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吾子の成長記(ako056.html)

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2002/6/10(月) →題名目次
シオン 生後976日(2歳8カ月2日)

 昨日、子に苛立ったことが、すかさず悔恨となり、どうしても帰宅して顔を合わせたく思った一日。願いは叶った。
 子も、私を待ちかね、外で音がするたび、
  「パパ帰ってきた、お帰りなさい」
といっていたそうだ。そのわりには、玄関を開けて私が入った瞬間、
  「キティちゃんのふがふがふが」
といきなり話しかけてきたし、お帰りのチューはずいぶん経ってからやっとしてくれた。
 保育園から、おむつではなくパンツを穿いて帰ったそうだ。それを忘れてそのままでいたら、大便をひったそうだ。「シオン」糞まみれ、という意味のアイヌ語だ。赤ちゃんのことを言う。子は、まさしくシオンだったそうだ。おむつみたいにびりと破くことの出来ずにずりさげる時に太股を汚染するパンツ、吸水性がなくて茶染みをズボンにまで広げたパンツ。
 眠いらしくて、わがままが酷くなる。虫に刺されたところが数カ所あるが、
  「カニ刺されて痛い」
と言い張り、まんべんなく絆創膏を貼りたがったり、寝室に入れても、
  「まだ寝にゃい」
とあらがい、ひとり遊びをしたり。寝る前には、私にお馬さんの切り紙を作らせて、それにクレヨンで彩色していた。新しい遊びの誕生の予感。この遊びは、馬を切り出した私に、次はキリンを作れと命じてきて、面倒だから、裏面にキリンの模様を描いてやったことから生まれた。
 寝室から飛び出して2度目の睡眠トライ。泣きわめいたが、手で私を追い払い始めた。寝るから出て行け、のサイン。よかった。おやすみなさい。

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2002/6/9(日) →題名目次
歯が痛い? 生後975日(2歳8カ月1日)

 ミッフィーのソフトの付録に、パソコン上で動く電卓がある。付属の冊子にその画像があるのを見て、子が、
  「欲しー欲しー」
  「この中(CD)にもうあるんだよ」
ソフトの入っている箱をひっくり返して、中を探す吾子。

 今朝は妙に早く起きていた妻を除いて、我ら父子は9時起き。私は3時に(酔って)寝たからちょうどよい。今日も妻が「哲学堂公園」に連れて行くという。11時出発したのだが、それまで子は、パンを数口食べただけだった。パパと行きたい、と叫んでいたが、パパはお留守番。
 公園から電話を掛けてきた。子が、いきなり、「パパーパパー」と騒ぎ始めたのだそうだ。私の声を聞いて安心したらしい。
 出かけて3時間ほどして帰って来た。自転車の上で子が泣きわめいている。
  「歯が痛いー、歯が痛いー」
スーパーの駐輪場で急にそう言い始めたようだ。妻の見立てでは歯茎から出血しているようだが、原因は不明とのこと。
 部屋に入って、左の頬の辺りに脱脂綿を入れてみる。血が付いて出てくる。口腔に出血は見られないから、歯茎なのだろうが、それもよくわからない。とりあえず冷却枕で冷やす。妻は、子が全然何も食べていないことをしきりに心配するが、水分さえ取っていれば大丈夫だろう、どうせものを食べる気になるはずはない。
 私の膝枕で頬に冷却枕を当てていると、そのまま寝てしまった。パパの添い寝で寝るのは久しぶりだ。妻が寝室に連れて行けというので連れて行くと、冷却枕が外れて痛みが蘇って目覚めて、寝室から飛び出してしまった。さっき寝たところで寝たいらしい。再びすぐに眠りに落ちた。
 起きたら治っているかと思ったが、相変わらず痛みを訴える。しかし、どうやら「痛かった記憶」によるものらしく、後には、気に入らないことがあると、
  「歯が痛い」
といって同情を買おうとするようだ。夕暮れになって郵便ポストまで父子でお出かけ。帰宅後入浴。夕食は、かなり食べた。
 かくて甘やかしたせいか、昼寝後は気に入らないことがあると泣きわめくこと多し。いちいち応じなかったからなおさらだった。まあしかたなかろう。今はなかなか寝ずに妻を苛立たせている。

 起き出してきた。・・・・私まで苛立たされている。

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2002/6/8(土) →題名目次
ちっちーさん 生後974日(2歳8カ月)

  「この指パパ、かっこいいパパ」(我が家での歌詞はこうである)
指の歌を歌いながら、パパに当たる指とママに当たる指と、自分に当たる指とを重ね合わせて、
  「仲良し、仲良し!」
とやっていたそうだ。目頭が熱くなる話だゼ。
 今日はおしゃべりである。帰宅した私に、今日は、K平くんも、S香ちゃんも、Dン君もいない、Dン君はどっかいっちゃった、とべらべら語り、
  「お月様ないねー、ピョンピョンどこ?」
と言う。ぬいぐるみのウサギに、自転車のチェーンをかぶせて、
  「ピョンピョンここ。お月様の中だよ」
と言うとにこにこしてました。
 風呂に一緒に入って、私は久しぶりに飲酒。湯上がりのビール。子は、ミッフィーちゃんのソフトで遊ぶ。
  「パパ、ごはん」
と、晩酌している私を遠ざけ、ひとり遊び。まあ、長続きはしないと思ったが、心根に感じ入った。
 キティちゃんの歌を歌え、と言われる。あるのかねえ。そこで、ミッフィーの節で、
  「キッティー、キッティー、キッティーちゃん」
と歌うと、こつを会得したらしい、寝る前にトイレに行ったとき(3度も!)、自ら、
  「ちっちー、ちっちー、ちっちーさん」
と、「ちっち」の歌を作詞していた。現代の「北原白秋」である。
 11時半近くなってやっとおやすみ。明日は何時に起きるやら。私もビールはほどほどに寝ないと。

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2002/6/7(金) →題名目次
ダンゴムシの歌 生後973日(2歳7カ月30日)

 朝、子が母を求めて泣く。夫婦げんかで寝るのがあんなに遅くなったのに、妻は早くから起きている。偉いなあ。もう一度子を寝付かせたようだ。
 再び起きた子が、私を求めている。私が目を開くと私の横に横になった。「お腹痛い」というので、さすっているうちに、どうも、また寝たようだ。
 次に目を開けると、私の横に子がいない。探すと、いつのまにやら私の足下まで転げて行っていた。安心。しかし、どうやって転げていったのだろう。
 妻の登校直前に二人揃って起こされる。二人とも、眠りがたっぷり足りているからご機嫌だ。子は、登園まで、一度も泣かなかった。
 食事は小食。サンドイッチを2口ほどとプチトマト2つほど。
  「みっひー、みっひー」
ミッフィーのパソコンソフトで遊びたがる。スタンプで遊ぶお絵かきボードで遊んでいるうちに登園時間迫る。TVに関心を向けようとしたが、パソコンから離れない。しかたない。
  「保育園行くよ」
そう声を掛けると、意外にも、簡単に応じた。眠りが足りているおかげか。
 今日もダンゴムシと戯れる。ただし短時間。園のウサギともしばらく遊び、保育室へ。私が着替えなどをセットしているうちに、子は、両足飛びでピョンピョン跳ねて、元気よく保母さんのもとへ。保母さんに言われて、やっと私を見送った。満面の笑みを浮かべて。
 夜のお仕事を終えて帰宅すると、入浴中だった。
 もはや「みっひー」のソフトが起動していた。たっぷりと遊んで飽きたのか、GIF を見たがる。簡単に動く画像のことだ。
 さまざまな動物の画像をリクエストしたあげく、ダンゴムシのリクエスト。さすがにないなあ。次に、「ダンゴムシの歌」のリクエスト。
  「ないから、吾子、作ってごらん」
  「だんごーし、だんごーしのうーた!」
本当に作っちゃったよ! 昨日、裏が白、表がピンクの布団を見て、
  「白い、ピンクい」
と、ピンクの形容詞を作ったごとくだ。
 遊びに夢中で、寝かせるのが一苦労だった。泣きわめくのではなくて、トイレという口実で、3度も寝室を抜け出した。ふぅ、やっとおやすみ。

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2002/6/6(木) →題名目次
「ゴロゴロは?」 生後972日(2歳7カ月29日)

 5時50分、目覚ましが鳴る前に、一回轟いた雷鳴で目を覚ます。私は熟睡していて知らなかったが、未明にも、雷音が響くごとに、
  「抱っこ、抱っこ」
と寝たまま妻に抱っこをせがんだそうだ。怖かったねぇ。
 先週のトラウマを絶頂に、木曜日の帰宅は無事に就るかどうか心配になる。しかし、今日は定時の早いほうで帰宅できた。子は起きていて、
  「ただいまのチューは?」
と聞くと、にやけながら手で自分の口を押さえて阻止しやがった(あとでしてくれたが)。
 今日は、妻が面談に行った。時と場合によっては私の方が融通が効くことがあるので、私が行かされるところだったが、保育園の、
  「おかあさまのほうが・・・・」
という提案で妻が行ったのだ。実りのある面談だったようだ。吾子には、S香ちゃんという友達が出来ていて、妻子が帰ろうとすると、玄関まで付いてきて厚く挨拶を交わしたそうだ。
 入園当時、ことばが遅いことを保育園も心配したそうだが、吾子は、家での赤ちゃんことばと、保育園で友達で話す言葉の違いを理解して、順応するのが早かったとのこと。創造力と感性が豊かだそうで、これは我々が愛情深く育てている賜物なのだそうだ。ウサギ小屋の前で寄り道しまくっているのを、邪魔だなあと見られているんじゃないかと懸念していたが、こういうことをしているから創造力や感性が育まれるのだ、と評価いただいたという。
 さて、帰宅後の吾子。レゴブロックで、「創造」を行っている。「消防車」と称するシロモノを組み立てた。
 胸にボールペンを挿しているのに気付き、危ないから、とたしなめたら、泣きわめいて抗った。妻はOKを出しているようで、指導方針の違いにとまどったようだ。
 寝る直前に、
  「ミッフィー見る」
と要求。パソコンソフトだ。CDをマシンに取り付けたり、CD-ROM をセットしたり、たいへんなのだが、タッチパッドのマシンになってから見せていないので、いい機会だ。セット完了してスイッチを入れようとすると、
  「ゴロゴロは?」
と、マウス替わりだったトラックボールのことをいっているのだ。直接画面をタッチすればよいことをいうと、すぐに理解したようだ。そして、画面をタッチして遊び始めた。そうとう嬉しそうだ。子供にはタッチパッドが非常に有効だと、私の予想を裏付けた。
 寝室に入ってから2度トイレに行って、今日もおやすみなさいしました。

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2002/6/5(水) →題名目次
かみなりさま 生後971日(2歳7カ月28日)

 私は休日である。妻が出かけた後で食事を与えるが、口にしたのは、ご飯数粒と、ヨーグルト2口のみ。すぐにおやつとはいえ、心配になるよ。
 今日もダンゴムシと戯れる。しかし、戯れが過ぎて、1匹圧殺してしまった。「死んだ」ということばを理解したのか、帰宅後、ゾウのぬいぐるみを横倒しにして、
  「死んじゃった」
と笑う。「禁じられた遊び」だ。
 夕刻、遠雷が轟く。雷雨を怖れて、妻に命じられた時間より早く迎えに行く。私の姿をいち早く目にしたのは、D君で、
  「吾子ちゃんパパー」
と一番の遠くから声を掛けてきた。子は、保母さんに言われて初めて私を認識した。
 外に出ると、雷鳴が近づいている。子は、雷を怖れる私の手を取って、
  「大丈夫よ、いしいし」
と帰宅中ずっとなでなでしていてくれた。すれ違いに、保育園近所在住のおばさんが、
  「雷様だ、おへそ取られるよ」
と声を掛けてきたら、子は、ちゃんとおへそを押さえていた。雷様の習性をご存じと見える。
 すぐには降ってこない様子なので、子を連れて、妻に言われていた雑誌を買うために遠回り。帰路、八百屋で野菜の学習。これが晴れなら公園で(久しぶりだ)遊ぼうと思っていたのだが、空模様のせいで、今日の子にとっての最大のイベントは、八百屋訪問となってしまった。
 家も間近になって、子が抱っこをせがんだ。長距離を歩いたことを思うと、偉いものだ。
  「じゃあ、ちゅうしてくれるか」
というと、私に抱かれたまま、私の頬やら唇やらに嵐のような接吻を浴びせてきた。前が見えないくらいだった。しあわせ。
 一緒に風呂にはいる。今日は、子のリクエストで、シャンプーまではしゃがんで、洗髪は私の膝の上で仰向けになって。
 夜になって稲妻がひらめく。意外や、子は怖れまくって、私にずっと抱擁を求めた。横になったまま毛布を体に掛けての抱擁で、左右の手がふさがって何もできない。にもかかわらず、子はさまざまな要求をする。難渋したのはアンパンマンのパズルである。私に手伝わせるのだが、実は、子は、自力でパズルを完成させられるのだ。後に、妻の目の前で、妻の手伝いも助言もなしに完成させている。私に甘えているのだ。
 轟いていた雷鳴も止んだ。いったん寝室に入った吾子をトイレに連れて行く。今日は、角度調整をして、小水が便座から飛び出ないようにしていた。偉いのである。

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2002/6/4(火) →題名目次
はんぶんこ 生後970日(2歳7カ月27日)

 急にドアが開いて私がいたからちょっとびっくりしたようだ。子は、新聞紙の束の上に腰掛けていた。
 なんでも、ちょうど風呂から出たところらしい。
 しばらく遊んだところで、今日届いた、ディズニーの「プリンセスコレクション」(「アランジ」の出るやつ)を、私が発見。一緒に見始める。子が見入っているので、妻が私を呼ぶ。席を外してもたぶんすぐ呼び戻されるのに、と思いつつその場から離れると、子は、坐ったまま泣き始めた。ほら、やっぱり。
 私も夕食を済ませて、ふたたび遊ぶ。今日は最初から子の箸を用意して置いたのに、割り込んでこなかった。
 土曜日に買って来た、「体験を広げるこどものずかん(1)どうぶつえん」を広げて読む。オレンジを食べかけのニホンザルの仔の写真に並んで、ゾウの尻から糞がぼとぼと落ちている写真がある。子は、
  「いい? いーい?」
と私に確認して、こざるのオレンジを取って食べる真似。私が、こざるのふりをして、
  「返してー返してー!」
と怒ってみせると、
  「あい、半分こ」
といって半分返す真似。その後、ゾウの尻に手をやって、こざるの口元に持って行き、
  「はい、うんちん」
と食わせようとしました。
 端に、ホッキョクグマの親子。
  「いい? いーい?」
と、こぐまを取る振りをしたので、
  「返してー返してー、子供返してー!」
と怒ってみせると、なぜか、子は、涙と汗を流して泣き出した。眠いのだろう。妻を呼んで寝かせる。今見ると、相当遅い時間になっていた。こりゃいかん。
 いったん寝室に入った子を、トイレに連れて行くと、ピカチューのぬいぐるみも連れてきて、トイレをさせたがった。その後、ぐっすり寝た模様。

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2002/6/3(月) →題名目次
カニササレタ 生後969日(2歳7カ月26日)

 昨日も蚊に刺されて、今日も蚊に刺された後が増えていた。
  カニササレタ
子には、
  カニ、刺された
と聞こえるらしく、私の帰宅を待ちかねたように、
  「カニ、カニ刺された。チョッキン、チョッキン」
といっていた。図鑑類を繙いて、「蚊」の正体を教えようと思ったのだが、生憎、そういったたぐいの害虫は載っていない図鑑である。そうこうしているうちに、子は、アメンボを見つけて、
  「蚊、いたよ」
なんだ、わかっているんじゃないか。どうも刺す虫の姿態は知っていたが、名が、「かに」なのか「か」なのか不明だった模様。

 今日は、保育園に着いたとき、「Kモ先生」がいなくて、子は泣いていたそうだ。そんなに好きなのねえ。

 妻の装身具の金具が、まなこ型をしていて、子は、それをひとつずつ両手に持って目の脇あたりにかざし、
  「アイアイ、アイアイ・・・・おさるさんだよー」
と歌い出す。アイアイの目、に見立てているのだ。想像力豊かである。

 「トムとジェリー」を見ながら、妻子が手を取り合ってくるくる回るダンス。私も輪に入ってダンス。かように元気で飛び跳ねて歓声を上げていた吾子。時折しあわせそーに、にんまり笑う吾子。その吾子が、寝んがために寝室に入って、しばらくすると、空気を呑む音の反復に続いて、泣き声。
  「パパーパパー」
と混じる。飛んで行くと、お腹が痛いらしく、私にさすってほしいらしい。さすること数分、
  びちびちびちびちー、ぷー
下痢便排出。うってかわって元気になり、まだなお遊びたがった。無理矢理寝室に連れて行ったら、
  「パパーパパー」
と泣きながらも、今度は寝てしまった。切迫感のある声とない声とで聞き分けができるのだなあ。

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2002/6/2(日) →題名目次
いい気持ち 生後968日(2歳7カ月25日)

 今日は午後からちょこっと仕事。でも、子の就眠が遅かったから、起きるのも遅かろう、というのは油断であった。2時半に寝たのに7時に起こされた。妻を寝かせておいて、起きたときに交替するしかない。1時間半後に起きてもらう。
 妻、午前中から子を連れて外出するつもりらしい。それまで交替はお預け。居眠り状態で子と遊ぶ。私が、
  「ああ、眠い」
と言っただけで----横にさえなっていないのに、子は泣き顔になる。はいはい、パパは起きてますとも。
 先日買ったプーさんの台所セットの前に踏み台を置いて、踏み台にまたがり、台所セットに手を掛け、「うんちん」の真似。ぬいぐるみたちを整列させ、
  「キカチュー、順番よ」
と、順番にトイレさせている(「カチュー」と呼んでいた「ピカチュー」が「キカチュー」に「進化」した)。保育園のやり方の反映かな。
 台所おもちゃの、キャベツの半分に切ったヤツと、人参の軸を組み合わせて、
  「きのこ」
と言っている。おお、想像力豊かだ。
 子のお出かけの準備が整ったのに、妻の準備がまだ。子が、早く出かけたがってわめく。子を連れて追い出されてしまった。
 3階のベランダで子を抱いて、そうだなあ、10分くらい待たされたかな。子は下界を道行く存在を眺めてコメントしている。いい天気だ。室内は暑くても、外はいい風が吹いている。ふと、子が、
  「いい気持ち・・・・」
そうだね、こんな機会を与えてくれたママに感謝!
 妻子は「哲学堂公園」に出かけていった。いいところだったと帰宅後に聞いた。
 私が帰宅したときは、なんと子はまだお昼寝続行中だった。私の気配で目を覚ます。しばらく遊んだが、やはり妻とべったりだった昼間の記憶から、何かと妻の方に甘えている。ちょっと嫉妬。
 入浴。最近、洗髪は、私の足下にしゃがませて頭からシャワーを浴びせているのだが、今日は、子の方から、私の膝の上に仰向けになりたがった。昔のやり方だ。子は、
  「気持ちいい・・・・おかあしゃんみたい」
とつぶやく。あれ?「おかあしゃんみたい」って、美容院の洗髪法を言ってるのかな? なんでそんなことを知っているのだろう。
 妻にそのことを話すと、妻は昔から今に至るまで、膝の上で仰向けにして洗髪しているという。してみると、かつて、子が、自らしゃがんで頭を洗わせたやり方はどこで仕入れたものだろう。てっきり妻の方法だと思っていた。「おかあしゃんみたい」っていうのは、お母さんと同じ方法で洗ってくれている、という意味だったのだ。
 ヘアピンを10数本手にした。私が1本こぶしに挟んで「かぶとむし」とか、2本こぶしに挟んで「くわがたむし」と言うと、子もまねる。8本挟んで「タコ」とか、2本を2組で「カニ」とかやっていたら、子が私のこぶしに2本ヘアピンを立てて、
  「ねこ!」
おお、そういえば。子は、自分のこぶしに2本は耳に見立て、もう1本は口に見立てて、
  「こんこん」
という。すごい! そして、歌を歌う。
  「雪やこんこん、霰やこんこん」
・・・・どうも、この歌の「こんこん」は、キツネのことだと思っているようだ。
 妻の入浴中、眠げである。Blue's Cluesビデオを見ながら横たわっていたが、急に、
  「ミッフィー見る!」
と言って、なぜか先日妻と見かけて途中で飽きてしまった「トムとジェリー」を見始めた。懐かしいなあ。私がいろいろ話しかけながら見ていると、没頭したようだ。
  「もうちょっと見る、もうちょっと見る」
5〜10分の短編なので、眠い目をこすりながら、だんだんに見る本数を増やしてゆく。そうか、朝起きたのが早いから、もう眠いのか。中断して布団に連れて行ったら、案外簡単に眠った。おやすみ、今日はパパよりママと楽しく過ごしたね。よかったね。

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2002/6/1(土) →題名目次
ちょうちょの手遊び 生後967日(2歳7カ月24日)

 夜、駅前ロータリーから、我が母校の校歌が聞こえる。見ると、20人ほどの男女が円陣を組んで歌っている。大学院併せて通算10年在籍したところだ。「都の○○〜」のフレーズを耳にしただけで、いつ、いかなる状態であっても条件反射的に身も心も打ち震える。下腹部からこみ上げるものさえある。ある種の公務員が君が代に対してする反応に近いかも知れない。・・・・ところが、不思議にもまったく身も心も震えない。こいつら歌が下手すぎる?・・・・のではなかった。やがて、パートに別れてハモりはじめた。
  「プロだ・・・・」
合唱部かなんかだろう。我が母校の校歌は、野趣あふれる歌であるべきで、上手すぎると感動しないのだなあ、と思った。
 今日も元気である。先日私が買ってきた子供用エプロンをしている。
  「いらっさい!」
お店やさんのつもりらしい。よくしゃべる。
 「ちょうちょ」を歌いながら、両手のひらを広げて付け根で併せてひらひらさせている。チョウの手遊びだ。それから、歌の絵本付属のおもちゃのピアノをでたらめに弾きながら、絵本の挿し絵に合った歌を歌っている。私も一緒に。
 子供に与えたパソコンを変更した。本体自身はあまり違いがないのだが、付属品を取り払ったので、子がどう反応するか心配だった。子は、新しいマシンにボタンが減少したことにすかさず気付いた。使わないボタンなのに。このマシンはタッチバッドになっており、画面を叩けばマウスでクリックしたのと同じになる。これでお絵かきソフト「ペイント」を立ち上げ、画面をなぞって絵を描くと、気に入ってくれた。そのためのマシンなのだ。
 あと、音声関係のソフトがあり、たとえば電卓を叩くと読み上げてくれる。寝る直前まで、それで楽しんでいた。
 寝る前、トイレに行く。出るときに、何か踏んで足を痛めたようだが、座り込んだ子は、毛布で足をくるんで、小声で、
  「いたいのいたいのとんでけー」
とつぶやいていた。野生動物の仔が、患部を舐めて治療している風趣だった。あっ、今気付いたが、寝たのはすごい遅い時間である。ちょっとびっくり。

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2002/5/31(金) →題名目次
帰宅と同時におしゃべり吾子 生後966日(2歳7カ月23日)

 昨日、寝る前に顔を拝んだとき、ちょっと乱暴に動かしたのと、明かりが入ったので、目覚めかけた。だが、
  「寝んねするぅー」
・・・・どうやら、まだ眠いのに起こされたと勘違いしていたようだ。ちなみに、昨夜、山手線は、0時15分頃まで止まっていたそうだ。
 朝眠かったのは私。昨日の疲労が取れきれない。子は、食パンをちょぼちょぼ食いながら、自分の分のサンドイッチをあらかた私に食べさせる。ほんのひと切れは食べたが。そのうちに妻は出かけた。
 TVを見たりなんだかんだしているうちに、登園5分前になった。起き抜けは雨が降りそうだったが、このまま晴れそうだ。
 うちを出ると、
  「抱っこー」
まあ遅れ気味だからちょうどよい。途中、みずから降りたが、やはり抱っこがいいらしく、駐車場に停まってまったく動きようもない車を指さして、
  「抱っこー」
といったのを期に、ダンゴムシのいる場所まで抱いていった。
 当然、ダンゴムシと戯れたがる。はい、もう遅刻したっていいです。2回目ともなれば、子もあまり物怖じせず、石でダンゴムシをいたぶっている。・・・・なんだか臭い。犬の糞でもあるのだろうと思っていたが、そうではなくて、近くで解体している家のコンクリートを削る粉塵の臭いのようだ。これはいかにも体に悪い。子を促すと、子も、
  「くさい・・・・」
といいながら立ち去ることに同意してくれた。後にはひっくりかえったままのダンゴムシ。
 ウサギの前でまた立ち止まる。ウサギ、満腹らしく、キャベツを食わない。子がせっかくやっているのに。ここでどれだけ時間を食うかと思ったが、餌を食べないウサギはおもしろくないのか、あっさり保育室へ。そして、保母さんにもたれかかりながら、なぜか満面の笑みを浮かべて私を送り出した。
 今日はお迎えが遅くなったそうだ。
 帰宅してドアを開けると、子が、ウサギのぬいぐるみを指して、
  「これ、パパくれたの」
と妻に話しかけているところだった。私の顔を見て、
  「これ、パパくれたの。ね」
これが帰宅第一声。私はその足でコンビニにサランラップを買いに出たが、子は、
  「吾子、お散歩? パパ、でんしゃん? バス? パパとバス乗ったねえ」
とすごくおしゃべりするのでした。
 再帰宅後もよくしゃべる。朝を思い出して図鑑のダンゴムシを開いたり、クレヨンでさまざまな絵を描いたり描かせたり。
  「アランジ描いて」
というが、「アランジ」(=アラジン)なんて覚えちゃいない。適当な絵を描いたら、喜んでくれたようだ。
 以外や、寝るとなったらまっすぐ寝室へ。しかし、その後トイレに連れて行かされ、鼻くそをほじらされた。大きな固まりを2つ採取した。自分でも指を鼻につっこんでいる。その後は、あっさり寝た。そんなに眠かったようには見えなかったが。

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2002/5/30(木) →題名目次
新記録 生後965日(2歳7カ月22日)

 乗換駅で、山手線が止まっている都合上、いつも乗る通勤快速が運休したと耳にした。いつも時間をつぶす書店をパスして、1本前の各駅停車に乗る。・・・・懸念したとおり、動いては止まり、止まっては動き。恵比寿まで行くはずが、新宿までに変更になった。そのうちに山手線も動くだろうという期待虚しく、池袋に到着。
 池袋で下りるか、新宿まで行くか。新宿まで、と腹を決めたら、ラッキーなことに、池袋の停車はほんのわずかで、発車した。
 新宿駅南口に出てしまった。振替輸送券をもらって、西口バスターミナルへ。うまくすればバスがうちの近くまで直通・・・・もう30分も前に終バスが出ていた。空振り。急ぎ、西武新宿線へ駆ける。新宿駅南口から西新宿を経て西武新宿駅までの距離の長かったこと。おお!ドアが閉まる寸前の電車に飛び込めた。
 高田馬場駅着。もはやバスはあるまい、と思っていたら、数分待ちでやってきた。それにより、新記録11時過ぎての帰宅を達成した。妻も、本当に心配していてくれた。
 子は、もうとっくに寝ていたので、よかった。なんでも、今日はわがままで泣きわめいてばかりいたそうだ。妻、少し厳しくして、心底疲れているようだ。保護者会を欠席したので、終わる時間を見計らって行ったら、子供達はほとんどみんないなかったという。非常に出席率が証拠だ。さて、寝る前に寝顔を拝んで、帰宅の喜びをかみしめよう。

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2002/5/29(水) →題名目次
寝ぬ子、泣く子 生後964日(2歳7カ月21日)

 帰宅すると、ねむねむでパパを待っていたそうだ。だが、ねむねむどころかしっかり覚醒しているようだ。
 シマジロー絵本が届いて、それを一緒に見る。雷の場面を見て、私が、
  「こわいよー」
と怯えて見せたら、それが気に入って、子もまねて笑っていた。
 妻と寝室に入る。私が食事をしていると、2度、トイレに出てきた。2度とも放尿した上に、1度はおしめも濡れていた。
 3度目、まだ眠くないらしく、
  「お腹痛い」
といいながら出てきた。大便が出そうだが、出ない。シマジロー絵本をまた見る。しばらく経って、寝かせようとしたが、抗って大泣き。強引に寝室に連れて行った。
 これで寝るかな、と思ったら、また、
  「ちっち」
と出てきた。「またか、今度は出ないだろう」と思った顔色が外に出たのに気付いたのか、子の顔が険しくなる。慌ててにこやかな顔を作ってトイレに連れて行くと、大量のおしっこ。疑って悪かったよ。
 まあなんだかんだで、子と遊ぶ時間をたくさん持てて、望外の幸せでした。明日、保護者会だが、今回は妻、欠席するそうだ。

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2002/5/28(火) →題名目次
でんでん虫無視 生後963日(2歳7カ月20日)

 玄関の前に到達すると、
  「パパーパパー」
といっている。なぜにパパの帰宅を察知している?と思ったら、
  「パカー、パカー」
とお馬の真似をしているのだった。妻が、でんでん虫パパに見せてごらん、というと、
  「でんでん虫虫かたつむりー」
歌詞が正確なのはここまでで、後は歌詞も音程もめちゃめちゃだが、歌いながら、でんでん虫の手真似をしている。片手を握って、その上にチョキにした手を置いて歌っている。のちに、
  「パパに教えて!」
と頼んで、適当にやっていたところ、
  「ぐー、ぐー!
と叱られた。片手は握らねばならない、ということ。
 このネタを忘れないうちにメモするために、パソコンに向かってうずくまって尻を突き出していると、呼んでも来ない父親に業を煮やして、子が私の尻を平手でひっぱたいた。
  「パパ叩いちゃだめだよ」
といおうとすると、いつものように泣きそうな顔になりつつあったので、
  「パパ叩いちゃ・・・・痛いよ」
と誤魔化したが、子もまずいことをしたと思っているのだろう、背中を私に向けて、
  「吾子、やって!やって!」
と叩くようにしむける。申し訳ないから叩き返してくれ、ということだろう。子の気持ちを汲んで、叩いてやる。

  「一緒におわけ」
といって二人(+ぬいぐるみたち)で布団を頭から被る。眼が合うと、子は、にへらー、と幸せそうに笑った。パパも幸せだよ。

 保育園からのお便りによると、
  「最近、都合の悪いときには、お耳が聞こえなくなってしまう吾子ちゃん」
と書いてある。ずるがしこいのお。

 パパの横で、白ご飯をスプーンでがぶがぶ食べた。寝る時間が来て、素直に寝てしまいました。今日は会えて良かったです。

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2002/5/27(月) →題名目次
成長の兆し 生後962日(2歳7カ月19日)

 帰宅すると、しばらく前に寝たらしい。惜しい!
 なんでも洟ずるずる状態だったので、入浴を見合わせていたら、急に、
  「寝る!」
といって寝始めたのだそうだ。
 妻がBlue's Cluesのビデオに併せて歌を歌っていると、子が、
  「じょうずー!」
と拍手をくれたそうだ。
 妻が電話に出ている間に、スライムを絨毯にぶちまけて、たしなめられたら、最初は反抗的だったが、のちに、自らスライムを片づけて、
  「ママ、ないないしたよー」
と報告したという。
 保育園にお迎えに行ったとき、子の傘しか持っていかなかったら、子が、
  「ママ、傘ないのー?・・・・はい!」
と傘立てにあった他人の傘を指し渡したそうだ。
 昨日、新宿よりの帰宅後、新宿に出かけていたむね妻に報告していると、子も、
  「しんじゅくー、しんじゅくー」
とわめいていた。行きのバスで、パパ達は新宿に行くのだよ、と言い含めていたのが脳裏に残っていたのだろう。
 かように、成長の兆しが大きく見られる吾子に会えなかったのは残念である。あとで寝顔を見よう。

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2002/5/26(日) →題名目次
バスに乗って新宿へ 生後961日(2歳7カ月18日)

 最後に飲酒したのはひと月以上前だ。ビール4本飲んで3時前に寝たが、子は8時前に起きてきた。妻も起きてきておにぎりを出してくれたので、父子でおにぎりをほおばる。・・・・ところが、子は2口しか食べない。どうやら大便直前らしく、
  「お腹痛い」
  「お尻痛い」
を繰り返し、お出かけ準備は整っていたのだが、排便を1時間ほど待った。例によって隣室に籠もり、排便なさった。
 子に、
  「公園行く? バス乗る?」
と訊いたら、バスを選んだのでそれでよかろう。今日は新宿目指すのだ。バス停に向かう下り坂で、
  「吾子、スキップは?」
と戯れに言ったら、ほとんど全行程スキップで跳ね通した。華麗である。
 バスが新宿西口に到着して、地下道へ。都庁の方に向かう道だが、左右の柱と柱の間のスペースに、腰掛けられる大きさだが、斜めに切り立っていて小型の滑り台になっている「オブジェ」で子は尻滑りをする。通りかかる人がほほえましく見ていたのは、私も強制されていたからかも知れない。この「オブジェ」は、柱という柱のすべてに設置されており、さすがに私も気付いた。ホームレス対策に作られたものだろう。
 地上に出ると、バスの誘導をしていたオジサンが、先日開店したビックカメラ西口店の販促バルーンをくれた。ありがとうございます。子は大喜びでしたが、ありがた迷惑でもありました。1m半はある長さなので、それを持ったまま子を抱くつらさといったらなかったです。ヨドバシカメラとソフマップに寄りましたが、子は、興味がないとすぐに、抱っこを求めるのです。店内では、
  「抱っこー、お腹痛い!」
というが、まったくのウソです。店外では、
  「抱っこー、ぶーぶー来たー」
と不法駐輪している自転車を指さすのです。もちろん止まっています。抱っこを拒否すると、
  「ママー! ママー!」
と泣き叫ぶのです。
 横着というより、興味の有無によるようだ。帰る意志を示すと、抱っこを求めずに元気に笑いながら歩いている。帰りは電車にする予定だったが、ほとほと疲れた私は、行きと同じバスに乗って帰ることにした。
 今日の目的のひとつは、粘土を手に入れること。だから電車に乗って駅前の文具屋で探すつもりだったのだが、近所のスーパーに寄ると、ちゃんと売っていた。子の求めでレジスターの玩具、私が、スライムと軽量紙粘土と小麦粉粘土と扇子2本買った。扇子のうち1本は、帰宅後に子供に渡した瞬間破壊されてしまった。
 新宿と違って、子は元気に歩く。そこで、スーパーでミルージュを買って飲ませたあと、帰宅までにもう3軒の商店によって、花火と妻に言われていた雑誌類を購入して帰宅。
 子は、レジスターセットで早速遊ぶ。ボタンを押すと「チン!」とレジが開くし、バーコードリーダーまで付いている。子が昼飯を終えてレジスターに飽き始めたところで、粘土類を提供する。
 まずはスライム。これは気に入ったようだ。妻が出かけている間に、小麦粉粘土を出したが、これがぼろぼろ崩れてこのままでは妻にどやしつけられる。シートを見つけてきて下に敷く。妻帰宅。セーフ!
 軽量紙粘土は後日、と思っていたら、子が持ち出してきて、強く遊ぶを主張する。仕方ない。小麦粉粘土は不評だったが、こいつは気に入ったようだ。だいぶ長い時間遊んで、自ら片づける気を見せたので、片づけた後、白い手のまま一緒に入浴。
 前回入浴したときから、子を抱き上げずに坐らせたまま洗髪をしている。子が自らその体勢になったのだ。こっちの方が楽である。
 もう一度外出するつもりだったのだが、夕刻から雷を伴う夕立が降った。花火も今度にしよう。室内で遊ぶことにする。
 風呂から出てレジスターセットとスライムで遊ぶ。粘土を強く望んだのだが、入浴前から、そして入浴中にも、風呂から出たら粘土はだめだ、としつこく言い聞かせて置いたので、泣きわめいてもほっておいた。10分近く泣いてから、私に抱きついてきてけろっとしていた。
 寝る直前は食卓椅子に乗って、ひとりでレジスターセットで遊んでいた。ひとり遊びは昔から眠さの証拠。こちらが時間をもてあますほど、早くに寝入った。今日は楽しかったようだ。粘土はまだこねくりまわす以外のことはできないようで、残念。ただ、私の作品を壊すときは、いちいち、
  「これ、切っていい?」
とちゃんと訊いていたのは偉いと思うよ。保育園でも、他の子の作品を破壊したりしないのだろう。

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2002/5/25(土) →題名目次
雲鯢 生後960日(2歳7カ月17日)

 昨日、子を迎えに行くと、子は、四人掛けのテーブルに腰掛けて手遊びをしていたようだ。周囲にとけ込んで、すぐには見つけられなかった。早いほうだったらしくて、それぐらい子供達がたくさんいて、私の周りに群がってきた。口々に自分の名前をアピールする子、「吾子ちゃんのお父さんだー」という子、なかなか来ない吾子に関して「吾子ちゃん来ないねー」という子・・・・。みなそれなりに可愛いと思っていたら、子は、その子たちを、肩でかき分けて出てきて、振り返りもしない。挨拶するように促すと、かったるそうに「バイバイ」をしていた。うーむ、ちょっと問題だ。今日、妻がお迎えに行ったときも、お片づけするように言われて、遊んでいたレゴブロックを、他の子のレゴブロックの上にぶちまけて保母さんにたしなめられていたそうだ。この雑さは誰の影響やら。

 「雲霓うんげい」という雑誌が廃刊になると聞いて、昨日の「雲鯢うんげい」を思い出した。昨日、入浴後の散歩のため、外に出た瞬間、子が空を見上げて、
  「あ、ホエール!」
と叫んだ。空には、タタミイワシみたいな部分を持った大きな雲が上空を領しており、なるほどタタミイワシ部がクジラの腹に見える。全体の形もそういえば太りすぎのクジラだ。「鯢」とは雌のクジラのことである。雄のクジラが「鯨」。
 また、月も出ていた。欠け具合から、満月に間があると思っていたら、今日帰りに見ると、満月になっていた。夏の満ち欠けは早いのか。帰宅と同時に(妻は風呂に入っていて、子が私を待ちわびていた)窓を開け、月を見せる。窓際から見て、次にうつぶせに横たわりながら月の見える角度まで移動して、両頬杖を突いて、
  「お月ちゃま見えるー」
といっている。
  「お月様の中にウサギがいるよ。見える?」
と訊くと、昨日の伝で、空には鯨がいる、その思いがあるのか、
  「あ、ホエールいるよ」
なるほど、そう見えなくもない。

 昨夜、寝る前に、「写真でわかるなぜなに とり」のクジャクを見ていた。羽を広げている写真と、閉じている写真が並んでいる。閉じている方が「パーッ」と開いたらこちらになるんだよ、と教えていたら、閉じた方を指でつついて、
  「パーッしないー!」
と泣きわめき始めた。なぜこちらは羽を開かないのか、と詰問しているようだが、そんなことを言われても無理な相談である。眠くて錯乱していたのだろう。

 今日、妻とコンビニに行ったとき、レジに並んでいる妻をよそ目に、お菓子売り場にしゃがんでいた子が、ぎりぎりになってお菓子を持って走ってきたそうだ。妻がお金を置くと、
  「はい、どーじょ」
と、レジのおねえさんに、お金を押し出したという。

 今日の寝る前は、先週買ったレゴブロックを黙々と組み立てていた。作品にこだわりはないようで、時間を掛けて作った「建築物」をいったんばらばらにして、再度時間を掛けて「乗り物」を作った。瞬間の美。すこぶる日本的である。

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2002/5/24(金) →題名目次
裏目人生 生後959日(2歳7カ月16日)

 昨日よりはずいぶん具合がよくなった、私は。
 子は、朝ご飯、ほとんど食べない。出かける前に、ミルクひと口とパン2かじりだけだったが、保育園のおやつが、先週経験したように、超早いので大丈夫だろう。
 ハンストと呼応して、きかん気で反抗期まっさかり。おむつをゴミ袋に持っていってもらおうとすると、
  「できにゃい」
などとぬかしやがる。そのへんに放り捨てて置いたら、進んで持っていきやがった。
 屁をこいたので、
  「保育園でもぷーするの?」
と訊いたら、
  「ほいきえん、ぷーしないよ」
というので、へー(洒落)場をわきまえてるんだー、と感心していたが、夕方同じ事を訊いたら、「ぷーするよ」と言っていたからあてにならない。
 今日は蒸し暑い。最近とみにぐーたらになった吾子を抱いて登園するのはこの暑さではかなわない。先日と同じダンゴムシのいた場所に着くと、
  「だんごっし」
と、柳の下の泥鰌ならぬ、石の下のダンゴムシを狙うのだが、今日の日射しでは無理だろう。脇の、湿気た場所で石をひっくり返すと、いるわいるわ。暖かいからか、行動的で、ちょいと突っついたくらいでは丸くならない。今日は子も小石を持って突っつきに参加するが、加減を知らない子にかかると、突っつくというより圧殺に近いものがあった。そこから引き離して保育園に行くのに15分はかかった。
 昨日の「五さし」が展示されている、と聞いていたので、カメラを持っていったのだが、もはや撤去したあとだった。私がいかにも残念そうにしていると、保母さんが、また展示しますから、とおっしゃったので、今日はお迎えも私です、と圧力を掛けて置いた。さすがにカメラまで持ってきていたことを言うのは気が引けたので内緒にして置いた。
 夕方になった。迎えに出た瞬間、大粒の雨が、ぽつ、と。夕立が来そうな雰囲気だ。保育園までの道のりの中間点で、逡巡する私。かさを取りに帰るがよいか、急いで迎えるがよいか。たとえではなく、本当に行きつ戻りつした。10mずつ、往復3回ずつは。自分だけのことではないとなると、果断な行動がウリの私(ウソ)も優柔不断になってしまうのだ。
 保育園に着くと、「五さし」が新たに作られていた。圧力が功を奏したか。しかし、皮肉にも今度はカメラを持ってきていなかった。せんせ、ありがとう。
 さて、と。子を連れて、一目散に家に小走りに。最初の内は、雨を面白がっていた子も、飽きたら、
  「抱っこー」
である。重い子を抱いて、一目散に家によたよた走りに。と、前から来るのは我が妻ではないか! 傘を持ってきてくれたのだ。気が利くねー!愛してる!
 妻は、子の荷物を持って、私の傘と子の傘とカッパを渡して先に帰っていった。しかし、母の姿が見えなくなった吾子は、
  「ママいにゃいー。抱っこー」
と急ぎ帰宅を要請した。かくて、私は子と子の傘とカッパを抱え、自分の傘を差してうちに向かうのであった。
 汗だくになったので、子と入浴。浴室の窓から見ると、雨は止んで晴れ間が見えていた。浴室で子がシャボン玉をしたがった。
 出てから考えた。このままだと、またシャボン玉か散歩を望むだろう。いっそのことこちらから誘いかけよう。かくて、風呂後の散歩を決行した。
 今年度から、裏手をバスが通るようになった。バスが通ると違和感のある場所なのだ。子と、そちらの方に向かうと、ちょうどバス停にバスが止まったので、思わず乗り込んでしまった。
 駅に着いた。バスの運転手に、戻りの時間を確認した。あと30分ほどある。とある店で、子が、ミッフィーのパソコンソフトに目を留めた。
  「ミッフィー はじめてであう ぱそこんそふと(3) かずとかたち」(SEGA) \4,580
である。本屋をうろうろしているとちょうど時間になり、バス停に向かうとバスが来た。まるで、地方に出かけてバスの時刻表を行動の軸に観光している旅行者みたいだ。
 バスの中では、前に坐ったばあさんが、買い物袋を転がし、リンゴが転げ出た。そこから吾子に話しかけてきた。人見知りしていた吾子も、バスから下りるときには自分からバイバイして、下りてからもリンゴの話をしていた。ばあさんが、
  「一人っ子ですか?」
と訊ねてきたが、むしょうにそれに続けて畳み込むように「一人目のお子さんですか?」と訊いてきそうな気がしてならなくて、ブラックだなあと思いました。
 再帰宅してから寝るまではなんだか早かった。実際、寝るのも早かった。なぜだろう。ミッフィーソフトの評判は、まあこんなもんだろう、というところ。なにせ、スペック以下のパソコンにインストールしたのだから。ソフトよりも、
  「へんかお作る」
と言って、先日したように、折り紙を切って貼って、福笑いみたいに変な顔を作る方を楽しんだのだった。

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2002/5/23(木) →題名目次
サバアレルギー 生後958日(2歳7カ月15日)

 昨日、またもBlue's Cluesグッズが届き、そのひとつが子供用サングラスであった。サングラスを着けた顔は、生意気そうで、かわいらしかった。時折、パパのメガネを奪われていたのだが、これで大丈夫だろう。
 近頃起きて待っていてくれるのがあたりまえになっていたのだが、すっとんで帰ると、30分前に寝ていた。久しぶりに夕食をゆっくり食った。
 今日はよくしゃべるそうで、妻が、
  「今日、保育園で何したの?」
と訊くと、
  「ぱじゅー」
  「え?」
  「パズル」
と応えたり、聞き分けのない吾子の頬を軽くぶつと、
  「いたーい! ママこあい! ママ嫌い! パパー!」
とわめいたそうだ。
 保育園からの連絡帳にも、
    「ウレタン積み木を出すと、『吾子ちゃんも〜!』とうれしそうにお友だちと参加しています。最近、『○○ちゃんが△△してるねー』とお友だちの話がよくきかれます」
とか、
  「お部屋で五さしをしました。吾子ちゃんは花はじきを下にしてその上に玉をさす方法を考え、きれいなので、みんながまねしていました!」
とか、「五さし」とか「花はじき」とかよくわからないが、すごいことをしているようである。
 妻の化粧道具を奪い、クリームを手に塗ったり、妻の顔にパウダーやら口紅やらを塗りたくっていたそうだ。
 夕食のサバで、軽くじんましんが出たようで、子は、サバアレルギーかもしれない。私は、昨夜の咳で、脇腹や胸やらが筋肉痛で、咳をするのさえつらい状態だ。かろうじて、明日は、お・や・す・み。

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2002/5/22(水) →題名目次
子は快復、私がダウン 生後957日(2歳7カ月14日)

 いかん、妻か子の風邪が移ったらしい。咳が止まらない。妻の勧めで、たぶん生まれて初めて「小児用ジキニン」を飲んだら、10分ほどで咳が止まった。驚きだ。
 今朝は案外に寒かったが、子は畳に落ちて寝ていた。昨日、あんなに寝たので、朝早く起きるかと懸念していたが、その心配はなかった。ゆっくり眠れ。ひっそりと毛布と布団を掛けて出勤。
 帰宅すると、むろん起きていた。保育園に行ったそうで、元気になっていた。風呂はもう一日遠慮しようと思っていたら、
  「風呂入るー」
とうるさかったから入れたそうだ。日曜日以来だから無理もない。
 私は食欲がないので、昨日の残りのシチューを食べる。子は、私のまねをしたがり、今日は箸でなくスプーンで、私のご飯を奪っていった。
 空気を呑みながら、子は寝ました。パパと遊びたいのに寝なければならないからか、ママに叱られたせいか。

 昨日、病児を保育園まで抱っこしていく全行程で、一度だけ、下におろしたことがある。ダンゴムシを発見したときだ。自分は手を触れるのを怖れるが、私に触らせて、丸くなってから動き出すまでを数回観察した。前はもっとチャレンジャーだったと思うが。ダンゴムシを見つけたら、うちに持って帰ろうとするくらいであってほしい。
 そして、保育園から帰ると、
  「だんごっしー」
と言って、図鑑で確認したがった。両方の図鑑に掲載されていることを覚えていて、私よりよく読んでいることがわかる。

 夜になると、
  「ほいきえんねんね」
という。昨晩も、長い昼寝から起きたときにそういってくれて、朝と間違えていないことを知ってホットした。あれだけ長い眠りだから、朝になったと思っても無理はなかったと思う。

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2002/5/21(火) →題名目次
眠りの国 生後956日(2歳7カ月13日)

 8時近くまで寝かせて、起きたところで検温。37℃ないくらいだ。食事(ほとんど食べなかった)の後、登園前、計3度計ったが同じである。ただ、体に熱がこもっていて、にわかにその体温は信じられなかった。
 保育園に行く気はあるようだが、そんなに強いわけでもなさそうだ。外に出るといきなり抱っこをせがみ、結局全行程抱っこで登園。
 別れ際、なんだか物寂しげ。それでも力無くバイバイしてくれた。
 私が帰宅して、くつろぐ間もなく保育園から呼び出し。だらんと横になっているので検温すると、38℃あったという。
 おやつが始まるところだった。こんなに早くから食べるんだね。終わるのを待とうかと言ったが、子は私を見て、帰る方を選んだ。
 園を出るや、
  「公園!」
と泣きわめいたが、それはちょっと・・・・。園に荷物の大半を置き去りにしたのだが、上着を忘れたことに子が気付き、またも泣きわめく。それでも強制帰宅。帰ると妻は姿を消していた。
 子と、「制作」に励む。色紙を切って、アニメキャラクターを作るのだ。私が、顔・目・鼻・口・・・・パーツをハサミで(テキトー)に切り出して、子がノリで貼り付ける、という分担作業。意外にも、子はちゃんと意図を察して貼ることが出来るのだ。完成品を見ると、私が手伝ったとしか見えないだろうが、子の自力作業なのだ。ほとほと感心した。前の保育園でだいぶん制作作業をしてきたおかげだろう。
 やがて妻が帰ってきた。てっきり登校したもんだと思っていたが、そうではなくて買い物に行っていたそうだ。
 昼飯もあまり食べない。妻が、昼寝をさせようとするが、子が徘徊して寝る気配がないので、ヒスを起こして放棄してしまった。子に頼れるのは私だけ。寝室に子を迎えようとすると、来ない。しかたなく迎えに行って寝室に寝かすと、
  「ママー、ママー」
と私を追い出す。ヒスを起こした妻は戻ってこない。私は追い出された。・・・・なんのことはない、そのまま寝てしまった。実は眠かったのだろう。
 実は眠かったのだろう。・・・・2時半頃に寝た子は、8時半まで目を覚まさなかった。
 目を覚ますと、すぐに夕食。朝昼とも食べてないからね。
 妻の手からは食べず、私の手から食べようとする。妻に申し訳ないと思いつつ、時間を掛けて子に食事を与えた。だいぶ食べたと思う。
 薬のせいか、もうとろんとしている。あれだけ寝たんだから眠るかどうか心配だったが、寝そうだ。10時頃、妻が寝室に連れてはいるが、昼と一緒。妻はやはりヒスを起こして出てきてしまった。2度に渡る挑戦も11時まで掛けて失敗。子が、
  「ママー、ママー」
と言って寝室から顔を覗かせるが、妻、動かず。そのうちに子は寝てしまった。
 検温する暇がなかったが、手触りからはだいぶ熱も下がったようだ。このまま治ってくれればなあ。

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2002/5/20(月) →題名目次
風邪ひき一家 生後955日(2歳7カ月12日)

 子の熱は下がらず(上がりもしないのが幸いだ)、保育園はお休み。初めての病欠だ。当然妻もお休み。小児科の診察だと、熱は1、2日で引くが、その後も鼻水と咳が出るだろうとの診断。妻ががっかりしていると、先生が、
  「ごめんね」
とおっしゃったという。土曜日に診察したときに、風邪の萌芽を見落としたことへのおわびだろう。
 帰宅すると、元気そうだ。でも、体は熱い。一日、こんな感じで妻は振り回されたそうだ。
 私も昨夜から喉の具合がおかしい。だんだん悪化しているようで、夕方からお腹に来たようだ。これはまずい。
 電車の写真の写ったテレフォンカードを指しながら、
  「でんしゃん」
直さねばならないのだろうが、このままの方が可愛いから直さなかった。
 子は、久しぶりに、水で描くお絵かきセットを見つけて、何やら描き始めた。円を書いて、
  「かおー」
その円の中に、大きな円と小さな円を描き加えて、
  「めー。(片方は)ちっちゃいよー」
横一文字の口を描いた後で、目の上に弧をひとつずつ描き、
  「まゆげ」
頬に当たる部分に縦線を引いたので、何かと問うと、
  「かおー」
顔の中に顔。シュールだ。それに対応する目を描いて、先の目と目との間を直線でつないで、
  「めがねー」
うん、うん、上手だよ。次は何を書くのかねえ、と思っていたら、
  「ねるー」
急に眠くなったようだ。
  「ないない」
と私に後かたづけをさせて、妻を呼んでこさせて眠りに入りました。
 早く風邪が治るといいね。私の風邪より子の風邪の方が精神的につらい。肉体的にも(一日張り付いて面倒をみなければならないから)。

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2002/5/19(日) →題名目次
おもちゃの洪水 生後954日(2歳7カ月11日)

 寝たのがあれだけ遅いから起きるのもずいぶん遅いだろうとたかを括って3時まで起きていたら7時40分ごろには起きてきて、私の足下にちょこんと座る。薄目で見ていると、私が起き出さないのを見て、泣き出した。
 しばらくして妻も起きてきて、食事を与える。9時ごろ、子を連れて外出。今日は、車に乗ってお出かけだ。
 こんな距離を子を乗せて走るのは初めてだ。車酔いとかはなかったし、結構おとなしかった。1時間くらいは乗っていただろう。
 郵便局で荷物を受け取り(Blue's Clues関係グッズ)、うちの周囲を廻って帰ろうとしたら、とある倉庫にすごい人だかり。子供連ればかり。どうやら玩具の在庫整理をしているようだ。前を通っただけで、子は鋭く反応し、別の買い物を済ませてから立ち寄る。
 玩具の相場は知らないが、この人だかりだと、安いのだろう。まあ世の中そうとも限らないが。オークションで熱くなって定価より高く買うなんてことがあるというからな。いずれにせよ、この人混みに子を連れて突入することは不可能だ。子を連れて帰ろうとしたら、プーさんの台所セットに目を付けて、泣きわめきはじめた。
  「プーさんー!」
しかたない、子を家に置いて出直しだ。
 親子連れであふれかえる倉庫の人混み。普通なら、泣きわめく子供がいるはずだが、自分のためのものを化って貰っていると分かっているのだろう、泣き声一つ聞こえない。多くは、段ボール箱に盛り上げた買い物の番をしているようだ。子供って現金だな。プーさんの台所セットを筆頭に、レゴブロック他、気が付くと1万円近くの玩具を買っていた。
 プーさんの台所セット。子は喜びましたな。Blue's Clues関係グッズも開いてあったし、当初はそれで遊んでいた。子は、発熱したようだ。38℃近くある。したがって、再度の外出はできないし、しなかった。気分に波のある子をなだめるのに、今日買った玩具はすべて放出された。子はすすんで買うまいが、きっと飽きずに遊ぶと思われる、タンバリン、マラカス、ハンドベル(以上プーさん)、レゴブロック(ミッキー)。
 先日まで、「いっしょ」といっていたが、最近は、「おなんじ」というようになった。訛言みたいだなあ、と思っていたが、妻の指摘から、「おんなじ」の転倒だと気付いた。転倒というより、母音の位置がずれた、といってもいいかもしれない。
 昨日の「ちいぷ」もそうだが、私が聞き取れないと、うまく言い換えてくれる。今日は、外の暗闇を見ながら、
  「暗いねー。ほいぴえねんね」
という。「ほいぴえ」? わからない私は、
  「うん、ほいぴえねんねしてるよ」
と、耳で聞き取ったつもりの音を鸚鵡返しにするが、子は、実に悲しそうな、そして、軽蔑したような顔をする。聞き取れなかった発音のごまかしは、子の前では不可能なのだ。
  「ごめん、『ほいぴえ』ってなあに?」
とようやく素直に自白すると、
  「せんせいねんね」
ああ、「ほいくえん」か。適切な言い換えをしてくれるものだ。
 明日は、妻、子を休ませるという。明日妻が様子を見てくれたら、あさっては私が休みなので、なんとかなる。よろしく願う。風呂に入れずに、熱を計ったが、昼とあまり変わりはなかった。

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2002/5/18(土) →題名目次
ドンキー症 生後953日(2歳7カ月10日)

 帰宅するやいなや、妻が、
  「大変なのよ、今日、病院に行ったら、吾子がドンキー症だと言われたのよ!」
「ドンキー」、英語で「ロバ」・・・・。どういう難病だろう。私の顔がこわばったのを見て、妻が言い直す。
  「呑気どんき症。空気を飲む病気で、大変なのは・・・・ストレスが原因になるということ」
 お腹がこわばるのも、空気を呑むからで、そのストレスの原因が、保育園にあるのか家庭にあるのか、先生は当然指摘なさらなかったわけだが、家庭にあったら、というので「大変」に感じているようだ。
 今日は、帰りに、先週の僚巻「体験を広げるこどものずかん(5)うみのいきもの」を買って帰った。海ものということで同じ「写真でわかる なぜなに さかな」には、「貝」が載っていないのだ。子は、熱っぽいので、風呂は中止しているそうだ。替わりに体を拭く。
 拭き終わった吾子の服を着せようとしたが、子は、自らボタンを全部留め、頭から被る服を自分で着てしまった。
 先日妻が買ってきたギターのおもちゃ。ピックを取り外しできるが、ちょっとしたコツが要る。子は、ピックをいったん外して、再び付けようとトライ。しかし、なかなかはまらない。いつヒスを起こすことか、と心配しつつ見守っていると、5分以上掛けて、ちゃんとはめて、コツがわかったようで、数回連続で抜き差しした。偉いねえ。
  「ちいぷ書いて」
  「パパ、ちいぷってわからない」
  「はな」
そうか、チューリップか! 今日は吾子、気が長い。いつもなら理解できないとヒスを起こすところだが。
 吾子は寝る気配はない。もう12時過ぎた。
  「あたおおら」
といって、マイク替わりのペンをゾウのぬいぐるみに向けている。「あなたのお名前は」といっているつもりなのだ。さーて、いつ寝るのだろう。

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2002/5/17(金) →題名目次
サカナの目 生後952日(2歳7カ月9日)

 さすがに子の目覚めはよくなかった。しかし、パパが在宅と知ると、ニマーと笑いながら私のもとへやってきた。朝食として、私がおにぎりを食わせる。といっても、おにぎりを渡して、子が食べるのを見ているだけだが。
 3口ほどしか食べないので、シリアルを浮かべて甘くした牛乳をスプーンで飲ませる。ずいぶん飲むなあ。その間に、妻が出かけていった。
 「母と子のTVタイム」を見ていたが、童謡をきっかけに、「どうよう1」のビデオを求められ、一緒に歌いながら見る。そういえば最近は前ほど肉体を駆使する遊びを求めなくなった。その分、楽になったが、直接的なスキンシップが少なくなったようでさびしくはある。
 ビデオ半ばにして、そろそろ登園だ。雨は止んでいた。玄関を出ると、お隣さんも幼稚園に行く時間で、子がひとみしりして、抱っこを求め、抱っこでずいぶん進むはめになった。
 妻と登園するときは自転車だ。
  「自転車と歩くのとどっちがいい?」
  「自転車....。」
私としては、自転車ですーっと着くよりも、寄り道しつつ歩いて行く方が趣がある、という解答を期待したのだが、肩すかしを食ってしまった。妻に話すと、妻も同じ質問をして同じ解答を得ているそうだ。不精者!
 保育園に着いて、30分ほど、ウサギを冷やかし、ジュウシマツを眺めた。保育園に行く途中、ネコがゴミバケツの上にいて、子は近づこうとせず、まず私に「いしいし」させて、安心した子が近づくと逃げていったが、ウサギでも同じように私に「いしいし」させてから子がウサギを「いしいし」していた。ウサギを囲ってあるフェンスの中にも入れてやった。
 保育園からの連絡帳によると、「今日はパパとお散歩してきた」と報告していたそうだ。連絡帳に、やんわりと遠回しに、「あっぷん(=魚)」「こちょ(=チョコ)」やら、子の「方言」を直すような方向で指導しているむね書いてあった。私は従わんぞ、と思ったが、思っただけで、さっそく、子に正しい名称を教えている。特に動物名。他の子と話が通じないとかわいそうだから。
 今日も夕方から仕事。帰宅すると、子は、ちょうど大便のおむつを交換している最中で、下半身丸出しで仰向けのまま、私を見て、ニマーと目を細めた。嬉しいよ、パパは。
 妻子の食卓はいざしらず、私の晩餐の主菜は一匹のイワシ。尾頭付きのイワシの丸焼きを見るのは初めてらしく、興味深く見ている。
  「めめ、ある」
と目に興味を示すので、箸でほじくり出してみると、
  「めめ、ないねー。反対! 反対!」
目を、当初とひっくり返して入れると、けらけら笑っていたが、「反対」というのは反対側の目もほじくり出せ、という指令だった。左右対称に厳しい吾子なのだ。
  「きちー、きちー」
口を取れ、といっているが、それはかなり無理な相談。替わりに、口をぱくぱくさせたり、イワシの獅子舞を演じると、大喜びだった。食い物で遊ぶのはナンだが、魚を丸ごと観察するのに良い機会である。
 寝る前は、おむつ30枚に二人で埋もれて(子が「パラパラ」といって体に振りまく)横になっていた。睡眠に向かうのにちょうどよい感じ。妻が現れて、そのまま寝たが、先ほどまたトイレに現れた。凄い勢いで小便が出て、便器の端ではじけて、飛沫を浴びた私であった。

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2002/5/16(木) →題名目次
電車が止まるよ、今日もまた 生後951日(2歳7カ月8日)

 私の乗っている埼京線の通勤快速が、通過する戸田かどこかの駅で乗客を引っかけたかなんかしたらしい。よくわからないが、電車の下に人がもぐっているようだ。その救出作業と現場検証で、1時間近く停車した上に、各駅停車に変身して、やっと動き出した。大宮駅の新幹線改札を出る前に、トイレに行くかどうか逡巡して、とって返したのは幸いだったようだ。
 まあ今日はタクシーを使ってもばちはあたるまい。電話工事で道が渋滞していて、ワンメーターで帰れないかと思ったが、ぎりぎり大丈夫だった。
 11時前である。タクシーでなければ前代未聞の帰宅時間記録を更新したことだろう。当然寝ているはずの子は、妻が寝かせるのに手を焼いていた。私の帰宅を知って、子が寝室から這い出してきたので、妻は寝かせるのを放棄し、私は食事をしながら遊んだのであった。
 鳥の真似をするのは、胸の上に拳をつけて、脇を開けて肘を挙げて表現する。ありきたりな両手を広げてばたばたさせるよりも迫真性がある。今日は、シャボン玉発生銃を、「パンパン」とありきたりな擬声で撃っていた。
 12時が近づいたので、子を寝室に促すとその気になったが、12時過ぎた今も、母子で楽しそうに笑って寝ていない。何をやっているのだろう。いいなあ。でも、このまま子が寝ないでいると、妻はまもなくキレることだろう。早くおやすみ。そして明日はパパと「ほいきえん」行こうね!

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2002/5/15(水) →題名目次
アクティブな吾子 生後950日(2歳7カ月7日)

 帰宅すると、灯りが点いている。まだ起きているな。ダッシュで帰ってきた甲斐があった。
 子を目で求めるが、一瞬では見つけられなかった。布団の中に紛れるように横たわっていた。眠いのかと思ったら、妻によるとそんな気配はなかったらしい。どうも、わざと息を凝らして気配を消していたようだ。私を見ると、ニマーと頬笑んだ。妻が、
  「飛行機やって」
というと、両手を広げて、
  「ぶーん」
と飛ぶ真似をしてきた。シャボン玉を作るピストル(未使用)を構えて、光線銃のように、
  「びゆん、びゆん」
と口で擬音を出して撃つ真似をする。むろん、光線銃の音など知るよしもないが、子は、子の音をどこで仕入れて来たのだろうか。
 昨日の嘔吐は、お腹の風邪ではないかということ。小児科で診てもらった。妻も診て貰って、
  「口を開けて下さい」
と先生がおっしゃったとき、妻の膝の上の子が手を伸ばして、妻の口を横に引っ張ったそうだ。なお、子が歯を磨くときにも、自分の唇を横にびろーんと引っ張って磨いていたそうだ。
 私の食事に、自分の茶碗も用意してご相伴。今日は、私の手から一口食べただけで、後はシールをハサミで切り刻んでいた。
 寝る直前までシールや紙を切り刻んでいた。いよいよ寝る段になると、ぎりぎりまでハサミを使っていたくせに、急に寝室に向かい、
  「チューしてー!」
と引き留める私を、
  「チューしないー」
と振り切って寝室へ駆け込んだ。ちょっと寂しいなと思っていたら、また小水に出てきて、再び寝室に戻るとき、
  「チューしてー!」
と声を掛けたが、阻止する私を振りきって、
  「チューしないー」
と笑いながら逃げていった。しかし、ふすまを閉じた後、もう一度わざわざ現れて、
  「パパ、チュー、ギュー」
としてくれた。パパは今日もお前に会えて嬉しいよ。

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2002/5/14(火) →題名目次
でっかいピカチュー 生後949日(2歳7カ月6日)

 今朝は目覚ましをセットし間違って、1時間も早く起きてしまった。もう一度寝直すが、眠りは浅い。
 今日は先週より心持ち早く帰宅。玄関のドアを開けると目に飛び込んできたのは、でっかいピカチューのぬいぐるみと流しで洗い物をしている妻の姿。寝室の灯りはまだ点いている。
  「やあ、まだ起きているみたいだね」
断っておくが、本当に「やあ」と言ったわけではない。妻が言う。
  「もう、大変なんだから!」
中にはいると、下着姿の吾子が茫然と立って、吐瀉物の残滓が見える。私を見て、人心地付いたか、泣き出した。速攻、私も子も脱衣して、風呂に突進。湯船にお湯がないので、子が泣きながらお湯を入れろという。委細構わず体を洗っていると落ち着いてきた。
 風呂から出ると、また泣き始めた。しっかりなだめて、私が食事を始めると、自分のお茶碗と箸を求め、私の茶碗からご飯をぶんどってご相伴してくれる。
  「大きいの! 大きいの!」
と、かなり大量のご飯を奪っていった。胃になにもなくなったせいか、多少ご飯を食べたが、私のがなくなったので、くれ、と望むと、一粒だけ私の茶碗に戻してくれた。この調子で、一粒ずつしか、ご飯をくれなかった。
 食後、なかなか寝ようとしない。妻が、ついに奥の手を繰り出す。妻は寝室から声を掛けている。子は、隣室で私といる。
  「寝ないとホネ来るわよ」
  「寝にゃい」
  「ホネ呼んでいい?」
  「うん」
  「ホネの世界に行きたい?」
  「行きたい」
・・・・もはや脅しも効かない。
  「あ、ホネ来たよ!」
子は、少し心配そうに私の顔を見て、寝室をおそるおそるのぞき込んだ。が、すぐ、にまーとした。ホネがいないからだ。まだちょっとは効き目ありそうだ。
 かくて、どしても寝ないもので、強制連行すると、案外に寝る準備を受け容れてくれた。
 先ほど、寝室から出てきたので、ちっちに連れて行った。まもなく寝ることでしょう。
 妻によれば、お腹が痛い、といっていたかと思うと、急に吹きだしたそうだ。立っていたから、被害面積が大きかったわけだ。まあ大丈夫だろうが。しかし、あの、下着姿で茫然と立っていたさまの哀憐さはなんともいえない。
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2002/5/13(月) →題名目次
ただパパを待つ 生後948日(2歳7カ月5日)

 いつもの月曜日より15分ほど遅れたので、寝ているのが当然だと思ったら、横たわったまま起きていた。私の帰宅を知り、にかーと笑って、あとは照れたのか、顔をこちらに向けようとせず、立ち上がってカーテンの方を向いていた。
 子の茶碗がふりかけの掛かったご飯入りでテーブルの上に置いてある。あまり夕食を食わず、パパと一緒に食おうとしていたということ。とるものとりあえず夕食に。
 しかし、子は、私と並んで茶碗に箸を突っ込むが、自分では米粒ひと粒も口にしなかった。私が食べさせても食べなかった。ただもうパパを待っていただけみたい。
 今日は、保育園でもお片づけが上手だと誉められたらしい。いよいよ寝る段になって、私が、子のちらかした本を片づけ始めると、
  「吾子ちゃんするー」
といって、残りの本(1冊だけだが)を片づけ始めた。偉いねー。
 夕食はろくに食わなかったけれど、バナナケーキを自ら求めて食べたそうだ。寝る前にも、
  「バナナケーキ」
とはっきり口にして求めていたけれど、我慢してもらった。もう寝るもんね。
 ちゅーしてぎゅーして寝室に送り出したが、子が私を呼びつけて、布団の上でちゅーとぎゅーを再び行った。その後、
  「バイバイ」
と私を送り出した。この分だと、明朝会うのは無理だろうな。寝るのが遅すぎて。

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2002/5/12(日) →題名目次
ちょっともの足りず 生後947日(2歳7カ月4日)

 7時20分。子が起きてきた。私が寝たのは3時だが、まあ悪くない時間。天気も悪くないから「お散歩」だ。子に、食事のリクエストをすると、「パン、パン」というもので、食パンを1枚用意。皿に載せて渡すと、子が、パンを裏返して指さす。・・・・少し、ほんの少し黒ずんでいる。あやうく黴パンを食わせるところだった。チェックの厳しさが幸いであった。黴パンはハトの餌にしよう。
 寝ている妻を置いて出かける。常にネコが数匹溜まっている所に行くと、2匹が我々を見て逃げたが、1匹は洗濯機の上に陣取っている。私がパン切れをちぎって渡すが、贅沢にも鼻でふんふんやって落としてしまった。それなのに、子が、
  「吾子ちゃんも!」
と同じ事をやりたがる。そこは、人家のドアの横で、その家はいつもドアを開け放しているので中が丸見え。そんなところに長時間いたり騒いだりはとうていできない。子を連れて離脱。
 保育園裏の公園は誰もいない。パンを撒くと、ハトが群がってきた。子は面白がってパンをやる。スズメが2羽いるのだが、ハトの群に混じれない。おこぼれにありつくと、ぴゅーっと飛んで離れたところでついばんでいる。もう1羽も追いかけるが、分け与えているのだろうか。
 我々がパンを撒く手が止まったとき、ちょうとスズメがおこぼれを銜えて飛び去ったところだった。我々からの供給が尽きたと思ったのか、ハトの群は、むごいことに、ひと切れのパンを求めて、スズメを追っていったのだった。
 我々は、ブランコに乗った後、「石の滑り台」に行く。3回滑ったところで、子は、回転する円台に移った。そこでぐるぐる回った。
 子が公園から出たので、帰路に就くのかと思ったが、このころから子の挙動はおかしかった。すこぶる機嫌に波があり、ちょっとしたことで泣きわめくし、気まぐれに行動を変化させる。そのうえに、すぐに抱っこを求め、さすがの私も疲れ切ってしまった。私も不機嫌になり、珍しく外で子を叱ってしまった。なんか、帰路の3分の1は子は泣いていたような気がする。レンタルビデオやに設置してあるガチャポンで300円費やし、帰宅。
 うちに帰っても、子は不安定。私もいらいらしている。たぶん、どちらも睡眠不足、かつ空腹なのだろう。食事を終えて、所用で出かけて帰ると、子は早くも昼寝を始めていた。私もおっかけ昼寝。
 昼寝を終えてから、子が、私とシャボン玉をしたがるが、妻が買い物ついでに子を連れ出す。しばらくして電話で呼び出しがかかった。どうも、私と遊びたがって手を焼かせていたそうだ。外に出ると、私を見つけた子がにこやかに走ってきた。妻といる間は、にこりともせず、ずっと抱っこを求めていたそうだ。
 シャボン玉セットを持ってうろつく。極近所だが、一度も歩いたことのない小径を発見した。途中アリを見つけて、シャボン玉攻撃をくらわせた。
 表通りに出て、近所のボーリング場兼スケートリンクに向かってみた。子を連れて行くのは初めてのことである。いよいよ足を踏み入れようとしたら、抱き上げた子が、大きな屁を連発した。
  「おなかいたい」
昨日妻から聞いた話から、うんちが出ると思われる。子を抱いてうちに一目散。我々の会話を聞いていたおばあさんが、ボーリング場にもトイレがあるよ、と声を掛けてくれるが、子はうちでないとうんちしないのじゃ。
 もう重くて、最後にはおんぶに切り替えた。子は、脱走したがるが、うちに連れて入る。しばらくして、やっぱりうんちなさった。
 もう一度お散歩しよう、と約束していたが、シャボン玉をお風呂場でするので満足したようだ。私が風呂に入ろうとすると、いち早く子も脱衣を始めた。普段と逆の時間差になった。いつもは私が先行して子を呼ぶのだが、今日は同時に入って私が後に出るという方式。
 わがままは食後にも炸裂。私以上にご飯を食べたのに、TVでパンのコマーシャルが流れると、パンを食いたいといったり、煎餅の話題が出ると、煎餅を欲しがったり。そしてパンをやらないと泣きわめくのだ。
  「お散歩いこう」
どこまで本気か、9時ごろになってものたまっていた。それでも、寝ころんだ私にだらだらもたれかかっている。妻曰く、本当に甘えるというのはこういうのをいうのだろうと初めて分かった、と。
 そんな子も、普段のおやすみタイムになると、突如、
  「寝る」
と寝室に向かったので、妻を呼びに行かねばならなかった。妻を待つ間、
  「今日は楽しかった?」
私は朝のいらいらがあったり、ボーリング場からUターンしたりで、満足に遊んでやれていない心の悔いがある。
  「パパ、しゅき」
と言って、寝室から私を押し出した。おやすみ。

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