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吾子の成長記(ako014.html)

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2001/3/4(日) →題名目次
疲れ切って一日 生後513日(1歳4カ月24日)

 昨夜の子の就眠は遅かったので、今日も遅くまで寝ているだろう、という予想は当てが外れていつも通りの時間に起こされた。元気いいねえ。父、私はくたくただというのに。
 適当に相手をしてたら、組み立て家具のポールてっぺんに付けるキャップを握って「どっ、な!」という。このキャップは、普段、妻が「どっちかな、どっちかな、吾子っち、吾子っち、どっちかな」と節を付けて歌いながら、片手に隠して当てさせる用に使われているものだ。子は、その「っちか」の部分を歌ったのだ(音程が合っている)。
 朝から嫌な雨が降っていたが、午後には信じられないくらい晴れたので、近所を散歩させる。公園はぬかるんでいるだろうから。
 日曜の静かな住宅街の道。勝手に歩かせると、寄り道しながらいつもの公園の方に向かう。そうか、普段も寄り道やら逆走やらしながらも、目的地は把握しているんだ。しかし、今日は公園に行く通りを渡らずに帰る予定。
 角にある顔見知りのガソリンスタンドのところで子は作業を見て立っている。そろそろ帰ろうと、帰路に向けて数歩あゆんで子を呼ぶと、子は、急に反対へ、公園の方へ通りを渡り始めた。ぎゃーー! やばい! 車の少ない道だが、ちょうど車が通りを走ってくる。・・・・車も子に気付いたようだし、私も追いついたが、本当に目を離したら何をすることやら。
 風呂では、より効率的にお湯を跳ね上げる方法を開発したようだ。水面上ぎりぎりで拍手するわざ。これで私の顔に湯を跳ね上げて私があたふたしてみせるのをきゃらきゃらいいながら楽しんでくれる。もっとも、この方法だと湯の大半は本人の顔にかかるのだが。水に対する恐怖がだいぶ薄れた。
 「おかあさんといっしょ」に「だんご三兄弟 ---- あっというま劇場」というのがあって、雑誌にその絵が乗っている。そのページを開いて私に唸る。歌え、ということだ。昨日今日で何十回歌ったか。あと「ハオハオ」も。
 早く起きたし昼寝もそんなにしてないし早く寝る、と思ったが、11時になってやっと。

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2001/3/3(土) →題名目次
妻帰宅(ふー) 生後512日(1歳4カ月23日)

 1時間半ほどビデオを見たところで、妻から「マモナクカエル」とのメール。すると、子がPHSを私から取り上げて返してくれない。母さんからの連絡だとわかっているのだろうか。
 2時間ほどでビデオのストックが切れる。子が、まずPHSを取り上げる。次に、泣きわめきながら何かに向かって手を伸ばすのだが、なんだか分からない。ひとつひとつ渡して行くと、子が求めていたものは、ミルキーの箱? 今まで手を触れたことがないはずだ。しかし、子は、箱を振って、「違う」というふう。その箱を台所の上に置く。さては。
 ミルキーの箱大のものといえば、お菓子の「かるんぼう」だ。ところが、どこにしまってあるかわからない。心当たりを探している間、泣きわめく泣きわめく。もうしかたない。これはするまいと思っていたが、奥さんにヘルプを乞う電話。やっと発見。
 大当たりだった。「かるんぼう」を両手に1本ずつつかみ、同時に2本くらい銜え込む。途中でミルクや牛乳を飲ませようとしても飲まなかったのに。
 がつがつ食っているところに妻帰宅。ふー(夜11時)。

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2001/3/3(土) →題名目次
ビデオを見ながら 生後512日(1歳4カ月23日)

 そうそう、食後、正しい歯ブラシ=妻の歯ブラシを持って登場。ちなみに「間違った歯ブラシ」とは洗面所掃除用の歯ブラシ。子は、自分で歯を磨くのだ。最近は、母に頼んで、歯の裏とかを磨いてもらっている。私にもそれを要求しているようだ。少しやってみたけど、うまくできない。ごめんね。
 もうビデオに見入っているなどというものではない。最近、一緒に夕方の番組を見ていないのだが、妻から報告を受けている通りの状況だ。
 主に「おかあさんといっしょ」の歌というかダンスというか、もはや先取りしている部分がある。「あいう」の歌で、体操のお兄さんが「だ・か・ら」といいながら人差し指と親指を開く部分があるのだが、それをちゃんとやっている。「ネコのように柔軟」という部分で体を揺するのだが、それも先取りして動いている。たいしたもんだ。もう1時間が経つ。寝かせようとしたが、嫌がられてしまった。牛乳を飲ませようとしたが、それも拒否された。
 子が寝てから食おうと思っていた夕食をいただきましょう。父ちゃんが餓死しそうだ。

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2001/3/3(土) →題名目次
寝ないのだビデオ見せる 生後512日(1歳4カ月23日)

 9時前。なんか寝そうだなあ。手は熱いし、あくびはしたし。しかし、ベッドに置くと気色ばんで出すように要求する。しばらく抱いて、「ハオハオ」をハミングして子守歌がわりにしていたが、いつも就眠儀礼で用いる本のひとつを指さす。よし、寝る気か、と思いきや、サルの子のように、片手は私の頸に回したままでその本を手に取った。
 本を見ながらお話。ウインクしたりチューしたり。チューは気が乗った時に限って、チンパンジーのように鼻の下を延ばしてやってくれる。めったなことで外でやられちゃ堪らないからそれでいいのだが。
 いきなり立ち上がって何をするかと思ったら、ビデオのある部屋へ行って、ビデオテープを手に取り「ふん」と突き出す。あーあ、今晩はTVを見せずにいようと思っていたのに。「母と子のTVタイム」のビデオ上映中。

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2001/3/3(土) →題名目次
ミルクを飲ませる 生後512日(1歳4カ月23日)

 そういえば今日は雛祭り。お雛様の絵でも描いてやろうとペンを取り出したのがいけない。取り上げられてしまった。しかたなくメモ帳を渡す(後で広告も)。おおむね、紙の上に線をごじごじ引いているだけだが、隙を見て、テーブルやら壁やら、自分の指やらに書きまくる。気が付くと、顔にも数カ所ペンの後がついていた。この間、あまり目が離せないので、読書は進まない。
 気をそらせようと、ゴム鞠を投げると、反応。しかし、ゴム鞠はキープしたまま、書き物に夢中。文系なのだな。
 隙を見つけて激しい遊びに移行。逆立ちさせたり高所から落下させたり布団に放り投げたり。しかし、どうも行動がやさぐれてきた。7時50分。ミルクの準備を始めると、もう食い入るように見ている。ビンゴ!
 まだ熱いのだが、子は、ミルクを飲むのに決まった場所(布団)に私を先導してコロンと横になる。しかたないのでくわえさせる。思ったほど熱くはないようだ。食事と同じで、遊びながらしか飲まない。足の裏を私の顔にすりつける。すっぱい匂い。洗い方が足りなかったのか。私も添い寝すると、今度はふすまを手や足でびりびりと。なんだかずいぶん時間が掛かっている割にはミルクが減らない。結局、20ml ほどか、飲んだのは。そういえば、ミルクを飲ませるのは久しぶりだ。まだ小さい頃は、(微生物が完全に)死ぬほど滅菌に注意を払ったものだ。乳児に良いのかどうか疑問であるが、ペットボトルの天然水を使っていたくらいだ。今やぞんざいこのうえない。おかげできっと免疫もたくさんついていることだろうよ。
 今はシール遊びに没頭。「ハオハオ」の歌を何度歌ってやったことか。

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2001/3/3(土) →題名目次
脱糞 生後512日(1歳4カ月23日)

 食後、私は読書、子は、積み木を持って東奔西走。いったい何をしていたやら。
 子が、私の横に寝そべってきたのが7時10分。おしめを覗くと、こんもりしている。脱糞だ。風呂前にしていてくれればちょうど良かったのに、と思う反面、先ほどの再利用おしめは、手で切ることが出来ず、結局下に脱がせる、という方法で処理したのを思うと、あのまま脱糞していたら処理するのに恐ろしい目にあっていただろう、とほっと胸をなで下ろす。

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2001/3/3(土) →題名目次
食餌行動 生後512日(1歳4カ月23日)

 6時50分、食事を与え終わる。メニューは、用意された雑炊(?)を8割5分は食い、バナナはほぼすべて、牛乳も7割ほど飲んだ。
 なんだか行動がやさぐれてきたから、空腹だと踏んで急いで準備したのだが、最初は、にや、と笑って食おうとしない。何度か口元にスプンを寄せている内に食い始めた。そういえば、遊びながら食うのが好きだっけ。クマのぬいぐるみを渡すと食が進んだ。しかし、おっぱい飲んでた頃は、飲ませて飲ませて飲まないとしぬー、という雰囲気でけなげだったのだが、今や、食ってやってるんだという趣さえある。こちらも、食べてくれてありがとう、という気についなるのだが、その気持ちがともすれば逆転して、食わせてやっているのに、という気持ちがふっと持ち上がってくると、なんだかむかつく。特に、奥さんは、手間暇心を込めて作った料理に対してぞんざいに応対されたら、さぞ腹立つだろうと、よく気持ちがわかった。

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2001/3/3(土) →題名目次
単独入浴子を抱えて 生後512日(1歳4カ月23日)

 6時前、入浴を決心。私の探し方が悪いのか、着替えセット他が見つからない。クローゼットを探ってそれらしいものを用意。なお、おむつの再利用はよろしくないようだ。結び目のところが赤くなっている。
 子だけ浴槽に入れると怯える。慌てて私の体をさっと流して入浴。湯をばちゃばちゃ叩かせて私が大仰に騒ぐと子も声を出して笑う。仕込みはOK。お陰で体を洗っている間にも(くすぐったくて)笑いが出る始末。体荒いのガーゼを持ち込み忘れたので、指で丁寧に子の顔を拭う。子だけ浴槽に戻すとやはり怯える。戻ろうと見ると、先ほど満杯にあった湯が、子の胸あたりまでしかない。私は、私自身の体積に驚いた。お風呂でびっくりするのはアルキメデスだけではないようだ。
 大急ぎで両者の体を拭く。そしてジュース。一度噴いたが、わざとではないと見なそう。すべて飲み終えてから、昼から手慰みにしていた牛乳のストローを吸い続ける。牛乳ほしいのかね。ところが中身の入ったやつを渡すと、飲まずに玩ぼうとするので取り上げたらヒステリーを起こす。
 風呂の後始末をしに行くと、浴槽の湯がほとんどない。子の体積もたいしたもんだ・・・・じゃなくて、栓が抜け掛けていた。湯を満たす段階から抜け掛けていたようだ。

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2001/3/3(土) →題名目次
奥さんは同窓会だからどうしようかい 生後512日(1歳4カ月23日)

 ハーラン・エリスン短編集「世界の中心で愛を叫んだけもの」 (ハヤカワ文庫)読了。
 おかげで今朝起こされたときは眠かった。TVは「おかあさんといっしょファミリーコンサート」の終焉部であった。
 午後1時半ころ。いったん出かけた私が帰宅するともぬけの殻。公園にいる時刻か。行くが、まだいない。まだ買い物か。
 やがて母子登場。こうして近所に家族がいて、ふと出会えるってうれしいものだ。先に妻が帰り、私はもうしばらく子と遊ぶ。
 しかしさほど間をおかず帰りたい様子。すると、コンビニに寄り道していた妻と出くわした。こうして近所に家族が(以下省略)。
 2時半ごろ。子の食事。食後に早めに風呂に入れる予定だったが、遊び疲れプラス満腹の子は、私の膝の上で寝てしまった。そのまま布団で寝かせ、風呂は後回しになり、私が単独で入れることになってしまった。
 4時過ぎ、奥さんのお出かけ。奥さんがすべて手配してくれているのでそう心配はない。
 5時、いきなり子の起床。濡れてるだろうとパンツ型おむつを引き裂くと、全然濡れていない。わっ、もったいな。端を縛って再利用。
 とりあえず、積み木で遊ばせながらこれを書いている。子の夕食前に風呂に入ろうかな。

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2001/3/2(金) →題名目次
ひとりでおむつ 生後511日(1歳4カ月22日)

 昨日列挙したレパートリに、一つ追加。「あばばばば」。
 今日は自分でおむつを穿こうとしたそうだ。ただし片方に両方の足を突っ込んだが。その後、タイツを自分で穿いた。だぶだぶであった。食事量も増えたようだ。体重は12kg で前と変わらないが、めきめき成長している感じだ。触っちゃいけないものもあまり触らなくなった。これは飽きたのかもしれないが、知恵もついたのかな。これでジュースを噴くいたずらをしなければなお良いのだが。
 風呂に連れられてきたときはなぜか不機嫌、多少泣いている。直前に大便をしたことと何か関係あるのか。湯に漬けても、ふぇーんという顔。さっさと体を洗ってしまおう。相当泣くと覚悟していたが、それがめんどうそうな顔をしつつも、無難に終了。再び湯に漬けるとご機嫌に戻っていた。めでたしめでたし。

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2001/3/2(金) →題名目次
子にとって2つのイベント(本人は知らず) 生後511日(1歳4カ月22日)

 夕方の「おかあさんといっしょ」は朝の再放送なのだ。今朝は、その時間に起きてきたので、TVを点ける。その後、私は昨日のように、半眠半醒の状態で一日過ごす。今日は、子にとって2つのイベント。ひとつは、麻疹(はしか)の予防接種。もうひとつが子の保育園の発表。発表は、決まった保育園から連絡が来る、というシステム。第4希望まで書いて、そのいずれかから連絡が来るのだ(受け入れられればだが)。それを待っていて、一日の行動が制限されてしまった。天気は良くなったが、散歩は断念した。
 夕方になってきた。まだ連絡が来ない。奥さんが家で電話を待ち、私が子を病院に連れて行く。私はなんだか体が重いので嫌だ、と言ったが、家でだらだらしているからそうなるのだと諭されて。前も予防注射、私が連れて行ったよなあ。また泣きわめくのだろう。いやだなあ。
 今回はずいぶん待たされた。先客に男の子が3人いてその1人が吾子にかまってきた。子の前で「いないいない」とやる。案の定、子は人見知りしている。待ち時間に子が没頭したのは、絵本でもぬいぐるみでもなく、意外にも15台ほど置いてあったミニカー。他の子のを奪おうとしたりして大変だ。どこが人見知りだ。ベビーカーで連れて行ったが、靴も履かせておいて正解だった。前回はソファの上でもがいて大変であった。
 診察室に呼ばれる。先生は「お母さんの方にそっくりだね」とおっしゃるが、ほんとかね。熱は 37.1℃あるが、乳幼児の平熱の範囲内だそうだ。聴診器を当ててる間も注射器の準備をしている間も静かに私の膝の上。片肌脱がせてしっかり子を押さえつける。注射針が入ってゆく、一瞬子の腕がぴくりと動くが、それだけ。泣きもしないし声も挙げない。あっさりと接種終わり。めでたしめでたし。
 帰宅しても保育園からの連絡なし。こちらから役所に掛けると、第4希望に決定しているとのこと。保育園からの連絡は週明けかもしれないとのこと。うーむ、待ちぼうけであった。ま、子の行く先が決まって本当によかった。

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2001/3/1(木) →題名目次
朝、子が私を起こすやり方 生後510日(1歳4カ月21日)

 今朝は奥さんの声で目覚めた。寝ぼけてんのかな、と思ったが、さにあらずで、早めに起きた子がチョコを握りしめて、それが体温で溶けてその辺べとべとになったのだそうだ。それを処理している間に、奥さんの飲んでいたブリックパックのヨーグルトドリンクを握りしめ、そこらじゅう水浸しで2次災害となった。なるほど、子が持ってきたストローは、それのだったのか。
 最近、子は、私の寝ているところに来ると、枕元の布団の下に隠して寝ているメガネを取り出して私に渡してくれる。起きざるをえないでしょ。時計も取ろうとするが、前にぶんなげられて以来、Rolex の日付変更時間が狂ってしまった(4時間ほど遅れる)から慌てて止める。今度投げられたら壊れそうだ。Rolex は12時になると同時に日付が変わる点が、本物と偽物を見分けるポイントのひとつと聞いているので、私のは偽物になってしまったのだ。
 親子三人で睦んでいる時、子が、一通りの芸をやったのには驚いたとともに爆笑。
 「いないいないばあ」「ばいばい」「ぐぱぐぱ(掌の開閉)」「ぷぃっ(そっぽ)」「がっくんがっくん(頸を上下に)」「にこっ(ウィンク)」「はぁーい」「くるくる(立って回転)」「ばんざーい」「お化粧(相撲取りが気合い入れるように両頬を手で叩く)」「ちゅー」ってところか。
 そこで冗談で「おしりぺんぺん」というと、両手で自分の尻を叩いた。「教えた?」「教えていない」。
 どうやら、TVの「いないいないばあ」で、ダンスに「おしりてんてん」といって尻を叩くのがあるが、あれで覚えたようだ。
 一日じゅう雨。子の外出はない。任を解かれた私は、一日ぐだぐだ寝ていた。
 風呂は完璧。入るのを待ちかねていたようだとのこと。うれしいねえ。

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2001/2/28(水) →題名目次
疣s オン・マイ・ショルダーズ・メイク ミー・びっくりー 生後509日(1歳4カ月20日)

 しばらく出かけて帰宅。母子で遊んでいたところらしく、子は興奮状態。仰向けに寝た妻が曲げた両膝の上に子を載せて飛行機をすると、きゃーきゃーいって降ろした後も息をはずませて喜んでいる。私もかつてやったことがあったな。で、真似をすると、本家の方が良いらしく、反応はいまいち。交代で何度かやったが、ひーひーいって息苦しそうに喜んでいた。
 風呂に先に入る。肩に手を乗せて洗おうとすると、巨大な「疣」が手に触れてびっくりー。
 ようやく思い出した。昨晩、私が酔い心地でいたときに、奥さんにピップ・エレキバンを貼られたのだ。みっともないので抗ったが、疲れかつ酔っていた私には抵抗のすべはなかったのだ。
 眠いのと空腹なのと服がひっかかったのとで子は不機嫌なさまで風呂に入ってきた。でも、最悪の状態をくぐり抜けてきた私にとって多少の不機嫌はどうってことはない。風呂から上がった子は眠そうなので、すかさず食事。あ、今終わった。きっと間もなく寝るであろう。満腹でご機嫌だ。

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2001/2/28(水) →題名目次
根性なし吾子 生後509日(1歳4カ月20日)

 昨夜はなぜか疲れていて(連日の飲み疲れ?)、おそらく深夜前に寝た。しかし、その後も奥さんが出入りしてたので、眠りは浅くしばしば目覚めた。
 今朝になって、奥さんが出入りしていたのはやむをえない理由であったことを知った。子が、ベッドの上で自らおしめをはずして、下に放り出し、そのまま放尿をしていたのだそうだ。ベッド、尿びたし。ご苦労様でした。
 一家中、比較的早く起床。子も、元気で興奮状態。雨の降る前に、と昼前に公園に連れて行く。正午にかかったが、風が強めで曇天のせいか、昨日のように暇そうなおじさんたちの姿はない(ここんとこよく見かけるベンチの爺さんたちだけ)。
 公園の真ん中に、夏になったら芝生でも生えそろうのだろう、低い柵で囲まれた区画がある。今日は外で餌撒きをしている人がいないせいか、ハトたちはその区画の中で餌をついばんでいた。子が入りたがるので入れてやる。
 ハトを追うが、ハトも幼児だとみくびってか、ろくに逃げたりしない。子は、しばらく追いかけて、すぐに戻ってきて、「ふん」と外に出してもらいたがる。出して降ろすと、すぐに「ふん」とまた、抱き上げて中に入れて貰いたがる。これを10回は繰り返したか。そして、手が汚れるとまた寄ってきて、「ふん」と手を突きだして私に拭かせる。
 今日は全体に根性なしで、行く途中から、「ふん」と抱き上げることを要求。往路も復路もほとんどは抱いたままだった。我が家の前で降ろす。なにをとち狂ったか、地下に向かう階段を下りようとして、転んでしまった。まだ下りは危険である。
 今回は、一切手を貸さずに上まで登った。最後に根性みせたわけだ。2Fで間違えたのはまた同じ。3Fに登る途中で、妻が出てきた。彼女も入れ違いに出かけるところだったのだ。子は、ちょいと驚いた様子で、そのまま、母に階段上りのわざを披露した。登りついて、自宅のドアまで直進し(昨日までは手前の家と間違えていた)、ドアノブに手を伸ばして私を待っていた。奥さんいってらっしゃい。
 いつも帰宅直後、手を洗わせるのだが、これはひじょうに協力的でよろしい。手で水を触るのは好きなのだ。ジュースを飲ませると、今回も噴き出しやがる(いくら叱っても計3回も)。濡れた床を手で触るのが好きなのだ。まったくもう。
 しばらくして昼寝に入った。もう2時間くらい寝ているのだが....あ、奥さんも帰ってきた。

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2001/2/27(火) →題名目次
自分を見失って 生後508日(1歳4カ月19日)

  そこに寝てここに起こさる春日かな
 いつもどおり子の侵入によって目覚めさせられる。今朝は心の準備が出来ていたので、大便おしめの取り替えは問題なし。
 奥さんがお出かけの間、子を連れて公園へ。今日も晴天だ。
 世間の昼休みなのでけっこうおじさんたちの姿がちらほら。そうかみんな昼休みってこうして過ごしているのか。
 遊具は「ペンキぬりたて」のようだ。いちいち私がぺたぺた触ってひっつかないかどうか確認しようと思ったが、いちはやく突進してしまう。ほとんど乾いていたが。砂遊びがメインで、ブランコを自分で揺すっていた。ベンチに自力で乗って、降りられなくて私に助けを求めた。もっと根性出せ!
 今日もベビーカーなしなので、帰りは遅々として進まない。フードを持って方向指示すると比較的うまくゆく。それでも、3度ほど家を間違えた。最終的に自宅にたどりついて、確信深げに階段を登る。今日は、1段目に片手を貸した以外は、3Fまですべて自力で登った。さすがに各段で足を揃えて登ったが。角では壁に手をついて、そうでないところは四つん這いで。2Fが我が家だと勘違いしたのは前回と同じ。
 帰ってすぐジュースを飲ませる。ひとしきりのんで、ストローを銜えたまま、口に入れたジュースをぷーぷー噴き出しやがった。ベッドに置くとすぐに寝た。健康的だ。
 夜になって風呂。相変わらず背泳はお嫌いなようだ。風呂から出てしばらくして行動がやさぐれてきた。ジュースを飲ませてなかったので、喉が乾いたのだろう。ジュースを渡すと、自分を見失っていて、ストローと反対にある、ストローから水分が逆流するのを防止するふたを銜えて飲もうとした。落ち着けって。不思議と物の上下前後はよくわかっていることが多くて、ペンやスプーンなども迷い無く正しい方向で握るのに。
 今度もひとしきり飲んで、ぷーぷー噴き出した。困ったくせだ。後に、中身が半分以上入った私のビールのコップをひっくり返した。昨日もだ。

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2001/2/26(月) →題名目次
奥さんは偉大だ 生後507日(1歳4カ月18日)

 まだ体調がよくない奥さん、自宅待機が続く私、というわけで、午前中は子も大変だったろう。
 組んだ相手の出遅れにより仕事は歯科の予約にかかってしまった。もう待機疲れ。帰ると、子に食事を食わせる役を仰せつかった。だんどりとしては、飯を食わせ、しばらくしてから公園に連れて行き、TVタイム目指して帰宅。奥さんはそのあいだに買い物。
 寝ている子を起こして食わせる、のだが、起きたなりぎゃーぎゃー泣きわめいて食事どころではない。寝るでもなし起きるでもなし閉口してしまった。奥さんに部屋を出され、奥さんが宥める。子の泣き声が静まって行き、疲れ切っていた私も居眠りしてしまった。
 小一時間ほど経ったろうか、目覚めると、ひと寝入りした子に食事を与え終わっていた。完敗である。
 時間のだんどりが狂ったのと、今日は天気が非常にいいながらも風がめちゃ冷たいことから外出は中止。朝など零下だと思う。ちなみに、私の行き来する道に、ふたを全開にした冷蔵庫を置いてあるのを昨日の昼頃発見したのだが、今日になっても冷凍室の霜は全然解けていないくらいだ。その冷蔵庫は、想像するに、独り暮らしのひとが、「開かずの冷蔵庫」として放置しているうちに、冷凍室は霜まみれ、冷蔵室は水に帰した野菜の残骸が凝り固まってしまったので、なんとか復旧しようとしているのだろう。なんでそんなことがわかるかというと、身に覚えがあるから!
 TVタイムが始まると、私が留守番、奥さん買い物。
 子が、要所要所で私の方に呼びかけてくる。一緒にダンスをしろ、あるいはダンスをさせろ、と言っているのはよっくわかるのだが、私がぎこちなく相手をしてもふさわぬ様子である。そこへ、奥さん帰宅。ダンスがもっとも盛り上がる時間に間に合うよう急いだそうだ。帰宅と同時に、子の手を取って歌っている。お母さんだなあ。ほんに感心してしまった。
 まあ風呂は私の独擅場。今日は背泳に挑戦。まだまだではあるが、少しはなじんだもよう。
 湯上がり後、私の髭の剃り跡に、子の足裏をすりつけいたら喜んだのなんの。私の口元は擦れて痛いし、汗掻いてしまった。
 今日は、丸椅子に自分で乗るようになった。これは危険きわまりない。台所のどこにでも手が届くようになった、ということを意味するから。危険な物は手の届かない高みに、という合い言葉が役に立たなくなったのだ。

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2001/2/25(日) →題名目次
いてもいない私 生後506日(1歳4カ月17日)

 夕刻の帰宅後、明昼まで自宅待機して在宅の仕事をする。そのことがあるから、私は家にいて普通の生活をしながら、心はいつFAXが届くかうわの空。子とも遊んだはずだが、あまり記憶がない。それでも、今晩の分はやっと終わった。明日、打ち合わせを終えれば、今会計年度の仕事が(いちおう)終わりだ。そのために明日は午前中に起きて打ち合わせの準備をしておく必要があるが、目覚ましなど必要ない。なぜなら子が起こしてくれるから。
 託児室で、子は、飲み物も食い物も摂らなかったそうだ。だから、奥さんが友人達の待っている喫茶店に子を連れて行ったとき、コップの水をずいぶん飲んだそうだ。水を、しかもコップで飲むのは初めての体験である。
 ところで、思うに、子は口元に飲み物食い物を出された時、一度は拒否するくせがある。謙譲の美徳、ではなくて、「ふん!」と顔をそむけて拒否するのだ。ちょっとむかつく。それでも、二度三度口元に寄せると、飲んだり食ったりする。もし、託児室の人が一度で諦めていたとしたら、子が不憫である。でも、ま、向こうはプロだし、こちらは常連さんだし(完全に覚えてもらっているようだ)、大丈夫だろうが。
 風呂での水行は少し進歩。風呂の中で私の方に前のめりにもたれかかってくるのは、抱いて欲しいのではなくて、足を水に浮かせたいからであるようだ。昨日までは嫌がっていたのに、いきなり倒れ込んでくるのでびっくりした。それでは、っていうので、背泳の姿勢にしたら嫌がった。文字通り日進月歩なので、明日は背泳に挑戦か。

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2001/2/25(日) →題名目次
それぞれにお出かけ 生後506日(1歳4カ月17日)

 空は快晴、しかし強風。窓を開けると寒いが、見かけだけは外出に適して見える。ふと見ると、子が、外出用のフリースの片手を通し、自分の靴のある玄関の三和土に降りようとしていた。そんなに慌てなくても出かけますよ。
 妻は子を連れて同窓生に会いに、私は昼下がりの中途半端な時間だけ柏で仕事。

 今、お互い外出の準備をしているところ。子は、紙袋につまった薬の錠剤、ぷちっと押せば粒が出てくるようになっているパッケージのやつを、袋の中からぶちまけては、一つ一つ戻している。なんだか偉いじゃないか。
 今朝も、寝ている私のもとに子が現れて私を起こしたのだが、ずっと変わらぬその動作に、成長した感じが見えるのはなぜだろう。どこが変わったかよくわからないが、前は、おぼつかない乳児というさまで、父の動きにあまり関心を持っていないような雰囲気だったが、ここのところ、私の動きまでよく観察しているというか。
 枕元にあるペットボトルを、前だったらそれをいじるのに没頭していた。最近は、ペットボトルをいじっても、私に見せるかのように振る舞っている気がする。他のこともつらつら思い起こすと、何も変わりはないけれど、乳児から幼児に成長しているのだという気がするのである。

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2001/2/24(土) →題名目次
いつのまにやら「母と子のTVタイム」 生後505日(1歳4カ月16日)

 終日、春雨。子は、外出できなかった。
 それでも何やら一日中ごきげんであった。むしろ興奮状態といってよいか。
 いつもなら「母と子のTVタイム」が始まる時間。奥さんが買い物に行っている間、TVを付けると、土曜日だから「母と子のTVタイム」はお休みで、セサミストリートをやっている。子は、見たり見なかったりしていた。
 ふと、目を離すと、いつのまにやら「母と子のTVタイム」がはじまっている。土曜日にも変則的な時間で放映されるのだなあ。
 やがて妻帰宅。妻も不意の放映に驚いている。そして、画面をまじまじと見て、「これ、ビデオじゃない」。昨日撮ったビデオを、私が一瞬目を離した隙に、子が再生していたのだ。

 風呂はもはや特記すべきこともなし。むしろ、風呂に私と入るのを楽しみにしていたきらいさえある。徐々に水に慣れさせているがまだまだである。
 今日は、「はーい」と片手を挙げるのを覚えたようだ。湯上がりに、奥さんが服を着させている間、「はーい」「ばいばい」「にぎにぎ」など、子の出来ることのすべてをメドレーで繰り広げていたようだ。私は湯上がりで倒れ込んでいたけれど。

 奥さんが、「きゃー」と悲鳴を挙げる。何事かと思うと、子が、私のコーヒーカップを手にしていた。ぎりぎり手を伸ばして届くところにあったそれを両手で持っていたのだ。中身は冷え切っていたとはいえ、よくぞこぼさなかった。器用である。
 ビールの匂いをかいで、「びじゃ」とか言っている。ひと口飲ませてみた。両目をつぶって眉根を寄せ、なんともいえないくらい苦そうな顔をしていた。

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2001/2/23(金) →題名目次
外食デビュー 生後504日(1歳4カ月15日)

 初めて一家三人で外食をした。正確に言えば、一度、行きつけの寿司屋(う〜ん、ここんとこご無沙汰)に連れてったことはあるのだが、その頃はまだ乳飲み子だったし、人見知りしたので先に帰したのだった(あとで冷たいと叱られた)。
 近所のロイヤルホストである。わりと最近出来た店なので(といっても結婚前からあるか)、私は一度も行ったことがない。店の人は子連れの我々に親切でした。ありがとう。
 しかし、子は、お子さまドリアをスプーン、フォークでつっついて玩ぶだけで、一向に食べない。私は排骨麺(これを注文すると大江健三郎の小説が彷彿する)を食ったが、気が気でなくて食った気がしない。奥さんのステーキコースのライス数口と、私の麺を総計5cmほど食べただけだ。お子さまドリアは私がいただいた。これがまたうまかった。子は、水を満たしたグラスに手首ごと突っ込んで水遊び。うちだったら叱られるが、なんせ人目があるので叱りがたい。調子に乗りおって。
 帰宅。風呂はもう100%成功。連れられてきたときも平然、洗髪も、耳に水が掛かったときにうめいただけで、例の、半逆さ吊りにして頭を洗うときも、しかたねぇなあ、という顔をして耐えていたようだ。
 そうそう、外食前に私がしばらく出かけて帰ると、子の髪が左右結ばれ、髪飾りが付けられていた。チョーかわいい。まるで別吾子のようにかわいいのだ。ほれなおしたゼェ。しかし、あまりにかわいらしすぎて、よからぬ人の目についたら大変だ、とはずすことを主張。ふだんの様子で出かけたのだった。私って、バカ?それとも親バカ?

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2001/2/23(金) →題名目次
階段を登り、父の腕枕で寝る 生後504日(1歳4カ月15日)

 午前中、奥さんの具合が悪かったので、昼下がりに午睡するまで私が子のめんどうを見ていた。
 朝起きてから、ずっと眠そうにしているのに、決して寝てくれない。昼過ぎ、公園に連れて行くことに決めた。直前、おしめを換えようと開くと、ゆるい大便の海。油断していたので驚き、片手で子の足を押さえ、もう片手ですべての処理。
 暖かいしベビーカーも重いし、今日は手ぶらだし、歩いて行かせることにした。
 まあやはり思い通りに動いてくれない。とりわけ、前から人が来ると、くるっ、と方向転換して逃げるのだ。託児室とかでは人見知りしないのに、なぜだろう。
 今日は、主に砂遊びに専心していた。滑り台の、70度以上切り立った階段を、一段だけ登った。帰ろうと呼びかけても、全然動かない。ふつう、親が離れて行くと、泣きながら追いかけて来るものだと思うが、私が20mくらい離れても全然平気なのだ。帰ろうと決めて公園から出るまで10分以上かかった。
 帰路も思い通りに進まない。妻の報告だと、我がアパートを覚えているということだが、なるほど、似た構えのアパートの前で立ち止まる。間違えおって。
 やっとうちに着いた。すると、四つん這いで階段を登り始めた。途中で、私の支えを求め、両手を握ってやると、足だけで登りだした。ふつう、一つの段に一度両足を揃えてから次の段に移るものだと思うが、子は、大人のように、一つの段には片足だけ、という具合でどんどん登って行く。最後にはこつがわかって来たのか、片手を壁について登った。最後の二段は力つきたか、這って登った。
 暑い部屋に帰り、椅子に座って子を抱き上げると・・・・椅子が壊れて尻餅付いた。でも、大丈夫だった。子も泣かず。
 妻が起き出した。子は、飯も食わず、父の腕枕で寝入ってしまった。父親冥利に尽きる。

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