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吾子の成長記(ako015.html)

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2001/3/13(火) →題名目次
泣く子を黙らせるワザ 生後522日(1歳5カ月5日)

 深夜である。
 寝ている子が、寝返りをうって、ふすまに激突。どすん! 座り込んで泣き始めてしまった。
 こういうときには私では埒が明かない。妻を呼ぶ。
 しかし、10分ほど経っても泣き止まない。刺激しないように我々は最小限の身振りしかしない。妻が立ち上がる。こそっと耳打ち。「ミルク作ってみる」。
 連係プレイ。屁のツッパリにもなるまいが、私が入れ替わりに子の横に。そして、あることをすると・・・・子が泣き止んだ。
 しばらくして、ミルクを持った奥さんが、「どうやったの」とまたも耳打ち。しかし、それを告げる前に、私が離れた瞬間、子がまた泣き始めたので、奥さんがミルクを口に含ませる。
 まだ、その手段を告げていない。・・・・私は、ヤニ臭く、アルコール臭い息をふんだんに嗅がせて、子に、父の存在をアピールしただけなのだ。

 昨日から、朝日新聞の朝刊に、子育てに苦労する父親に関する連載が始まった。もういちいちもっとももっともで思い当たることばかりだ。ただ、ひとつ私と違うのは「子供に嫌われないようにする」という意識。ものごころついたらいざ知らず(というか諦めているが)、幼児の今は、父を嫌うなどとは想像だにしていないのだが。

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2001/3/13(火) →題名目次
ビデオのない朝 生後522日(1歳5カ月5日)

 甘い私では子の懇願に対しきれない。珍しく妻が早く目を覚ましたので、そして私も昨日眠りをストックしてあったので、子がTVの前に出現して私にメガネを渡した瞬間に逃走。妻に一任、したつもりが、そのまま子は、TVの前から離れて車の玩具で遊び始めた。
 「ブー、ブー」と、私たちが教えこそすれ、本人が口にするのは初めての子供お決まりの口調で、絵に描いたような車の玩具遊びを始めたのだ。私は猛省しなければなるまい。子は、TVが大好きというわけではなかったのではあるまいか。父が、母が、遊んでくれない、寝ているから、しかたなくTVに退屈を紛らわせていたのではないだろうか。そのまま(私の前では)夕方に至るまでTVを見ることはなかったし要求もしなかった。
 私が出かけている間の大便。めちゃ臭かったそうだ。書き忘れたが、昨日のは本当に臭かったが、それに匹敵するという。昨日臭かったのは、冷めかけたミルクを飲ませたせいか、と内心、忸怩たる思いがあったのだが、そうではなかったわけだ。
 散歩は私の担当。滑り台の階段上りの技は見せてくれなかったし、輪くぐりもしなかった。往復とも、ほとんど私にだっこを求めておおちゃくである。風呂はもう定着。
 昨日までならやらなかった、しかし以前ならやった悪戯をずいぶん復活した一日である。もしかして、ちゃんと元気に遊んでやった分、調子に乗っていたのではなかろうか。パソコンのスイッチの点灯を2度した。1度は私の外出の隙に。2度目は、私の目の前で。口で叱ったら、とことこ私の横になっている近くによってきたので、「だめでしょ」と強い口調で咎めながら軽く頭をこづくと、吾子はどうしたと思います? 私の口元にすぼめた唇を寄せてチューをして笑ったのです!まったくもう、恐ろしいことをするものだ。むろん、怒り(もともと本気じゃないけれど)も雲散霧消。まったくかわいいやつである。

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2001/3/12(月) →題名目次
滑り台5段登り 生後521日(1歳5カ月4日)

 7時半に起床してきた。眠いぃ! それでTVを点けてやると、「21世紀を先に覗きに行こう!」などとのたまう「おかあさんといっしょ ファミリーコンサート」の再放送、いったいいつ収録した番組だ。子も不興げなので、ビデオに切り換え。これも何度同じ番組を昨日一昨日で見たことか。そうこうしているうちに、ミルクの時間(推定)。妻が寝ているのでスタンドプレイ。
 それやこれやでふらふら。育児疲れである。具合悪げに寝たり起きたり寝たりを繰り返して、ほとんど一日中寝ていた。したがって公園は奥さん任せ。
 そこ公園で、子は、滑り台の切り立った階段を5段まで登ったそうだ。そこで進退窮まって泣き始めたそうだが。それでも懲りたわけではなく、ふと目を離した隙に、今度は3段まで登っていたという。
 入浴のお供はいつもどおりわたくし。今日もお呼びを待ちかまえていたそうだ。

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2001/3/11(日) →題名目次
靴のはき違え 生後520日(1歳5カ月3日)

 公園に行かせるのに私が靴を履かせて、妻が連れて行く。ほんの数分遅れて公園に着くと、妻が子に靴を履かせている。あれ?脱げたのかな?
 訊くと、地面に降ろした子が数歩あるいては尻餅をつくので、よく見ると靴が左右逆に履かせてあったという。ごめんね。
 TV代わりにビデオを見せる。途中から集中しなくなった。眠いのか空腹なのか。とにかく時間だから食事を与えるが、全然食わない。じゃあ眠いのか、と思うと手は、かつてなく冷たい。こんなに手が冷たかったことは、たとえ外出している時でも一度もない。子は、眠くなると手が熱くなるので、眠いわけでもない。元気に歩き回るのだが、つま先立ちで、なんだかふらふらしている。様子が変だ。
 奥さんが寝かしつけようとしてもさっぱりだ。急遽、風呂を入れる。さあ、入ろうか、と思ったら、臭い。待望の大便をしたのだ。実は、一昨日来一度も大便してなかったので心配していたのだ。前記の不調の原因はそれと関係ありそうだ。
 子に見送られて先に入浴。呼ぶと、浴室の前で子は脱衣させられている。もしかしたら自分で入ってくるかな、と思って、浴室のドアを開けるが、自分からは入ってこようとしない。なんか不安げだ。妻が抱き上げて私が受け取るといういつもの入り方になった。
 昼間などは、浴室の入り口の敷居に寄りかかって、自分の歯ブラシで床を磨いたり濡れたタイルを手で擦ったりして叱られるくせに、いざとなったら入ってこないのだ。どうしても薄暗くならざるをえない夜の浴室というのは独特の雰囲気を持っていて、異界に通じているのではないかという気さえするものだが、それを漠然と感じ取っているのか。
 風呂から出るといつも通りであった。今日も、私のバスタオルをひっぺがした。きゃあ。

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2001/3/11(日) →題名目次
今日は日曜日ですぞ 生後520日(1歳5カ月3日)

 8時前に起きてきた。枕元に来て、メガネを手渡し、TVのコントローラを差し出す。しかたない。点けてやる・・・・ところが俳句の番組。あっ、今日は日曜日だ。午後5時まで子供向け番組は放映されない。吾子、曜日の観念を持ちたまえ。そうはいっても子はおさまるまいから、ビデオを見せる。一昨日の番組で、昨日今日で何度見たことか。
 1時間足らずで、あまり長く見せないように、との奥さんの指示に従い、ついでに子を奥さんに任せて私は寝直し。
 宅急便で起こされると、子も登場。またもTVのコントローラを差し出す。何も放映してないよ〜ん、と証明するために点けると、将棋番組。お気の毒さま。そのままトイレに行って戻ると、子は、ビデオデッキの前で何やら格闘している。いったん排出したテープを入れ直そうとしている。コントロールパネルの蓋が開いている。これは決してデッキを玩んでいるのではない。自分でビデオの再生をしようと試行錯誤しているのだ。不憫である、というか執念に根負け。どうぞ続きをごらんください。

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2001/3/10(土) →題名目次
やりそうなことはやはりやるのだな。 生後519日(1歳5カ月2日)

 昨夜、子がビデオ上映を望む。再生ボタンを押してから、テープが(子によって)排出されているのに気付いた。そこでテープ挿入、しかし排出される。奥さんによれば、何度か出し入れしている内に入るだろう、とのこと。・・・・しかし20数回出し入れしても入らない。
 もしや、と思ってデッキのテープ出し入れ口に私の白魚のような手を突っ込んで探ってみる。自由に可動する物質に触れる。取り出してみると、お絵かきボード付属のスタンプ型磁石であった。幼児というものは、テープやフロッピの出し入れ口に物を突っ込むというが、それが現実になったわけだ。
 今朝は7時半から起きて来た。いきなりの夫婦喧嘩のせいか、午前中はほとんど私の近くから離れずいい子にしていた。奥さんが起きて来ないので、冷凍庫や冷蔵庫を探って、子の食事を準備する。ところがベビーダノンを発見されてしまった。とめどなく泣き叫びながら要求する。そんなに空腹の様子は見えなかったのに。遠慮してたんだなあ。しかたなく与えると、主菜もミルクも受け付けなくなってしまった。手順を誤った。
 体調の不調が治った妻が起きて来た後、私の膝の上に抱かれて子は眠ってしまった。どちらかが出て行くだの追い出すだのの、トイレの使用法を咎められたことを発端とした大ゲンカも、子に満足に食事を与えられない不甲斐ない私が折れて終わるしかなかった。夫婦仲に亀裂が走って一番の被害を受けるのはいつも子供なのだ。
 TVの時間帯が違うので、遅めに公園に連れて行く。昨日あたりから、手を貸して子がちゃぶ台から飛び降りるのを手伝っていた。早速その応用として、輪くぐりや滑り台の段差から飛び降りることができるようになった。しかし、階段を這い上がるのは止めてほしいものだ。
 先日来、風呂から出されるときに子が私に「バイバイ」するようになった。昨日は、私が先に風呂に入ろうとしたときに「バイバイ」してくれた。今日は、入浴を待ちかねている子の足音が浴槽の外から聞こえた。
 利き手というのはいつ決まるのだろうか。うちの子は、もうだいぶ前から右利きだと思われる。教えたわけでもないのに、ペンは必ず右手で握るし、公園に放棄されていた三輪車(もはや残骸になっていた)を引きずるのも右手であった。不思議なものでる。

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2001/3/9(金) →題名目次
定位置確保 生後518日(1歳5カ月1日)

 昨夜、寝た子の部屋で、どすん、と音がする。思わず振り返ると、布団から転げ出た子が、膝立ちしている。ああ、起きちまったかあ、と思ってなだめに行くと、そのまま布団の上に倒れ込み、寝てしまった。どうやら寝返り打って布団からはみ出してしまった子が、定位置に戻るための行動だったようだ。ただし、90°横になっていたが。
 今朝も、定時より遅れて9時過ぎて起床した。エアコンの取り替えに人が出入りするので、子と風邪気味の妻とを買い物に出した。帰ってきたときはまだ工事中だったので、今度は散歩に出した。そのせいで奥さん調子をくずした。ごめんなさい。
 子の方はばりばりに元気。ちゃぶ台の前で興奮していて額を打って赤くしたくらいだ。さすがに泣いた。「よいちょ」といいながら、重い雑誌を山から一冊一冊抱え降ろして、ある程度たまったら、今度は積み直している。ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」だったと思うが、囚人に深い穴を掘らせそれをまた埋め戻させるという無意味な行動をとらせて発狂させる拷問の話が出てくるそうだが、子のやっていることは大人から見れば無意味なことであろう。でも、本人には何かわけがあるのだろう。
 積み木を重ねるにも、無計画でなく、2つ重ねて3つ目にトライする時に、重心を合わせたりゆがみを補正したりするようになった。タイツや着ぐるみを穿かせるのに、片足ずつ順番に出す。立ったままで、あるいはちゃぶ台に手を掛け、あるいは父の肩に手を乗せて。
 飲みたくない物を出された時、満腹時に口元に食物を寄せた時、首をぶんぶん左右に振って「う」というのは誰が教えたわけでもない。さすれば本能のなせるわざか?
 風呂で、洗面器を傾けたら湯が満たされることに気付いたようだ。昨日までは湯の量は私任せでいたのに。成長を如実に見た!

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2001/3/8(木) →題名目次
動物園へ行こうよ (III) 生後517日(1歳5カ月)

 帰宅後、食事をして睡眠(私も!)。「母と子のTVタイム」が始まっても寝ている。しばらく経って夫婦会議で起こすことに決定。
 私がおむつを替える。それで起きるかと思ったが、普段、夜の睡眠中に取り替える時と同じ反応。これじゃあ起きないな。そのまま抱いて、TVの前に座らせると、なんのためらいもなく目を開いて背筋を伸ばしてTVに見入った。寝ぼけなどいっさいなかった。さすがTVの力。
 起動してあるパソコンのスイッチを消しおった! 捕まえて、抱き締めて「こら、だめでしょ!」と頭をポン、ポンと軽く叩く。子の顔を正面から見ていた奥さんの証言によると、叱られた吾子は、ポン、ポンと叩いた直後は涙を我慢する顔をしていたそうだが、しばらくしてじわっ、ときたようだ。思わず、ほだされてしまった。が、すぐにご機嫌になり、なんの反省もなく、私が入浴している隙に、またもスイッチを押そうとして奥さんにとがめられたという。幼児ってずるい!
 入浴。宙乗りの状態でもうなりもしない。洗髪中、目はつむらなかった。やはり昨日は眠かったのだ。でも、観念したのかほんとうに大人しくしていた。
 私の腰に巻いているバスタオルを子が引っ張る。抗ったら、うなる。ついにひっぺがされた。いやん。
 題名がまだ「動物園へ行こうよ」であるのは、次のエピソードから。
 奥さんが、「お馬さん」をしてやる。もちろん、四つん這いになった背中に子が乗っかるのだ。子はこれが大好き! 私はへとへとになるから苦手! そうして乗って進む子が、いきなり墜落したのだ。一瞬、びっくりして泣いたが、ただそれだけ。すぐに笑うようになりました。ただいま、見損なった部分のビデオに没頭しております。

 動物園のハトにサンドイッチの一部をやる。何を食ったか、実験結果。
  カレーパンのころも → 食う
  カレーのついた部分 → 食わない
  ハムサンド → パンもハムも食う
  メンチカツ → ころもも中身もパンも食う
  レタス → 食わない
 少し意外な気が。上野のハトは飽食しているのか? 近所の公園のハトより毛艶がよい。

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2001/3/8(木) →題名目次
動物園へ行こうよ (II) 生後517日(1歳5カ月)

 現在、パンダは交配中で見ることができないそうだ。保育園児やら幼稚園児やらフリーの子供であふれかえっている。
 まず、ゾウ。あまりに大きすぎて風景にしか見えないようで無関心。すかさず離脱、移動。
 猛禽類の脇を通ってトラ、ゴリラの檻へ。ゴリラにはちょっとだけ関心があったようだ。ゴリラの前で我々は順番に遅い朝食、もう片方は子が自由に歩き回るのを監視。
 ペンギン。これにも無関心。ニホンザルは、ちょうど子ザルが生まれたばかりとあって、ほんとにちっちゃいのがうようよしていた。少しは関心を引かれたようだ。
 イソップ橋を通ってこども動物園へ。ここには、ヤギ、ヒツジ、アフロヘアのニワトリ(?)が放し飼いになっている。
 子はおおはしゃぎ。特にヤギがお気に入りで、頭を叩いたり耳を引っ張ったり、ヤギは足を踏まれたり目をつかれかけたりでたいそう迷惑そうであった。昔、手にティッシュペーパーを巻いてそのままヤギの口に入れたところ、ヤギ、委細構わず歯を横に擦って私の指が出血したのを思い出す。ヤギも凶暴。
 今日のヤギは、うっとうしそうに頸を振って子を払うくらいで逃げたりしない。ごくろうさんです。
 ヒツジはあのウールごわごわが岩のように見えるのか、子は無関心。アフロ・ニワトリは人を恐れず、子をつついたり子に触られたり。
 帰りの山手線は先頭。少し混んでいて、今度は席に着かず、子はベビーカーに乗せたまま。地元に着く少し前から抱き上げて進行方向を見せる。子の目線が少しそれている。目線の先には運転手さん、笑いかけてくれた。下車するときに、私が子の肘を握って「バイバイ」させると、運転手さんも嬉しそうにバイバイを返してくれた。奥さんも、私が操っているのに気付かなかったそうだ。奥さんは切符をなくしていた。帰宅してから出てきた。

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2001/3/8(木) →題名目次
動物園へ行こうよ (I) 生後517日(1歳5カ月)

 「動物園へ行こうよ」という曲を「おかあさんといっしょ」で耳にする。よし!動物園へ行くぞ!
 昨晩は案の定、夜目を覚ます。まずい、と思ったら、案外に早く寝てくれた。それで次のような計画を立案。我々も早めに寝る。
 (1) いつもより早く----おそらく7時とか7時半に子は目を覚ますだろう。
 (2) TVを見せながらお出かけ準備をして、ラッシュが終わるくらいに出発。
 (3) 昼飯を動物園近辺で食って食わせて午後の早いうちに帰宅。
 ・・・・朝、隣の中学校から百人一首を読み上げる声を夢うつつの中に聞こえる。妙だなあ、子がいつも目を覚ます時間はちょうど登校時刻。そう思っていると子が現れた。時計を見ると、もう9時を回っている。奥さんが計画を延期しようなどと軟弱なことをぬかす。いや、決行だ! というわけで修正案。
 (1') 10時半ころ出発。我々は飯抜き、奥さんの準備中に私が食事を与えるが、あまり食わない。
 (2') 11時半ころ上野動物園到着。そこで我々はパンをぱくつく。
 (3') 子の食事は帰宅後に。1時ごろ離脱。2時前帰宅。
と、まあそういうふうに立案、実行された。
 駅までのバスは意外に早く来た。もし、上野まで直通バスが来ていたらそれに乗ったかもしれない(行き当たりばったり!)。バス内で落ち着きがない。不吉。やはり山手線の中でも落ち着かないので気が気でなかった。そんなに混んではおらず、次の駅で座れたくらいだが、西武線とは違って乗客が緊張している雰囲気がびんびん感じられる。車両最後尾に座ったのは幸いであったろう。
 到着すると、少し晴れているかな、という空で、少しだけ肌寒い。桜はまだ。桃がちらほら見える。さ、動物園入場だ。

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2001/3/7(水) →題名目次
最高の三助 生後516日(1歳4カ月27日)

 独身時代の風呂付きマンションでの楽しみの一つは、ぬるめの湯につかりながら読書、あるいは居眠りだったな。後者は下手すれば命と引き替えの危険さ(溺れる)が魅力の原因かもしれない。酒飲むのもありだろうが、のぼせやすくなったり酔えなかったりであまり好みじゃなかった。どれにせよ、家族がいると、どうもそういう昔の楽しみを実行する気が起きないのはなぜでしょう。
 そういえば、入浴の介助をする女性には湯女(ゆな)という優雅な呼び名があったと思うが、これが男性だと、湯男(ゆお)とかじゃなくて「三助」という俗っぽい呼び名になるのはなぜでしょう。
 風呂で、妻から私に手渡される宙づりの状態はさすがに怖いらしいが、それも今日は慣れたと見える。うなりもしない。いつものようにすかさず湯船入り。
 湯船の中でも、目の前に洗面器を浮かべておくのがよいようだ。おそらく何もないと水底への墜落感でもあるのではなかろうか。今日はお湯ぱしゃぱしゃよりもガーゼをしぼるのに夢中。
 体を洗う。そして洗髪。今日は聞き分けがいいというか、頭を後ろに反らせてやったら、目を閉じた。準備に手間取っても(シャワーの温度の調節が微妙なのだ、古い給湯器だから)、静かに待っている。髪をしめす間も、シャンプーをぬったくっている間も、シャワーの放水の間も、身動きもせずに目をつむっている。なんとまあ作法を心得ている・・・・と思ったら、どうやら寝てしまっていたようだ。お客さんをゆったりした気分にさせてしかも溺らせない。私は最高の三助かもしれない。
 まあ種明かしをすれば、なぜか今日は昼寝をいっさいしていないのだ。寝るのも当然だろう。湯に戻す前に、覚醒した。ナイスタイミング。
 湯から上がってほぼ即座に寝てしまった。7時前。早寝はいいのだが、異様な早起きをするだろう。これではおそらく空腹で8時に目を覚まし、その後、眠るのはいつになることやら。想像するだに恐ろしいのである。

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2001/3/7(水) →題名目次
カラスとの遭遇 生後516日(1歳4カ月27日)

 どうも本当に8時半という時間を把握しているようだ、当然時計など読めるはずもないが。今朝は8時頃から起きていたようだ。それがTVのある私のもとに姿を現したのが8時25分。偶然なの?
 力持ちの吾子は、2リットルのペットボトルなど軽く持ち上げる。片手に1本ずつ瓶ビール大瓶を持って歩くこともできる。今朝は、500ml の、うち3分の1しか満たしていないペットボトルを裸足の足の甲の上に落として飛び上がっていた。落とした瞬間なんともいえない痛げな顔で、ぴょい、と後ろに飛び退いた。かわいそうだがおもしろかった。
 雑誌のページを開いて私に渡す。そしてページの右上端に私の手を誘導して指さす。・・・・何をお求めなのでしょう? とりあえずページをめくってみてあげた。しかし、唸りながら、そのページの右上端に同じく私の手を誘導する。そして、ページに爪を立てる。
 ははん、どちらのページも右上端にロゴが印刷されていて、それをシールだと思いこんでいるようだ。はがせないからはがしてくれ、というアピール。わめく子をその場に残してシールを探してきた。やっとおさまった。
 公園。今日は親子3人。先日は切り立った滑り台の階段を3段登ったが、今日は1段だけ。妻が、滑り台の上の方から子を滑らせる。受け止めるのが私の役目。かなりすごい勢いで弾丸のように滑ってくる。子が滑ってもいいが、私の手が滑ったら大変なことになるだろう。おもしろいかもしれないが。
 帰り道、カラスが2mも離れない所に止まっている。我々を意に介していない。子は、カラスを見つめながら5分は経った。ハトを見るのと違う目だ。やはり禍々しいものを感じ取っているのだろうか。
 コンビニで、奥さんが車のおもちゃを2つも買ってくれた(もちろん吾子にですよ)。例によって寄り道がち迷走がちで遅々として進まぬ帰路。しかし、奥さんがおもちゃをひらひらさせると、早くくれー、とでもいっているふうでうなりながら駈けって行く。早い早い。階段も四つん這いで這い上がる。そのくせ、おもちゃを喜んだのを短時間。
 子は、どうやら「よいしょ」という言葉を時折発している模様。

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2001/3/6(火) →題名目次
なかなか寝ないこのごろ 生後515日(1歳4カ月26日)

 昨日の散歩の時、子供達がベンチに置いておいた蛍光色の手裏剣のような形をしたブーメランあるいはフリスビーにずいぶんご執心で、隙を見てはそれに走り寄る始末であった。今日の散歩では、おそらく壊れたから放棄してあると思われる三輪車ふうの乗り物に乗りたがっていた。座席の周りのプラスチックが割れて露出して危険なので、止めたのだが。
 散歩の帰りにコンビニに立ち寄ったのだが、放しておくと、商品に手を出す。先日は袋入りポテチ、今日は雑誌、そして車のおもちゃ。これは買ってやればよかったかなあ。なんだか不憫である。吾子が車のおもちゃが好きなのは病院でも証明済みだが、うちにはないのだ。この世のすべての物を吾子に贈ってやりたい、と切に思うが甲斐性なしの父ちゃんだからごめんね。でも、それがかなったら、相当性格の悪い子に育つだろうと思うと、忍耐と知足を教えることになってナイスかもしれない。
 散歩→TV→入浴→食事→レクリエーション→就眠。これが理想のパターンなのだが、最近は、食事から就眠までが長くて長くて。子供が寝てからあれとこれをしよう、と思っていても、まったく寝てくれないので予定がくるうのである(へんなことを想像しないように)。それで、我らの就寝時間が押せ押せになり、それでありながら早くに起こされて、一日ぼーっと過ごすはめに陥るのだ。どこでこの悪循環を断ち切ろうか。
 そう思って、子を、再々ベッドに置くのだが、今日の抵抗のすさまじいこと。半分降ろしたベッドの柵に片足をかけて私にしがみついて離れないのだ。無理矢理ひっぺがしても、泣くこと泣くこと。切なさに降ろしてやること数度。こうして甘やかして行くのだろうか。それでも、ついこの間まで表情が読めなかった幼さなのが、日に日に表情が読め、我々の心も理解しているように思われると、かわいくってしようがないのだもん。およそ他人の都合に合わせて行動することのなかった私が、この数週間、吾子の生活を軸に生きているのだからあきれてしまう。これがよいかどうかは別にして。(どうも感化されて幼稚化されているみたい。)

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2001/3/6(火) →題名目次
イヌとの遭遇 生後515日(1歳4カ月26日)

 どうも8時くらいから起きているようだ。そのままうとうとしていたら子が侵入してきた。妻が、TVの時間じゃ、というので見ると、ちょうど8時半。こいつ、時間の観念があるのか?
 台所にしゃがみ込んで静かに床をさすっている。やましそうな目をして振り返ったが、そのままにしておいた。
 しばらくたって見ると、同じ姿勢。今度はよく見ると、タバコを分解していた。やばい! 口元を見、口を開けさせて中を確認、掃除機で掃除、落ちているタバコを回収、手をごしごし洗ってやる、叱る....以上をほぼ同時に。タバコについては普段から厳しくあたっているので、まさか「誤飲」はしていないようだが。
 私と公園に。今日は横着であり、往路はほとんど私に抱いて行くことを要求。
 餌の周りに集まっているハトの群のただ中に入っていった。アイスクリーム用のプラスティックスプーンを拾い、それで土いじりをしている。しばらくそうしていたが、突如、土のついたスプーンを口に運ぶ! ほとんど口に入らぬうちに制止。でも、口の周りに土がちょっとこびりついていた。
 小学校低学年以下の姉弟が、小さなイヌを連れてきた。アリスっていうイヌで、吠えもせず、噛みつきもしないそうだ。気のいい姉ちゃんで、吾子にしきりに触らせようとしてくれた。子も、力加減は全然わかるはずもなく、傍目にもかわいそうなくらいイヌの頭や顔を突いたり、毛をひっぱったりしたのでひやひやだった。でも、イヌの胴を触っては、にこっ、と振り向いて私に成果を見せてくれる。
 TV時間を見計らってアリスたちとお別れ。迷走してなかなか家にたどりつかない。「TVだよ、TVの時間だよ」というと、通じたのだろうか、まっすぐに家路に向かい、いつもなら間違って立ち寄るようなところもパスして、正しい階段を登り始めた。ただし終始四つん這いでだが。迷走時間を計算に入れていたのが、充分余裕を持って到着。

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2001/3/5(月) →題名目次
転落吾子 生後514日(1歳4カ月25日)

 今日は転落の多い日であった。
 一昨日だっけ、親子三人で散歩から帰宅して子に階段を登らせている時に、2段目くらいで「ずるっ」とすべり落ちた。あぶねえあぶねえ。これが上の方の段だったら見事階段落ちになるところだった。
 今日の転落。
 届いた宅急便の箱に腰掛けている吾子。床に足は着かない。ジュースを渡すと飲みながら足をぶらぶた。どすん。箱が90°回転!・・・・尻餅ついた吾子は悠然とジュースを飲んでいた。
 ふすまが開かないようにストッパーに使っているノートパソコンの箱。これに座ればかろうじて足は床に着く。この箱は、ベビーベッドのところにあるのだが、その箱に上がって、ベビーベッドをよじ登ろうとして、箱から足をすべらせて、ベビーベッドの柱につかまっているところを助けたのが2度。
 これで終わりと思ったら、先ほどの箱を2段つみかさねた上に登ってゆく。2段のズレたところに足をかけ器用に上に登り、ベビーベッドの柱につかまりながら、ベビーメリーを手で回している。ベビーメリーの位置は、私の胸あたりの高さ。
 案の定、「ずるっ」。それでも片手で柱につかまっている。自分の体重を片手で支えられるようだ。うーうーいっているので、もちろん助ける。
 奥さんの話によると、私が見ていない間にも、2段重ねを登って、ひっくりかえったそうだ。その時は落下したそうだが、平気でいたそうだ。
 さて、2段重ねだが、相変わらず登ってゆく。またもすべった。全然恐怖を感じないと見える。
 最近、丸椅子に登って、座っているのが心配だ。

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