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吾子の成長記(ako024.html)

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2001/7/11(水) →題名目次
初ブランコ 生後642日(1歳9カ月3日)

 昨夜は久しぶりのきかん坊であった。ちゃぶ台の上に牛乳を確信犯としてまかす(=こぼす)し、寝室からふすまを開けて何度も脱走するし。寝かしつけるのに2時間近くかかった。昨日は、「ハップ〜ン」と、まるでアラブ人の名でも呼ぶかのような発言が何度も為された。
 今朝は私が起こされたのが7時10分(寝たのは3時半)、したがって妻が起きたのもその時間。昨日より遅い。それでもなんとか辻褄は合うものだ。今朝も私が食事を与えたのだが、全然と言っていいほど食べない。匙3杯分か。ダノンを2杯与えたら食った。今日も自転車の後ろからバイバイしながら登園していった。
 なんでも保育園に置き去りにされるときは泣いて大変だったそうである。奥さんが、吾子は孤独に過ごしているのではないかという懸念を保母さんにすると、口を濁していたそうだ。その質問に気を配ってか、連絡帳には、独りでいるときと他の子と遊ぶときとうまく使い分けているむね、書かれてあった。
 お迎えも3日目、ほぼジャストの時間で到着。保母さんが、「吾子ちゃん(の)で〜す」と言って鞄を渡してくれた。ついに「○○ちゃんのお父さん」になったわけだ。私という存在は捨象されているわけだが、悪い気はしない。人の子の親、という実感。
 今日も吾子は、裃の長い袴を引きずりながら下城する大名たちみたいな行列の、最後尾に近い位置につけて階段を下りてきた。心配そうに折り返しの踊り場から私の所在を探り、顔色は変えないものの、気ぜわしそうに、のろい前の子との距離をつめながら降りてきて、自分の靴箱から靴を出してきた。今日は愛想が良くて、いろいろな人にバイバイしていた。角を曲がって人目がなくなった瞬間、抱っこを求めてきた。人目を気にしているらしい。
 公園では、初めてちゃんとブランコに乗れた。今まで何度も挑戦して、乗れなかったのだが、今日は、腰掛けさせてやると、手で鎖をつかんだので、最初は横から、後には後ろから押してやった。後ろの私の顔が見えると、嬉しそうに笑う。
 「忘れては夢かとぞ思ふ思いきや草踏み分けてジジを見んとは」
 柵で囲まれた区画の中で、爺さんが段ボールを敷いて寝ていた。吾子は、その区画(芝生が生えていそうなものだが裸の土)に入っても、案の定、爺さんの存在に気付いて、びくっ、として奥まで行くのを中止。そんなことを2度。
 今日は何度すべったりころんだりしたか。鉄柵を乗り越え損ねてべちゃっと落ちること2度、鉄棒から落ちて尻餅をつくこと3度(さすがに3度とも泣いた、起こしてやるまでだが)。滑り台は2度、ずるずると滑った。今日はフェイント無しである。後ろから他の子が登ってきたからだ。吾子は吾子なりにひとに気をつかっているわけだ。今日は、昨日の姉弟はいなかった。弟の目が案じられる。
 30分ほどで、子が車の方に向かったのに乗じて帰宅。さっそく入浴。自分の体よりも吾子の体を念入りに洗いたくなる気持ち、わかりますか?

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2001/7/10(火) →題名目次
私は見た、恐怖のお姉ちゃんを。 生後641日(1歳9カ月2日)

 私が寝たのは3時半。子に起こされたのが6時半、「テレビ体操」の時間だ。今日も奥さんの目覚まし代わりとして活動を開始するが、なかなか起きなくてやきもき。今日も朝食を与える。不思議に定刻に母子は出動。
 お迎えに行く。5分前に着く。今日も早すぎたようなので、定刻に出直す。いつのまにやらお母さん達が大集合。すでに子供らの行列が階段を降臨してくるところだった。先頭の子が、下から2段目くらいから落ちて泣き出した。吾子なら泣かないだろう。子の姿は見えない。よく似た雰囲気・服装で髪型が違う子はいたが。・・・・第2陣の、今日も後ろから2番目くらいにいた(というか、その後の子のことなど視界に入っていなかったりして)。ちゃんと迎えが来てるかなあ、という顔で列からはみだしかけて咎められていた。車間距離をつめすぎだ! 落ち着け、吾子!
 今日は自分で靴箱から靴を出してきた。鞄は保母さんが手渡してくれた。車で公園に直行するも、駐車が不可能なのでいったん帰宅して出直す。奥さんはすでに来ていて、私が車で公園の周囲を廻ったのも見ていたそうだ。昨日、砂場玩具を貸してくれた母と姉弟もいて、今日も裸足で砂遊びをしていた。
 今日のイベントは「シャボン玉」。奥さんが昨晩コンビニで買って来たのだ。残念にも、子はさほど関心を示さない。木陰のせいで輝きが少ないのか。シャボン玉は止めて、低い方の水道で手を洗っているところに、姉の方がバケツに水汲みに来た。場所を譲ろうとすると、「上でも大丈夫だから」と言って、水飲み場の方で水を汲み始めた。3歳くらいだろうか、しっかりしたいい子である。
 その「いい子」が、水を満たしたバケツを砂場まで運んできたところで、逆さにひっくり返してしまった。意外にも、ヒステリックに「キー」と叫んでバケツを蹴っ飛ばした。幼児は「徒労」というものを感じないと思っていたがそうでもないのか。吾子は、最近、すごく器用に積み木を何段も重ね、それを自ら壊したり、また手が当たって壊れても、いったん作ったという充実感に満ちてか、にこにこしている。風呂で洗面器にお湯を汲んでは満たしている。これがいつかは「徒労」を感じるようになるのだろうか。
 お母さんが、姉の代わって水を汲みに行った。姉は、弟にやつあたりして、砂をかけ始めた。座っている腹から足下にかけて、数度にわたって執拗にかけている。止めた方がいいのかなあ、と思っていると、今度は顔に砂を直撃させた。弟が弱げな声で泣き始め、手で目を擦り始める。大丈夫かな、と思っているところにやっとお母さんが帰ってきた。「どうしたの? そんな手で顔を擦っちゃだめじゃないの、あっ!」異変に気付いたようだ。水飲み場に連れて行って顔を洗ってやっていた。ずいぶん時間が掛かっていた。すぐにお母さんに報告すべきだったと反省。
 姉は、自分は無関係とばかりに、砂場にいた同じくらいの子と遊び始めた。全然悪びれたようすがない。弟がしゃべれないのをいいことに口を拭って過ごすのだろう。しかし、今から密告るのもね。何となく鼻白んだ我々は、早々に帰宅した。これからお風呂です。

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2001/7/9(月) →題名目次
父ちゃんが迎えに来たぜ! 生後640日(1歳9カ月1日)

 3人ともたっぷり昼寝をしたせいで、夜何度も起きた。子に至っては、朝から何度も寝室と私の所を行き来して、寝室に戻ったと思っていたら、私の足下で眠っていた。もう8時近い。何度か妻を起こしていたのだが、これで遅刻確定。朝ご飯は私が担当するが、あんまり食べないねえ。例によってバイバイしながら出かけていきました。
 迎えは私の担当。フライングで30分前に園に行くと、園庭で遊んでいる子供ら。うちの子の名を呼ぶ声がする、見つからないように見てみると、うちの子がこちらの方へ泣き顔で駆けてくる。もしかして見つかった? まさか! こっそり保母さんとコンタクトすると、30分後に出直すように言われた。
 多くの母親に囲まれて子を迎えに玄関へ。子供らが2階からぞろぞろと1列になって階段の手すりを伝いながら降りてくる。話に聞いて想像していた以上の光景だ。子は、最後尾から2番目くらいに登場したか。妻が迎えに行くと泣くそうだが、私を認識しているかどうかも分からない顔。しかし、地上に光臨するや否や、飛んできた。妻が迎えに行くと、靴箱から靴を出すそうだが、それもせずに。おかげで人々の間を縫って靴を取り出し、荷物を取って靴を履かせる。すると、嬉しそうな悲鳴を挙げて外に出た。
 もう車に乗せてドアを閉めても平気になった。そのまま公園へ小1時間ほど。砂場に直行すると、姉弟を連れていたお母さん(弟は吾子より1ヶ月上で、「ママ」とか話せるが、体は圧倒的に小さい)が、砂場道具を貸してくれた。吾子はずっとそれで遊んでいて、非活動的である。保育園でちらと見えた範囲でも他の子とコンタクト取っている形跡はなかった。園から帰るときも、他の子に無関心。大丈夫かな。
 持ち主である弟が現れたところで、無理矢理砂場道具から引き離して(シャベルの引き合いになりかけたが私が引き離したので、泣いた泣いた)滑り台へ。例によってフェイントをかけようとしたのだろうが、うっかり滑りかけて上に戻ろうとして落ちそうになった。滑り降ろさせると、再び登りかけとしたところで、通りかかったおばさん2人が「まあ可愛い、気をつけてね」と後ろに立って声を掛けたので、子は半泣きの顔で必死に登っていった。人見知りである。
 輪くぐりの中にギャザリングカードで遊んでいるガキが入っているにも関わらず、通ろうとしたので帰宅を決意。なんだか機嫌悪し。
 ほぼすぐに入浴。お風呂では機嫌良し。入浴後、私になついてなついて妻では替わりがつとまらなくなった。久しぶりの激しい遊びを繰り広げる。寝かしつけも私の担当。1時間かかりました。寝るときに、くちゃくちゃ音がするのだが、妻によると、髪の毛を噛んでいるそうだ。

 動物は、ニャンニャンかブタに分類されるようだ。いや、ブタの用法はもっと広く、看板の文字やら木もそう呼ばれるようだ。先日、サイがTVに映っていたが、サイはニャンニャンに分類されるらしい。


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2001/7/8(日) →題名目次
一日べったり疲れたけど幸せ 生後639日(1歳9カ月)

 親孝行にも8時に起きてきた。クリームパンなど食わせながらビデオを見ているうちに、妻も起きてきた。妻にとっては災難で、夜中に何度も夜泣きして、5時ごろには大便の始末もするはめに。それでも、たっぷり寝たおかげで、妻も体温が下がった。ほれみなさい、いつも風邪引いても遅くまで起きているからいけないんだよ。
 買い物もかねて、午前中に散歩。始めは車で用事を済ませてから、徒歩で公園へ。いや、本来は徒歩でコンビニまで行って帰る予定だったのだが、子が公園へ行きたがったもので。公園の公衆電話から自宅にそのむね伝える。
 滑り台は滑らず、主に砂遊びと水遊び。シーソーも乗ったな。30分ほどで帰宅。帰ると非常に陽気で元気でかわいらしい。「刑事ナッシュ」を見た後で3人昼寝。
 4時頃から再び公園へ。寄り道してなかなかすすまない。車道を渡るときも途中で止まったりして、進むように促すと久しぶりに前のめりに倒れて泣いた。
 公園では、主として鳩を追いかけ回していた。公園の真ん中の柵で囲まれた区画に、前は抱き上げて入れてやっていたのに、先日から自分で柵を乗り越えて入るようになった。高さは子の股下より高いのに。それでも、内の方が盛り土の分、高くなっていて、出るときは足がつかないから私の助けを必要としていた。それが今日から、自力で出ることもできるようになった。
 公園に1時間はいるつもりだったが、もう少し早めに帰った。というのも、子は、一通り鳩を追いかけ回した後で、午前中に公衆電話のボックスに私が入ったのを見ていて、ボックスに入って受話器を耳に宛てたまま動こうとしないのだ。私が姿を隠しても、たかをくくってさほど悲しい顔もしない。最後には無理矢理肩車して連れ帰った。
 それで面白くないのだろう、帰宅後はやんちゃわがままの限りを尽くした。ご飯もあまり食べない。それでも私と入った風呂は水遊びに興じていたが。風呂から出たら、積み木をひっくりかえしたり電池を投げたりでとんでもありません。
 9時頃から1時間かけて寝かせる。もう寝る姿勢にはなっているのだが、もぞもぞして寝苦しそう。最近は子の方から親を抱き寄せてくる。さみしいのだろうなあ。おやすみ。また明日もパパがいるよ!

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2001/7/7(土) →題名目次
トンデモ両親 生後638日(1歳8カ月29日)

 昨日は仲間と飲みに行ったので帰りは深夜を回っていた。私の帰宅を察知してか、子が泣き出した。妻も寝ているので、寝室に行ってあやそうとしたが、でろんでろんに酔っているので追い出された。
 七夕の朝は重度の二日酔いで6時に起こされた。衝撃の事実。妻がまたも風邪を引いてしまったのだ。しかもかなり重症。熱が38.8℃。寝起きを悪くするにもエネルギーがかなり要るのだと理解した次第。二日酔いくらいで倒れている場合ではない。しかし、つらい。子は元気溌剌。せっかくの休日、子と遊んでやりたいのはやまやまだが、このままでは両親が壊されてしまう。・・・・というわけで、久しぶりに私が引率して子を保育園に連れて行った、ずいぶん遅い時間になって。子を保育園に預けて両親は昼寝、というトンデモ両親になってしまった。ごめんよぉ。
 車で行ったのだが、子を助手席からチャイルドシートに固定して、助手席側のドアを閉めてから運転席側に回って見ると、必ず泣きそうな顔になっていた。これが、私が後部から回って姿が視界から消えたときだけではなく、前部から回って視界の中にいてさえ必ず泣きそうな顔になるのだ(締め切った車内だから聞こえないが、実際泣いていたのかも知れない)。それが、私がドアを開けると、すぐに平常の顔に戻る。機械仕掛けみたい。
 4時ごろ引き取りに行く。保育園の壁には、幼児たちが鱗としてシールを貼った魚の絵が貼ってあった。吾子の作品もあった。なんか感動。
 さて、さみしい思いをさせた埋め合わせに、ゆっくりと公園で遊ぼう。・・・・子は、早速滑り台に登ったが、いっこうに降りてこない。20分ほど、フェイントのかけまくり。滑り口のあたりのアーチに手を掛けてぶらさがったりして危なっかしいたらありゃしない。暑い日だが、公園は木陰になっていて、風が涼しい。子は、空や木を指して、「ぶた」と言っている。さて、どうしたら降りてくるか、と油断していると急に滑り始めてびっくりした。必要以上にブレーキをかけながらだったから大丈夫だったが。
 その後は鎖のジャングルジムや砂場や水道やで遊ぶ。もっと遊んでいようと思っていたが、40分ほどいたところで、子が大便をしたのに気付いた。立ったまま動きが止まって、うんうんと言っていた時にしてたのだろう。妻によれば、外でするのは異例だとのこと。
 うちに帰って食事をして、遅めに風呂に入れて出てそんなに経たないうちから眠そう。ちょうどよい。病身の妻と早々と就眠した。ちなみに、子に風邪が移る心配はないだろう、との医者の診断。なぜなら、妻が子から風邪を移されたとおぼしいから。愛する妻よ、早く風邪を治してね。

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2001/7/6(金) →題名目次
食べ物を大切に 生後637日(1歳8カ月28日)

 あれからずいぶん子は起きていた。2度ほど、早く寝なさい、と叱られていた。どうやら妻の方が先に寝たようだ。それかだだいぶして私も寝た。
 起床順序は、妻、私、子。意外にも妻が私を起こしてくれた。起き抜けの眠い目で子に食事を与える。子の寝起きはすこぶるよろしく、いきなりTVを見ている。
 あんかけご飯のたぐいなので、私の不手際でぽろぽろこぼれる。子は、そのたびにこぼれたご飯を指摘し、私に拾わせる。食べ物を大切にする気持ちに満ちている、あるいは意外に潔癖性? 絵本の上に半粒落ちていたのを指さしていた時など、絵のくまちゃんを指示しているのかと思って、長い間気付かなかった。
 食事を与える時間がせいいっぱいで、子を抱きしめたり遊んだりはほとんどできませんでした。自転車の後ろに乗せられて行くとき、ばいばいしていた。例によって、姿が見えなくなるまで振り向いていた。
 今日は、職場にギリギリで到着する予定で、のんびりしている。馴れないことをすると気ばかりせいてたいへんだ。もうしばらくしてから出かけます。

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2001/7/5(木) →題名目次
眠れぬ夜の謎 生後636日(1歳8カ月27日)

 遅ぉく帰って来たので子は1時間ほど前に寝ていた。しかし、妻と挨拶を交わすまもなく、子が起きて台所まで出てきた。
 それから寝付かせようとして2時間、そろそろ寝る気配はあるが(何せ妻も寝るから)、まだ寝てはいない。
 妻が添っている間はおとなしいのだが、私と入れ替わると、泣き続ける。パパだと認識できないのかな。泣きながらでも静かにしていてデモ、オリーブゲットを、両手でつまんでいじくっている。前に赤ゲットにしていたのと同じ仕草だ。オリーブゲットが子のお気に入りとして認知されたらしい。
 数度の交代を経て、妻が添い寝を担当している間に、大量の大便をした。なんでも起きあがって踏ん張ったらしい。眠れぬ夜の謎の主因は、便秘にあったようだ。その後多少我を取り戻して、父に優しくなり、ようやく私のふところで眠ってくれた。そう思って台所に出ると、またも子が泣きながら再登場。寝室に戻すと、最初は泣いていたが、押入の開け閉めを始め、それが気に入ったらしく、けらけら笑い始めた。どうやら完全に覚醒したらしい。チューとかしてやると嬉しそうだ。居間に出て遊び始めた。私の手には負えない。そこで妻の就寝準備完了。現在に至る。・・・・やっと静かになったようだ。もはや日付が代わってしまった。私以外の二人が遅刻しそうな予感。私?明日は遅出なので。

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2001/7/4(水) →題名目次
またも会えたよ 生後635日(1歳8カ月26日)

 出勤準備をしながらトイレに入っていると泣き声が。これは決して私のせいではない。これ以上、子を刺激しない方がよいだろうと判断して、気配を消して事態の推移を見守る。止まぬ子の泣き声についに妻も起きあがった。これで安心。妻の後ろ影を見ながらこっそり出勤。
 帰宅するとまだ起きていなかった。いつまでも寝ない吾子に業を煮やして妻が強く叱りつけたばかりらしい。私には、子が私を見てうれしそうにしているように見えるが、奥さんによれば、最近は嗚咽をこらえることをするらしい。そういわれてみると、うれしそうな顔に複雑なトーンも見える。
 本当に寝かしつけるまで時間もない。子を抱きしめたり物を渡したり受け取ったりして短い時間を遊ぶ。最悪、私の食後に寝かしつけようと思っていたが、奥さんが子に寝室に行くよう促すと、素直に寝室に入り、バイバイをするよう言うと、闇の中でバイバイしていた。寝るのに同意したようだ。私の食事中に寝息が聞こえてきた。パパに会うためがんばっていたのかな。パパに会えて安心して眠ったのかな。しかし、明日はひときわ帰宅が遅いぜ。ひときわ出勤も早いけど。

 今日は、水曜日なのに雨が降らなかった。10週連続記録、断絶。

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2001/7/3(火) →題名目次
夜も会えたよ 生後634日(1歳8カ月25日)

 もう寝てるだろうと思って帰宅すると、寝かし付けの最中。そっと玄関のドアを閉めたが、奥さんが寝かし付けを諦めて寝室から出てきた。子も、もろ手を挙げて出てきた。図らずも、朝の埋め合わせができる。絵本を見ながら、子と遊ぶ。今日は絵本がお気に入りだ。
 なんでももう1時間半も寝かし付けを試みているそうだが、いっこうに寝ないそうだ。寝かせようとすると泣く始末。私の食事中も、寝かせようとしていたが、ふすまを開けて寝室から出てくる。こちらがバイバイしても、バイバイを返さない。ちゃんと意味がわかっているようだ。
 夕食終わり。先に寝室に行って子を呼ぶが、それだけで泣き叫ぶ。よっぽど寝たくないらしい。寝室から出ると、機嫌が直る。絵本を指さして話しかけようとする。
 もしかしたら、吾子的には「どうたん」と「ブタ」は同じ言葉かもしれない。絵本の、動物はおろか、洗面器やじょうろなどを次々指さしながら、「どうたん」や「ブタ」ととれる言葉を発する。もしかしてなんらかの違いがあるのかとしばらくは思っていたが、ついには発音まで不分明になってきた。でも、しゃべろうとする意欲は感じられて頼もしい。
 隙を見て抱き上げて強制連行。泣き叫ぶが、意外にも寝室から脱走を試みたのは1度だけ。やがて横になり、転げ回って足で抱っこ紐をもてあそんだりろくなことをしていなかったが、やがて泣きながらも欠伸をする。こうなると、まもなく寝るはずだ、が、まだ泣いていて寝そうもない。この泣き方はもしや?
 ミルクを与えるとごぶごぶ飲んだ。この泣き方は、夜泣きの時の泣き方で、ミルクを与えると寝るのだ。しかし、今日は目をぎろりと見開いたまま飲んでいるので不安。だが、まもなく欠伸をして、眠りに落ちた。
 パパは朝も夜も君と遊べて楽しかったよ! いい夢見なよ! おやすみ!

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2001/7/3(火) →題名目次
ちょっと気の毒なことをした 生後634日(1歳8カ月25日)

 私の望みどおり(?)、5時45分に起きてきた。一方の私は「大事をとら」ずに、たかをくくって寝たのが遅かったので、半寝の状態で、子の二度寝を促す方向で対応したので、不満だったろう。気の毒なことをした。
 子が唸って求めているものはまたTVだろうと思っていたら、絵本の方だった。私の買い与えた「いないいないばあ」を開き、飛び出したゾウを指して、「ぞうたん」(どうたん、かも)と言う。また進化した! ただし、引き続き、ライオンやパンダを指して「どうたん」と言っていたが。その後、どこからかボールペンを持ってきた。やばいなあ、と思っていたが、子は心得た物で、新聞紙にしか落書きをしない。新聞紙をびりびり破り始めたが、他の紙類は破らない。偉いなあ。ふと見ると、妻の脱ぎ捨てた靴下を片方だけ履いている。おでかけが待ち遠しいのか。
 私がトイレに籠もると、新聞紙とボールペンを持って追いかけて来て、便器にまたがっている私に渡し、絵を描かせる。出勤準備を整えていると、自分もお出かけと勘違いしたのか、玄関の靴を履く。無理矢理引き剥がすと泣き始めた。こりゃたまらん、まだ寝ている奥さんの所に連れて行って、託して出勤。顔を真っ赤にして泣きながらもバイバイしてくれた。
 自分が眠いとき、いつも後悔する。一緒にいても、スキンシップを充分取ってやらなかったことを反省する。子を抱きしめたり頬ずりしたりする時間はたっぷりあったはずなのに、それをやらなかったことを、子から離れてから悔やむのである。一緒にいても、子はさみしいかもしれない。ごめんね。

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2001/7/2(月) →題名目次
いつかは「起きる」と思っていた事件 生後633日(1歳8カ月24日)

 今朝も5時20分に目覚め、孤独に出勤準備をしていると、なんとなく子が目覚めているような気が。押入をどんどん蹴る音、時折のうなり声。なにせ、7時半から寝ているわけだから、私の出勤時に起きてもおかしくない。私の休日に5時半に起きてきた前歴もあるし。
 開いているふすまから覗いてみる。子は、仰向けになって・・・・半目を開けてこちらを見ているようでもあるし、半目を開けたまま眠っているようでもあるし。いずれにしても、身動きはしない。それで顔を引っ込めると、泣き声がして、ふすまを開けて登場した。
 うわー、なんで泣くのだろう。そのまま抱き上げて、妻に託して脱出。あの時はパニックになっていたが、今思うに、そんなにせっぱ詰まってもいなかったんだから、ぎゅっと抱きしめたりチューしたりしておけばよかった。
 泣いた原因は、
  1.ふすまから人が覗いたのが怖かった。
  2.昨日べったりだった父親が、出かけようとしているのを察知した。
  3.単に寝起きが悪かった。
のいずれかだろう。「1」かな。
 今日は一日、昨日吾子が頻繁に発した、「葉っぱ」の声が頭の中を駆けめぐる。最初の音節は、喉頭破裂の一切ない無声の母音で始まり、有声化して2拍ひっぱってから、軽く唇を破裂させて次の音節を発する、「はぁー、ぱ」という感じ。第2音節までの間が、なんともいえないほど気を持たせてかわいいのだ。明日の朝は、しばらく一緒にいられるだろうか。今日の寝付きは遅かったそうだから、叶わないかも知れない願いかも知れない。大事をとって、つまり今朝みたいに早起きしても良いように、なるべく早く寝ましょう、私も!

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2001/7/1(日) →題名目次
大フェイント大会 生後632日(1歳8カ月23日)

 6時頃だろうか起きてきたのは。前の晩渡されたパンケーキをちぎて食わせるがあまり食わない。それに、不思議と飲み物を求めない。涼しいうちに散歩にでかけようと準備を始めたところで、さもあらんと思われる原因に思い当たった。どうもずいぶん前から大便を貯めていたようだ。ごめんね。
 8時半から1時間ほど近所を散歩。ガードレールによじ登ったり葉っぱをちぎったり水たまりに手を突っ込んだりして一ヶ所に止まるばかりで進もうとしない。「葉っぱ」という言葉と「ブタ」という言葉は今日、幾度となく口にした。もしかしたら「乗用車」か「消防車」も言ったかも知れないが半信半疑。「ブタ」の方は、全然ブタを見て言っていない。傘やライオンやパンダを見て言っていた。帰りは、肩車をして連れ帰る。そうしないと、手を引いても一歩も歩かないのだ。
 昨日買ってきた「いないいないばあ」の絵本はお気に入りで、「いないいない、ばあ」と言いながら開いたり閉じたり。あ、いけないよ、飛び出す絵本をちぎっては。何頭かの動物の手がもがれた。
 妻と恒例の口げんかをしていたらおとなしくなり、食事を終えて「刑事ナッシュ」の途中から私の横で絵本を握ったまま昼寝。直前、大便をした。本日2回目。私もTV終了後一緒に寝た。2時間半ほど。
 4時半ころから1時間ほど公園へ。今日も大量の鳩のお出迎え。妻は先に帰り、小枝2刀流の吾子と遊ぶ。3つのオブジェに交互に乗りたがり、そのたびごとに重くなった子を抱き上げて座らせる。重労働だ。小枝の変わりに折れた傘の柄を見つけて手放さない。危ないのになあ。滑り台に連れて行って、段を上るときになってやっと手放した。すかさずゴミ箱へ。
 2回滑ったが、豪快だ。2回目は、フェイントを5〜6回はかけられた。この滑り台はスロープが左右にあるのだが、右から滑ると見せかけて、私が下で待機すると、反対に移る、これを数度繰り返すのだ。まいったぜ。
 ジャングルジムも、自力では上れないくせに、もう1段、もう1段と次第に高いところへ乗せて貰うように要求する。最後には私が背伸びしてもやっと子の体を支えられる高さまで登った。帰りはまた、肩車で。
 帰宅と同時に入浴。ゆっくり時間を掛けて洗ってやる。ずっとお風呂おもちゃで遊んでいた。
 汗も引いて食事をしている途中で、眠たげであった。本日3回目の大便。先週の便秘を取り返すかの勢いだ。3回とも、普通の量を排出しているのだ。さて、早々と7時半から添い寝。すると、案の定まもなく寝てしまった。
 今日は、一日中、私と一緒にいたわけだ。トイレにまで入ってきた始末(トレペを引っ張り出してちぎって渡してくれた)。心と体に吾子が染みついて、明日は淋しさひとしおだろう。

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