツ」を踊っている。かわいい。
 トイレ2回を経て、12時前の今、やっと就眠するようだ。ふー。


2002/7/1(月)
スツールでぶっころび

 昨夜、12時過ぎまで起きていたせいで、今日は本当に起きなくて困ったそうだ。
 昨日の題名「トイレに差し入れ」だが、肝心のその事項について記すのを忘れた。
 私がトイレでしゃがんでいると、リッツを寝ころんで食っているのを咎める妻の声と子の泣き声がしたあとで、トイレのドアが開かれる。子は、リッツを抱えている。うち1枚を私に私に差し出す。
  「トイレで食べ物は、ちょっとぉ・・・・」
たちまち子の顔が泣き顔に。ええ、食べましたとも。トイレでしゃがんで物を食うのは、さすがに初体験である。
 さて、帰宅すると、すでにミッフィーで遊んでいた。リッツの間食ばかりで、ろくにうちで飯を食っていないという。私の夕食とともに再度の夕食を試みたが、やはり芳しくなかった。
 昨日買ってきたスツール。前からあるのと併せて3脚。家族分あるわけだ。子も、坐りたがるので、坐るに任せて、夫婦差し向かいで話していると、
  ガタン!
スツールとはいえ、簡単に背もたれがついていて、子がそこにのしかかってバランスを崩して、着地に失敗したカエルのようにべちゃっと前のめりに倒れていた。音の割には平気で、泣きもせずにいた。その後もスツールに平気で乗ったので、恐怖心もないようだ。
 ぬいぐるみたちを入れるビニール袋に入ってしゃがむと、吾子がぬいぐるみのようだ。かわいいけど、ビニール袋は危ないよー。
 今日は11時過ぎに寝室に入った。まだ、トイレに出てこない。このまま寝る?


2002/6/30(日)
トイレに差し入れ

 私は7時頃、妻は8時頃、子は9時頃起きてきた。雨が止んだので、妻は買い物、父子はお散歩。
 子に道の選択を任せると、珍しく下がる道(保育園の方)ではなく、上る道(前によく行っていた公園)の方に向かう。ただ、ずっと抱っこをせがむ。この重みが、私の手放さなかった重み。今日はそれをかみしめてお散歩。その公園に寄りたがるのだが、妻曰く、
  「あの公園に行くと必ず病気になる」
迷信的だが、経験則は誤っていない。そこをパスして、さらに新宿寄りに向かう。そちらにも公園があるはずだから。
 公園というより、区画整理を待っている間、憩いの場として提供されているとおぼしき土地が散在している。そこでしばらく腰を掛けた後、消防署に向かう。間近で消防車を見たらどう思うだろう。
 そこでも抱っこさせられて、消防車、救急車の一両一両を視察させられる。消防士の方々は愛想が良くて、私には目礼、子には「こんにちは」と声を掛けてくださる。子が人見知りするのが申し訳ない。消防車に乗せてあげようか、という申し出もあったが、後込みした。もっと大きくなったらお願いします。
 スーパーマーケットに向かう。妻がいるかもしれない。子は、いきなり2階に行こうという。エスカレーターに、ひとりで乗ってひとりで降りたのには驚いた。カートに乗りたがるので乗せて押し回る間、気に入ったものがあったら足を止めさせて手に入れる。キティちゃんのとミッキーのと、2つのトイレ消臭罪と、音楽の出るおもちゃを手にしたが、ミッキーの色鉛筆を見るにいたって、それらの商品を、
  「いやない」
といって放棄した。欲がないのぉ。色鉛筆と折り紙を買う。
 下りのエスカレーターにはうまく乗り降りできなかった。外に出ようとすると妻が入ってこようとしている。しゃがんで驚かせようとしたが、我々に気付かず、そのままエスカレーターに乗るので、二人して追いかける。中途でやっと気付いてくれた。
 妻の買い物の間、父子は先に出されて、雑誌を買いに行く。途中の肉屋にいるカメが、水槽ごと今日はバイクの荷台にいる。またも抱っこさせられて、10分ほど観察。買い物の後、再びママに会いたがるので、スーパーマーケットに戻ると、ちょうど妻が出てくるところ。妻の子を自転車に乗せ、私が先に走って帰ろうとすると、子が泣きわめく。交差点中に声が響いた。私は陪走することに。
 しばらく経って、税理士との約束があって出かけようとすると、子が付いて来たがって泣きわめく。置いて出た。
 税理士の事務所から電話すると、早くも昼寝に入ったという。用事を終えて、途中スツールを2脚買って帰って、妻と話しているうちに、子の起床時間になった。今日は昼寝し損なったわけだ。
 子が起きて、再びお散歩。妻もお出かけ。保育園裏の公園まで妻が送ってくれる。
 子は、いきなりブランコに乗り、やがて立ち乗りにまで進んだ。その後、地面に棒っきれで絵を描いていたが、土を掬って、
  「お団子作って、カラス作って」
と言い始めた。砂場は不潔だからなるべく入りたくないが、どうも最近、砂を入れ替えたようで、ネコよけとおぼしきネットが巡らしてある(入り口が外れていて意味なしだが)。それに先に母子が一組入っている。後は、妻が迎えに来るまで、砂場と水飲み場を往復していた。
 妻が、前にくれた、ザ・ブルーハーツのCDを聴く。懐かしさのあまり、縦ノリで体を揺すって口ずさんでいると、妻が、
  「パパ変ねー」
すると、子も真似て、
  「パパ変ねー」
という。子は、今日、一日中、リッツを食べている。朝食もリッツ、昼食もリッツオンリー。間食もリッツ。私と風呂に入って出て、夕食前にもリッツ、夕食後にも、夜食にもリッツだ。11時過ぎに寝る直前まで食べていた。ひと箱の3分の2は食べたようだ。
 私は今日は幸せであった。ほんとうに。ほんとうに。

2002/6/29(土)
和平

 今日は夜、ばあちゃんが来てくれた。しばらく夫婦で出かけるため。私の帰宅前にばあちゃんが来たのだが、やはり最初は怯えて、なぜだか、
  「パパーパパー」
だったそうだ。しかし、私が帰ったときは、ばあちゃんと二人きりで楽しく遊んでいた。
  「おばあちゃん!」
そういって笑った。私が(便座の)席も温まらないうちに再度出かけようとしても、平気なふうだったが、ぎゅっと抱きしめて出ようとすると、泣き顔になりかけた。
  「ママと帰ってくるよ」
というと納得した。
 2時間半ほどして帰宅すると、ばあちゃんと楽しそうだった。ばあちゃん、すぐ帰ったが、吾子もバイバイして見送る。
 ばあちゃんにもらった「リッツ」を「ばあちゃんにもらったおせんべい」といって食べている。よほど気に入ったみたいだ。寝る直前、尽きてしまったので泣きわめくこと。
 いったん寝室に入って、トイレに長時間籠もる。最近、うちに登場した、ドラえモン トイレットペーパーがお気に入り。便座に跨ったまま、足を壁に付け、高く挙げる。
  「パパもやってー」
というが、つま先だってしゃがんでいる私には不可能。バランスが取れなくて転げてしまう。
  「おばあちゃんできるよ」
嘘か誠か、ばあちゃんはそんなことができるのだそうだ。
 一度放尿して、まだ出るというので、待っていると、本当にもう一度放尿した。おやすみ、明日、晴れたらお散歩ね!


2002/6/28(金)
事変

 今日は事変が起こったので、簡潔に。
 子を連れて登園。でんでん虫がいた。もう時間ぎりぎりなので、行かないと困るのだが、しばらく見入っただけで、歩んでくれた。本来なら授業参観の日。自己都合で中止させてもらった。
 帰宅。ここ数日の流れで、妻の方を慕っているようだ。今日は妻も良い母親である。
 昨夜から2時間しか眠っていない。やっと眠れる。


2002/6/27(木)
トイレにはまりかけ

 母親と数日べったり過ごして情が移った(?)のか、保育園では午前中時々「ママー」といっていたそうだ。日中、熱は36.8℃だったとのこと。
 帰宅すると、静かにスライムで遊んでいて、昨日と同じく私を無視。私も特に話しかけず、頭をひと撫で。私が食事をしはじめたころから話しかけてきてくれた。
 まもなく、
  「歯が痛い」
といって、冷却枕に頬を寄せた。どうも口内炎らしい。冷却枕に頬を託しても、「痛い、痛い」と泣いている。自分が小学生時代に初めて口内炎になったときの痛さ・つらさを思い出した。唇をちぎってしまいたい思いだった。食事を中断して、手を握ってやると、わめき声が収まった。
 ミッフィーちゃんのソフトで遊ぶ。なんか、いつのまにか、使いこなしている。執着して、なかなか眠りに就かない。なんとか矛先をトイレに向け、手をつないでゆく。
 子を抱き上げ、便器にまたがらせようとすると、なんか妙だ。子の尻が下に沈んでゆく。子も、妙な顔、不審な顔をしている。子用の便座をセットしていなかった! 危うく便器にはまりかけた。ふたりしてそれに気付いて笑った。
 寝室に連れて行くと、
  「お尻痛い」
といって、前屈みになってズボンとおしめを脱いでケツの穴を向けた。どこが痛いのかと聞くと、ケツの穴に手をやった。濡れティッシュで拭ってやる。なんともいえない光景。
 今日もすでに11時半過ぎた。まだ眠りに落ちていない模様。妻の叱る声と子の泣き声が聞こえた。


2002/6/26(水)
吾子快復?

 今日もしとしと雨が降る。子の風邪は少々長引くかな、と思っていたが、昼になっても妻から連絡がない。やっと入った連絡によれば、11時に登園したとのこと。詳細不明。
 帰宅すると、妻は入浴中。子は、横になってビデオを見たまま、私の方を一瞥さえしない。無理な登園をして体調でも崩したか?
 いや、そんなことはなかった。私の着替えが済むと、昨日までのぐったりした雰囲気ではない様子で、私にまとわりついてくる。昨日と同じく、私の膝に坐って、冷却枕をほっぺにあてさせるという振る舞いだが、昨日と違って、生気とでもいうべきものが感じられる。今日は、風呂を見送ろうと思っていたのだが、本人が入りたがった。
 9時半まで寝ていたそうだ。保育園に行くと、Dくんが、待ちかねたように飛んできて、なぜ遅れたのか、というようなことを言ったそうだ。人気もんだね。K平君は、帰宅するときに、父親に、吾子を指して、「おともだち」と紹介したそうだ。
 私の食事中、昨日新しく買ったスライムでひとり静かに遊んでいた。妻の就寝準備が整い、子は、すすんで寝室へ。しかし、11時半の今もって寝ていないようだ。もっと早く寝て欲しい物である。昼寝もしていないというのに。規則正しい生活が健康の元だと思うが。


2002/6/25(火)
ほっぺを冷やし続ける

 朝起きたときは下がっていた熱も、次第に上がってきたという。昼寝はしようともせず、朝食以外はだいぶ食べたという。
 帰宅すると、おままごとセットのありったけを広げて、「トムとジェリー」を見ていた。私が近づくと、
  「パパいやない(いらない)」
とべそを掻きながら私を部屋から押し出そうとする。人見知りと、妻と2日も過ごして情が移ったようだ。子の気を引くひょうきんな動作を繰り返すうちに、笑って受け容れてくれた。
  「歯が痛い」
といって、冷却枕にほっぺをあてる。その姿勢ではできることが限られるので、おままごとセットは諦めた。
  「だっこー」
とかわいらしい要求をするが、歯も痛がるので、妻の入浴中、ずっと正座をして子を膝に抱いたまま、冷却枕をほっぺに押し当て続けていた。妻がやっと風呂から出るや、非常にも私を見捨てて、
  「寝るー」
と寝室に行った。病児なのだからもっと早く寝てていい。
 明日もまだだろうかなあ。早く治っておくれ。


2002/6/24(月)
カイロで迷子

 お茶の水から早稲田に抜けるのに、秋葉原に寄ろうという下心があって、富士見坂を来るまでゆく。子が、車に乗りたがらず走って付いて来るというが、車通りがないので受け容れたのが失敗だった。バックミラーで様子を絶えず伺っていたのだが、後続車がバスを含めて数台迫ってきたので、子の姿を見失い、車を止めて足で走って探しに戻ったが、消えてしまった。もう一度車に戻ろうとしたら、インドにいそうな狂牛猛り狂っている。ここエジプトのカイロでは珍しくない風景だ。牛が5歳くらいの男の子に姿を変えて話しかけてきたので、事情を話して彼の家に行く。両親とも子の行方を知らない。しかし、必ず巡り会えるという予感はしていた。
 ・・・・だからだろうか、夢だと気が付いたとき、悪夢から脱出出来た喜びもあまり感じなかった。
 出勤後、妻からメール。子が、37.8℃の熱を出したという。夢は予兆だったのか。その後の連絡で、病院に連れて行ったら、今、流行っているという。今後、高熱が出るらしい。子が、ぶるぶる震えているのがかわいそうだった、という。
 帰宅すると、だらだら横になっているが、元気である。解熱剤のおかげらしい。顔は熱く、体に熱がこもっている。食事はろくに摂ってないと言う。感情も不安定だ。私が食事を終える頃に、自分も食べたくなったらしい、私から納豆ご飯をふた口食べて、
  「卵ご飯・・・・」
とつぶやく。しかし、妻が食膳の支度をしているうちに、空腹感がなくなったようだ。
 その後、私を忌避し始めた。眠い証拠である。昼間はずいぶん寝ていたそうだが。就寝前の体温は、38.7℃。まだこれから出るのだろうか。あまり遊んでやれなかったのが不憫だ。


2002/6/23(日)
勧進帳、アンパンマン買いました

 子と共に眠りに落ちた妻は、早くから起きていた。理想的な日曜日。7時半頃、子が起きてきて私も起こされる。早速、朝食。うーん、理想的。
 子と散歩に行く前に、所用で出かけた。子は、私とお出かけするもんだと思っていたもので、泣きわめく泣きわめく。たしかに、「パパとお出かけしようね」といって間もなくの外出だもの無理はない。振り切って出て行く。
 帰宅すると、子は待ちかねたようにいそいそと外出の支度をする。外に出てしばらく歩くと、抱っこをせがむ。まあ待たせたお詫びだ。打ち水をしている家の前で、道が濡れていることに不審を持ったようなので、
  「水を撒いているんだよ」
と教えると、
  「どうして?」
と質問が帰ってきたのには驚いた。
  「からからにならないように、少し涼しくなるように撒いているんだよ」
  「からから?」
疑問は尽きないが、満足したようだ。
 通りを渡って、いつものように下に降ろして、子の指示通りに進む。おやおや、公園へ行く、といっていたくせに、違う方向を目指し始めた。修正しようとしたが、子は、毅然と道を選び、小児科近くの川沿いの公園の方に向かう。とはいえ、最初からそこを目指していたわけではなさそうだ。
 冬には停止しているせせらぎが復活していた。棒で、しがらみに貯まっている葉っぱをつついて流して喜んでいる。もっと大きな棒を見つけて、水をかき回して遊んでいる。水の中に落ちたら大変だなあ、と思っていたら、よろけて落ちそうになった。
 髪を結んでこなかったので、邪魔なようだ。私が掻き上げて、どうすればいいか、と思っていたら、子は、ポケットに手を突っ込んで、ゴムを出してきた。何が入っているか把握しているのだ。そこまではよかったのだが、1本でいいのに、さらに続けて3本取りだして、うち1本が水中に落下してしまった!・・・・落ちたのが子でなくてよかった。
  「そろそろ行こうか?」
  「行こうか」
最近、私の口まねをする。そして、使っていた棒を、後日使うときのためにか、丁寧に川べりに立てておいた。
 先にある滑り台まで行って、カメの形の遊具と滑り台で遊んで、川沿いから離れた。
 どこぞのマンションの駐車スペースの車止めを電車に見立てて、私にも坐らせて電車ごっこ。大きなアリたちがいたが、子は、
  「いってらっしゃーい、お金あげまーす」
といいながら、アリの頭上から砂利をばらまいていた。アリが怖いんじゃなかったのか。
 帰宅すると、すぐに昼食。そして昼寝。子もすぐに寝た。私も昼寝。うーん、理想的な日曜日。
 夕方のお散歩。子は、シャボン玉セットを所望して、うちから出ると、階段の上からぷーぷーやりはじめた。結局、1時間ほど、ずっと階段の上でシャボン玉遊びをしていた。途中、駅前のフレーベル館が今日で閉店になることを思い出し、妻に伝えると、妻が買い出しに出かけた。ほんとうは、子と、バスに乗って行こうと思ったのだが、子が行きたがらなかったので。
 妻の帰宅を待って入浴。最初は湯船にはいるのを抵抗した子も、入れてしまえば長湯になった。
 フレーベル館での収穫物を楽しむ吾子。そのうちのひとつに入っていた注意書きを広げて、
  「アンパンマン買いました」
読み上げる。書いてもいないことを読み上げるのは、歌舞伎の勧進帳みたいだ。私も続けて、
  「アンパンマン買いました。たいせつに使ってください。吾子ちゃんへ」
とでっちあげると、喜んで何度も繰り返させられた。
 だんだんと眠そうにしている。寝るか、と聞いても、寝にゃい、と応えるくせに、妻の就眠準備が整ったら、素直にミッフィーちゃんのソフトを消して、パパとトイレに行って、自らチューを求めてきて、お休みしました。そうそう、今朝、私が妻におはようのチューをしようとして拒まれたのを子が見ていて、
  「吾子、チューする」
と替わりにチューしてなぐさめてくれました。


2002/6/22(土)
カメラベイビー

 保育園でハサミを使いこなして見せて、ずいぶん驚かれたむねが連絡帳に書いてある。妻も直接保母さんから言われたそうだ。私の訓導の賜物である。ふふ、どうだ。それと、ばあちゃんのくれた幼児用ハサミのおかげである。

  「ごめん、ごめん」
  「どうも、どうも、それじゃあ」
帰宅して見ていると、頭を下げながら、そのような挨拶をしている(意味もなく)。なかなか堂に入っている。妻から、使い切りカメラを自分で撮影できると聞いていたが、ふと、カメラを持ち出して、私に向ける。フィルムの巻き上げが足りなくて「あれ?」という顔をしたが、ついに巻き上げて、シャッターを切った。どんな写真が写っているか楽しみである。もっとも、てめえの夕食写真など見ても楽しくないが。
 次に、妻に向かって、
  「どうも」
と一礼してシャッターを切っている。マナーも一流の「カメラベイビー」だ。子に、シャッターを押すときにレンズを塞がないように注意すると、はっきり理解したわけではないが、持ち手を工夫しなければならないことは分かったようだ。一度、空押しをして、「もったいない」とたしなめると、泣きそうになった。ごめんね、パパ、締まり屋で。
 風呂から出て、アラジンのビデオを見ながらだらだらしている。ウナクールを足中に塗りたくっている。ひんやりしたものが好きなようだ。昨晩、帰宅したときに、おでこに貼る冷えぴたシートを3枚フィルムを剥がしたまま放置してあった。
  「ないないする」
と、フィルムを剥がしただけで未使用のそれを捨てようとする。阻止すると、新しいのを出してこようとする。これも阻止すると、
  「ママーママー」
と泣きわめく。妻は入浴中。風呂から出たあとで聞くと、薬店に行ったとき、キティちゃんの剃刀が売っていて、欲しがる吾子を宥めて、代償行為として冷えぴたシートを無駄遣いすることを許していたのだという。なるほど、だから母に確認を求めて泣いていたのか。それにしても、キティちゃんの剃刀とは、あざといものを売っているものだ。
 さて、子は、ウナクールを塗りたくりながら、私を追い払う。大便かと思うとそうではない。眠いようだ。妻が寝室に促すと、
  「三人一緒!」
と、両手を両親につないでもらって、トイレに向かう。妻がトイレ前で離脱すると、悲しそうにしていた。トイレ後、従容として眠りに就いた。


2002/6/21(金)
友達

 7時前に起きてきた。私が眠そうにしていると、泣き顔を作るので、起きざるを得ない。TVを点けてやる。
 妻が食事を与えてくれたので、余裕を持って登園できる。寄り道することを計算に入れて早めに出る。
 出だしはよし。子も、自分の足で歩いている。ふと、自動車が迫ってきて、私に抱っこして貰う日常を思い出したらしい。はいはい、お寺の所まで抱っこしてあげましょ。今日は暑いとはいえからりと晴れているから。
 これだけ晴れていると、ダンゴムシもあまりいないだろうと思ったが、そこそこいる。カタツムリさえも。子も、触りかねない勢いで構っている。そこへ、顔を見たことのある母子連れが通りかかる。同じ保育園の人だ。目礼。
 子供を送ってそのお母さんが戻ってくる。
  「お友達待ってるわよ」
それを耳にした吾子は、すっくと立ち上がり、
  「みーちゃん(みYちゃん)・・・・」
と口走り、保育園に向かう。
 そのままみYちゃんに会うために保育室へ急ぐかと思ったら、入ってすぐの園庭にある遊具で十数分遊んでいる。年長の子らも、吾子を見て、
  「吾子ちゃんだー」
というが、吾子は無関心。
 やっと保育室まで連れて行った。と、Dんくんが
  「吾子ちゃ〜ん!」
と駆け寄る。吾子、にやりとして私の後ろに隠れる。他の子を見て表情を変えるのを見たのは初めてだ。結局はDんくんに掴まってしまい、手を取られて保育室奥に連れられて行く。先生に促されて、私にバイバイした。
  「お父さん、複雑ですね」
保母さんに見透かされてしまった。いよいよ保育室を出るとき、私を目に留めて、吾子はにこりと手を振った。
 私が帰宅して玄関のドアを開けると、妻、入浴中。子はまだだったようで、玄関に様子を見に出てきた。パパだと分かって安心して今に戻って、部屋の隅にしゃがんだ。パパがいないときの定位置であるようだ。私がいるときは、横たわった私の腹部が定位置だ。
 妻が呼んでも、風呂に入りたがらず、くるしまぎれに
  「パパとはいるー」
というが、強制連行すると、今度は逆に出たがらなくなった。出た子に服を着せていると、シャツが鼻のところでひっかかる。そのままで喋ると鼻声になる。私にも強制して、
  「鼻がないよー」
といわせてケタケタ笑っていた。
 ジャンプを始めた。腋に手を添えてやると、高く飛び上がれる。調子に乗って何度もやらせる。
 自分で、ウナクール(虫さされの薬)のキャップを開けて、足に塗っている。かさぶたの出来た傷口にも塗っている。さっき見ると、きちんとふたが締まっていた。偉いねえ。
 妻が強制的に寝かせようとしたら、
  「寝にゃいー!」
と大騒ぎ。トムとジェリーを1本見たら寝るか?と訊くとうなづく。
  「もひとつ!」
1本見た後も要求したが、拒絶したら、わりと素直にトイレに行って寝室へ。仁義を通せば分かってくれるようだ。


2002/6/20(木)
地図のパズル

 妻も起き、私も起きた5時40分、子も起きてきた。入浴している妻を求めて子はなきじゃくる。私ではなだめられない。
  「ビデオ見る?」
うなづいて私の布団に横になった。妻が風呂から出たので、私も出勤。聞くところによると、子は二度寝せず、
  「パパ帰ってくるよ」
と根拠もなく吹いていたそうだ。
 今日も埼京線がほんのしばらくだが止まり、恵比寿まで行くはずが新宿止まりとなった。後者は私には関係ないが。
 帰宅すると、吾子はミッフィーちゃんのソフトを立ち上げていた。今日は、授業参観だったが、さすがにばあちゃんに人見知りしたそうだ。ちょっとご無沙汰過ぎたね。雨が激しいので迎えはかなり遅くなったそうだが、吾子は関せず楽しげに遊んでいたそうだ。今日も風呂に入らなかったそうだ。子が拒否するのだ。
 地図のパズルをやり始める。幾分かはどこに嵌めればいいか分かっている。むろん、都道府県名など覚えているよしもない。一部の府県は、ピースの面積が小さすぎて府県名が印刷されていない。そのひとつ、沖縄県のピースを持って、
  「吾子ない」
という。どうも、文字が印刷されていないことをいっているようだ。
 北海道は、道央圏、道北圏のように分けられている。そのうちの2つを取って、
  「鼻! 赤い鼻! 緑!」
といって鼻に当てる。それぞれ赤と緑なのだ。
 寝る時間が迫ってきた。私の手伝いが加速する。パズルを作り終えた達成感がないと心残りで寝ないようだ。あとひとつ、ピースが見つからない。探すと、吾子の尻の下に落ちていた。
  「はっ、ほっ!」
吾子は、そうかけ声をかけ、組んだあぐらの足ごと、尻っぺたを左右順番に挙げて、ピースを見せたり隠したり。終いには、後ろにのけぞって見せた隠したりしているうちに、仰向けにひっくり返ってしまった。満足したらしく、すっと寝室に入っていった。


2002/6/19(水)
セミの赤ちゃん

 湯上がり姿で待っていた。機嫌良さそうだが、直前まで、
  「パパーパパー」
と泣いていたそうな。そういう思いは直接パパが帰ってきたときに表現して貰いたいものだが、シャイなのだろう。
 ちょっとしたことで泣きそうになる。パパに会えなかった怨みか。例えば、ゴミ袋を踏むので、
  「何が入っているか分からないから危ないよ」
と言っただけで泣きそうになり、妻が、
  「ちょっと手が熱い(熱がある)んじゃないの?」
と手を取っただけで泣きそうになる(熱は誤解でした)。眠くもあるのだろう。
 先週の今日、仕事先の同僚にいただいたゼリーに付いていた小さなピンクのクマのぬいぐるみを、シマジロー一家の家に入れて遊ばせている。やがてシマジロー一家のぬいぐるみも「帰って」来る。母と赤ちゃんのぬいぐるみをねんねさせて、パパとシマジロー(吾子)で「いしいし」している。シマジローのビデオで、母親が風邪を引いたときと同じ所作をしているのだ。
 寝る直前に、虫の図鑑を出してきた。カブトムシの雌にも小さな角があるのを発見したり、カミキリムシが噛むことを指摘したり、カブトムシやクワガタムシが卵から生まれることを知っているようだ。最後に、セミの幼虫を「セミの赤ちゃん」と言って、形態模写。しゃがんで、手を鎌のように折り曲げた。
 寝る前のトイレに、私と妻の手を取って3人で連れて行く。子は、
  「3人!」
と言って指で「3」を出そうとするが、どうしても「2」にしかならない。薬指が立てられないのだ。
  「吾子いない」
と言うので、私が手を添えて薬指を立たせようとするが、小指まで立ってしまう。そこで、人差し指と中指と小指で「3」を作り、
  「吾子!」
つまり、小指が自分なのである。なるほど、ちょうどよい。
 明日は、父兄参観に我ら父母の替わりに、ばあちゃんが来る。子は、ばあちゃん覚えているかな? 久しぶりだし。


2002/6/18(火)
裏声で歌へ

 梅雨らしい日。9時過ぎて登園したそうな。
 Dんくんが、吾子の袖を引き、名を呼んで遊びたがる。子は、手をぎゅぅと握り、Dんくんと手をつないで、というより手を引かれて遊びに入ったという。
 迎えに行くと、帰りたがらず、10〜15分ほど遊び続けていたという。Kモ先生に連れられてやっと玄関まで。
 私がうちに帰ると、泣きはらした目。風呂に入っていないらしい。入浴直前に、シマジロー絵本の付録「ぽけっとシアター」を見たがったが、入浴の待ち時間としては短すぎるビデオなので、他のビデオにしたら浴室前で泣きわめき続け、ついに妻が折れたという。
 その「ぽけっとシアター」を、私の帰宅時にも見続けていた。もう内容をあらかた覚えているようで、次に何が出てくるか私に教えてくれる。
 ところが、急にパッケージを指して----パッケージの裏面には、内容の画像が印刷されているのだが、「おえかきおばけ」というお話を指して、
  「見たい見たい」
と騒ぐ。自分の要求を告げるのに最も分かりやすい方法だ。たまたま、次に掛かるものであった。いや、おそらく、次に掛かるはずだと思っていたら、前置きがあり、「おえかきおばけ」が飛ばされたと勘違いしていたのだろう。
 寝る前にトイレに連れて行く。裏声の高い音程で、「大きな栗の木の下で」を子が歌い、自分で笑っている。私も可笑しいが、それは、声ではなくて、目を細めてバカっぽい顔で歌う吾子の顔が可笑しいのだ。笑いながら寝室に入っていった。


2002/6/17(月)
パパに会いたい

 今朝の子の起き抜けのことばは、
  「パパに会いたい」
だったそうだ。生憎、パパは出勤した後だったのさ。
 保育園から帰っても、同じことを言っていたという。パパ冥利につきるよ。
 クロネコヤマト宅急便から、黒ネコのぬいぐるみを3ついただいたとやらで、帰宅した私を、ネコのぬいぐるみを抱いた子が迎えてくれた。寝る前に、日本地図のパズルを一緒に(ほとんど私だが)仕上げた。今日は、寝る前にトイレに行って、すっと寝てくれた。
 半年ほど年下の姪は、子よりはるかによく喋るそうで、義姉が、
  「ママのお腹の中にいた時のことおぼえている?」
と訊ねると、
  「うん。ごろんごろんしてた」
  「出てくるときのこと覚えている?」
  「うーん、うーんした」
だそうだ。真実を突いているようではないか。それに倣って私も訊ねる。
  「ママのお腹の中にいたときのことおぼえている?」
  「うん」
子は、ハンカチを畳みながら応える。
  「どうだった?」
  「うん」
  「出てくるときのこと覚えている?」
  「うん」
  「・・・・出てくるとき、気持ちよかった?」
  「うん」
どうも生返事らしい。


2002/6/16(日)
ブランコ

 寝たのが12時でも8時に起きてくる。私は2時半に寝たが、妻はもっと遅かったので、10時近くまでお休みでした。
 起き抜けに子をトイレに連れてズボンを脱がせて便器に跨らせようとすると、
  おしめ・・・・
とつぶやく。不覚であった、おしめを外し忘れて子に指摘された。昨日私が買った、「木製知育パズル 日本ちず」を発見して、遊び始めた。なかなかたいへんである。
 妻が起きる前に食事を与えようとしたが、子の望む食パンがない。子にいろいろ聞くと、
  「牛乳。茶色の」
という。シリアルでよさそうだ。幾分か食べたところで、人差し指と中指を鼻に突っ込んだまま、
  「いにゃない」
というと、変な声が出ることに気付き、その声で妻を起こしに行った。
 久しぶりに、午前中に子を連れて公園へ。うちを出た瞬間から抱っこを求めるが、断固拒否。お腹痛い、歯が痛い、など、思いつく限りをいうが、
  「歯が痛いんならおうち帰ろう」
という反論にぐうの音も出ない。しばらく地べたにしゃがみ込んで泣きわめいていたが、けろりと諦めて、あとは車が来ようが自転車とすれ違おうが、公園に着くまで抱っこを求めなかった。
 必ずしも保育園裏の公園に行くつもりだったわけではない。岐路に至るごとに、子に、
  「どっち行く?」
と聞いていったら、正確に保育園裏の公園にたどりついたのだ。
 着くと、いきなりブランコに乗る。成長したこと。最後に乗ったときは、私が乗せてやり押してやりだったのだが、自分から座って揺らし、足を地に着けてちょこちょこと動かして勢いを付けている。停まるときも危なげない。体をのけぞらして空を見上げたり、ちょっとしたものだ。成長の度合いに目頭が熱くなる。
 滑り台に登る縄ばしごも、少し私の手助けが要ったが、ほぼ自力で昇り終えた。
 公園を出てしばらく歩いたところで、鉄板の上で足を滑らし、向こうずねを強打した。青タンができ、後には赤く水ぶくれしたが、今度も抱っこを拒絶して歩かせた。別に足をひきずっているわけでもないし、泣きながらも関心のあるものを見つけると笑顔が戻るので、ぐうたらなだけだ。
 川にカモが1羽。子は、
  「いっこだけ」
と行っている。うちの窓から見えるプールに来るカモは、2羽つがいで来るのに見慣れているから、1羽しかいない、といっているのだ。
 帰りに寄った酒屋で、おせんべいを見つけ、欲しがる。買って帰ると、ばりばり食べて、昼飯替わりにして、昼寝。その間、私も昼寝、妻は外出。途中、子が目覚めて、
  「ママーママー」
と号泣。なだめたって私にはどうしようもないので、ほっておいたら、私の足下にくずおれて寝息。しばらくして起きあがり、また泣くが、私の横で再び寝入った。二人で昼寝。
 夕刻、子を連れて妻が外出。アンパンマン関係のおもちゃを数点買ってきた。そのうち、アンパンマンノートが2冊。保育園の連絡帳に使う予定だそうだが、子が1冊を使いたがる。
  「1個だけねー。保育園!」
と子がいうのは、保育園で使うのは1冊だけだからもう1冊はいいだろう、ということ。妻はいいまかされてしまった。
 入浴は私と。夕食はちゃんと食べたようだ。また、寝かしつける段で、妻がキレてしまった。私は明日も早いのにぃ。ま、何とか寝てくれました。


2002/6/15(土)
想像力を発揮

 私が帰宅するまで何もしようとしなかった吾子に、妻はやっとのことで食事を食わせたところだったらしい。私は、妻にことづかっていた「ディズニー 5 アラジン」(永岡書店)を買ってきた。読み上げてやっても、まだ静かに聞く姿勢ではなく、自分のペースで話を飛ばして行く。まあよかろう。
 ミッフィーをインストールしたマシンに、一昨日までCDドライブをつながないと使えなかったのに、昨日からCDドライブなしで使えるようにしたのだが、今日は、CDドライブが付いていないことに非をならして、CDドライブを指さす。必要ないことを説明しても、なかなか納得しない。替わりにLANカードを付けることで許してもらった。
 私のマシンを指しながら、
  「キティちゃん見るー」
と泣き叫ぶ。そんなこといわれても、キティちゃんなんか私のマシンで見られない。泣き止ませるのに相当苦労した。
 それから約30分。子が、私のマシンを見て、
  「キティちゃん!」
という。見ると、見ているホームページの広告に、キティちゃんの絵が出ていた。それをいつしか目にして記憶に焼き付けていたのだ。恐るべき記憶力。
 梱包材で、M型をした段ボール紙。子は、それを見て、
  「ぞうさん」
  「紙(=じゃんけんのパー)」
  「あし(=足の指)」
  「ズボン」
などと、いろいろなものに見立てて話してくれた。すごい想像力だなあ。
 妻がハンガーにものを掛けているところにちょっかいを出している。叱られても懲りずに。と、ひどい泣き声。子は、私のところに一目散に掛けてきて手をさしのべる。ハンガーを掛けるときに手を伸ばして、手のひらの柔らかい部分を挟まれたらしい。見ると、血豆が出来そうな感じにふくれていた。冷却枕を当てているうちに、泣き止んだ。
 手が痛くて眠れないのを心配したが、妻が寝室に連れて行くと、すぐに寝てしまった。今日はトイレは一回だけ。もっとも、寝たのは12時だが。
 そうそう、昨夜は雷雨が激しかった。私も妻も子もそれぞれに稲光や雷鳴に順次目覚めて眠りを充分取れなかったよ。


2002/6/14(金)
英語を遊ぼう

 妻が起きた5時40分に、子が、
  「ママ・・・・いない」
と切なそうに泣いている。妻がもう一度寝かしつける。私も眠りの国へ。
 ふと気付くと、いつのまにやら子が私の足下で寝ている。寒くないかなあ、と思いながらそのまま寝たり目覚めたりを繰り返し、7時44分に二人揃って起こされる。
 子が、指を立てたり曲げたりしながら、
  「こんこんできにゃい」
といっている。どうやら、指でキツネを作っているようだ。手を添えて教えてやるが、とがっているはずの口が曲がっていて、ネコみたいだ。
 ご飯はおにぎりが用意されていたのだが、ひとかじりだけして、あとは一切何も食べなかった。保育園へ連れて行く。
 昨日、でんでん虫を見つけたところへ。小さめのでんでん虫を2匹、非常に小さいでんでん虫を2匹、一枚の葉っぱの上に乗せておいたのだが、昨日、我々が見ている間には首を出さなかった。今朝見ると、そのメンバーとおぼしきでんでん虫の2匹が、鉄板の上で死亡してアリがたかっていた。葉っぱに乗せた行為との因果関係はないと思うが。別の1匹が、鉄板の上を渡りきって葉っぱの生えている近くに非難するまで見ていた。
 まもなく保育園というところで、子が抱っこをせがむ。歩かせようとしたが、仁王立ちして動かない。やむを得ず抱いて角を曲がると、大きな刃物を持った男が立ちはだかっている。植え込みを剪定していた植木屋さんだった。その植木屋さんを過ぎると、子は我が手から降りたがったが、無視して園内へ。ウサギ小屋の前で降ろす。少し意地悪してしまった。
 保育室に入って、私が荷物の出し入れをしている間、子は、衝立の端から中をうかがっている。子の頭の中では隠れん坊が進行中なのだろう。Kモ先生が気付いて近づいてくると、今度は私の後ろに隠れて、股の間から先生の様子をうかがう。先生は、何が起こったのか心配していらした。私の説明で安心なさって子を抱き上げて、子は、無表情に私にバイバイした。
 帰宅すると、入浴中だった。体を拭いて服を着せてやる。洗濯済みの中から、自分で服を選んできた。
 CDドライブ無しで「ミッフィー」のソフトが動くように設定した。子は、「おはなし」が、日本語と英語とで切り替えできることに気付いて、数十度に渡って、両者を切り替えては、私の顔を見て、キャラキャラ笑っていた。何が面白いのだろう。「英語を」遊んでいる。普段使う日本語と耳あたりの違うことを感じているのだろうか。それにしては、「ミッフィー」でなく「ミッヒー」と発音するのは残念だ。
 寝室に入ってから、2度トイレに連れて行く。2度で収まらないだろうなー、と思いながらずいぶん経って、妻の怒声。また寝ずにいるようだ。妻がトイレに連れて行った。小水が出ないので、叱っている。
 またずいぶん経って、先ほどより強烈な妻の怒声。双方とも、私はうとうとしていたので心臓がビクンと躍動してしまった。
  「今何時だと思っているの!」
子に時刻の概念はまだないと思うのだが、私のように、「どうせ言っても分からないだろうなー」とナメてかかるよりは正直な愛情なのかも知れない。赤ちゃんことばといい、どうも私は子に併せすぎるようだ。妻が寝かしつけを放棄したので、私が寝室に連れて行って寝かせようとすると、子は泣きわめいて私を追い出した。まだひとりの方がいいらしい。そして、
  「ママーママー」
と泣き止まずに、しばらくして寝室から出てきて突っ立ったまま、
  「ママーママー」
と泣き続ける。さすがの妻も根負けして、一服してから寝室に連れ戻った。煙草が吸いたかったのだろう。
 こうして泣いた後は子はまもなく眠るのである。


2002/6/13(木)
吾子に厳しく

 保育園に起こされるまで寝ていたので、私は吾子に起こされることなく、たっぷり眠れた。案の定、子は眠いらしく、トイレで便器に跨りながら、
  「眠い」
という。朝は、牛乳を飲んだ以外にまったく何も食べなかった。登園時間に明らかに間に合わない時間に出る。もう開き直って、ダンゴムシと戯れるのも止めずに、のんびり登園。
 Kモ先生がいらしたので、昨日の話をする。昨日、Kモ先生はお休みだったそうで、吾子が叱られたのは一昨日のことだったそうだ。「他の子にかまいすぎ」たのだそうだ。吾子が自分にとってよくない話まで家で報告したことに、Kモ先生はいたく感心なさっていた。簡単に授業参観の打ち合わせ。保育園指定の日に私が行けないので。
 昨日、妻はずいぶん遅く迎えに行ったようだが、子は平気だったという。私もゆっくり迎えに行った。いつも、ほぼ一番最初に迎えに行っているが、今日は雨が降ったり止んだりで、公園に寄ることができそうもないから、なるべくうちに押し込める時間を減らそうと思って。
 保育園に着くと、他の全員は奥で紙芝居を見ているのに、吾子だけひとりぽつんと、レゴブロックを片づけている見知らぬ保母さんの前でブロックをいじっている。不憫に思い、思わず声を掛けると、意外にも明るくウサギ跳びをしながら飛んできた。後かたづけをしなさい、というと、子は戻って、ちらかっていたブロックを箱に戻す。こぼれ落ちたブロックに気付いて、私の方に近づき掛けていたのに再び戻って箱に戻した。その保母さんは、吾子のことを誉めもしなかったのが、非常に不満である。
 たぶんひとつくらいうえの女の子が、
  「吾子ちゃん、ばいばい」
と手を振ってくれたが、吾子は私が強制するまで無視していた。先日、妻が迎えに行ったとき、同じクラスの子が、子の隣の靴箱を指し、
  「XXくんのだね」
といったら、吾子が、
  「ううん、Dんくんの」
と応え、ちゃんと会話が成り立っているのにいたく感心したのを聞いていたので、ちょっと意外である。
 すぐには雨が降りそうもないので、ゆっくり帰る。しけっているので、ダンゴムシも活発だ。ふと、子が、
  「でんでんむしむし、かたつむり」
と歌い出した。見ると、小さなかたつむりがいる。私は気付かなかった。そのつもりで見ると、いるわいるわ。子が自力で発見したのに驚いた。ホンモノを見るのは初めてじゃないだろうか。
 最近は保育園でパンツを穿いて帰る。今日も抱き上げざわりでおむつでないのに気付いていた。うちに着いてまもなく、
  「ちっち出たー」
というや、しゃがんだ足下に水たまりが出来た。
 一緒に入浴してから食事。でも、食べない。保育園からのお便りだと、案の定、空腹かつ眠かったらしく、昼食をたらふく食べてすぐに寝たというのに。妻、悲しそうだった。しかし、子は強烈にがんこで、決してわびようとしない。板挟みの私は困惑。
 妻の気持ちは分かる。今日は眠いはずなのに、またも何度も寝室からトイレに出てくる。3度目の時、戸の後ろに隠れて見つけてもらおうと嬉しそうに出てきたときに、私が厳しい顔をしたら、さすがに顔がひきつった。拭くときも遊んで拭こうとするので、たしなめると泣きそうになったが、ここで甘い顔を見せると昨日の再現だ。もう一度子が起き出すと、妻はキレるだろう。子に、因果を含めて寝室に帰る。
 先ほど、子がまだ寝る気もなさげにミルージュを求めたので妻にきつく叱られた。ただ、私の姿勢は通じていたようで、トイレを口実にはしていなかった。こうしてひと泣きしたら、寝るのが通例である。


2002/6/12(水)
12時半

 帰宅は9時半。足を開いて私の枕にもたれかかって片手でお菓子を摘んでいた。
 今日は、Kモ先生に叱られたらしい。妻に、
  「今日、Kモ先生、えーんしたんだよー」
というので、問いつめると、子が何やらおいたをして、Kモ先生に叱られて泣いたらしい。
  「Kモ先生、嫌い」
とまでいっていたそうだ。私が、何をしたの?と訊くと、聞こえないふりをして無視するのが面白かった。
 明日は私、休みなので、久しぶり(じゃないな)に飲酒。子は、適当に遊んでいて、時々構えば文句も言わない。それはそれは楽しい酒のつまみである。ただ、不覚に酔えないのが玉に瑕。
 今日も作詞をする。「ぞうさん」の節で
  「ぷーさん、ぷーさん」
と歌い、「朝ご飯、朝ご飯、朝ご飯の行進だ」と歌う、「朝ごはんマーチ」の節で、
  「パパご飯、パパご飯」
  「吾子ご飯、吾子ご飯」
と歌っている。それぞれの朝食の歌だ。
  「赤ちゃんご飯、赤ちゃんご飯」
は、私が歌ってみるが、字余り。子は、音の類型から、
  「朝ご飯、朝ご飯」
となぞって歌う。つまり、図らずも正しい形に戻っている。
 11時ごろ、寝室へ。昨日と同じ
  「はてぶーぶ」
を歌って、ひとり笑っている。アンパンマンの冷却枕をばんばん叩きながら、
  「おはようばんばん」
と高笑い。
 ・・・・子は、3度トイレに行き、妻がキレてしまい、「もう寝かしつけない」と宣言して、ヘッドホンを装着して自分の世界に入ってしまった。いつもだったら怖れを顧みずたしなめるところだが、明日は休みだし、酒のつまみに吾子がいるのもよし。つい先までと同じく、適当に遊びながら飲むと酒が進む。
 12時半。さすがに妻も眠くなったようだ。子をトイレに連れて行き、眠りを促すと、当然といえば当然、すっ、と寝てしまいました。おやすみ。楽しかったよ。


2002/6/11(火)
子にハサミで刺される

 日曜日の短時間の散歩が心に残っているらしい。昨日も今日も、
  「パパ、一緒にお散歩したねえ」
と何度も繰り返す。そういえば、日曜日の入浴中、シャボン玉をして、風呂から上がるときにもやりたがって、
  「風邪を引くから先にお着替えしてからね」
といって先延ばしにしたのだが、食事も終えて妻の入浴前になって、
  「ふーするー」
といいはじめたから、首を縦に振らずに、泣いてもわめいても諦めさせたのだが、これは子との約束を破ったことになるかも知れない。妻の入浴は実際にはずいぶん後だったので、約束を守った方がよかったと後悔している。
 昨日の帰宅時に、
  「キティちゃんのふがふが」
といっていたのは、保育園で汗を掻いて、キティちゃんのシャツを乾かしてもらっている、といっていたようだ。保育園での出来事を報告してくれるのだ。
  「散歩行ったねー」
というのは、子の話から察するに、保育園からお出かけしたことをいっているようだ。
  「お花こうしてねー」
と、どうも花の首飾りでも作ったようだ。
 妻は今日はサボったらしい。子と、楽しそうな夕食を繰り広げている。保育園で誕生日の人がいると、誕生パーティーを開くようだが、妻が、「ハッピバースデー(トゥユー)」を歌わせようとすると、子は、
  「はてぶーぶー、はてぶーぶー」
と歌う。どうも「はちぶんぶん」と混ざっているようだが、子は、それを歌いながら大笑いしている。楽しそうな夕食だ。
 子は、今日は危険なハサミ使いをしている。ハサミの閉じるところの、刃ではないほうで指を挟んで痛がったり、刃の方を少し開いて指を入れたりしている。危ないなあと思っているときに、子が、少し開いたハサミを持ったまま身動きし、私の手の甲に刺してしまった。子にハサミで刺されたわけだ。さして痛くもなかったが、危険であることを知らせるのに、
  「いてっ!」
と大げさにいうと、子も、驚きと罪悪感からか泣き始め、なぜか、
  「ママーママー」
と叫び、私が近づくのを嫌がるようになってしまった。どういう心理なのだろう。でも、ハサミをいい加減に扱ってはならないという重大な事態を察しているようだ。
 その後、やっと仲良くなって、子の耳の後ろをくすぐると、くすぐったがりながら、
  「気持ちいいー、もっとー」
それから、体中をくすぐらさせられたが、耳の後ろが一番であるようだ。子も、お返しに私をくすぐってくれた。
 かくて、笑いの中に、子は寝室に入ったのだった。一度、トイレに連れて行ったが。

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