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吾子の成長記(ako033.html)

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2001/10/25(木) →題名目次
おそるおそると父ちゃんに 生後748日(2歳と17日)

 7時。気が付くとふすまが細めに開いている。その向こうに、吾子の目。私の様子を窺っている。先日の失敗に懲りて、薄目だけ開けて様子を見ていた。どうやら父ちゃんだと認識したらしく、ふすまを開けて姿を現したが、壁にもたれかかって立っている。しばらくして、とことこと近づく。私も目と両手を広げて子を迎え入れる。朝の始まりだ。
 車の助手席に母子を乗せて登園。私が子を外に連れだして妻を待っている間、子は、三輪車で遊んでもらうシチュエーション(父と二人で外に出る)だと思ったらしく、三輪車を持ち出そうとして、阻止されたので町中に響く泣き声を挙げた。でも「ぶーぶー」の方が好きだったようで、車に乗せたらご機嫌になる。
 子を預けて、夫婦で京王プラザホテルで昼食。地下駐車場が地下2Fから地上1Fに亘ってあるのだが、その間をつなぐ打ちっ放しの階段は、非常に殺風景で、何か出そうな感じ。くわばらくわばら。
 お迎えは私。早く行き過ぎても、と油断しているうちに、「大名行列」は終わっていた。怒っているかなあ、と心配していたが、パパが迎えに来たと知らされたらしく、「パパ、パパ」と言う声がして、子が姿を現した。よかった。機嫌がよい。
 そこで、保母さんが深刻な顔で「ちょっとお話が・・・・」。すは、また咬まれたか?視線が舐めるように子の体に走る。「実は・・・・」で始まった話は、吾子が局部を掻くらしく、出血していた、こうしたことが原因でトイレに行きたがらなくなるかもしれないから、薬でも塗っといてくれ、という程度の話。
 「靴は?」というと、ちゃんと自分のボックスから出そうとする。ただ、長靴が邪魔で自力では出せなかったが。私の肩に手を掛けて上手に靴を履く。知らない子も私を支えにしていた。子は、知らないお父さんを見上げて立っていた。保育園にいる人には人見知りしないのか。
 建物を出るとすぐに、グリコのように両手をV字に広げる。だっこせよ、との命令だ。車の所までだっこで連れて行く。目の前を車が通ると「ぶーぶー、ハハハハ」となぜか笑った。夕月をバックに飛ぶコウモリを見て、「ピーピー」。車のハンドブレーキやシフトノブに手が届くので、私の運転を真似て触れたがって恐ろしい。
 保育園からの伝言を妻に伝えると、病院に連れて行った。間もなく帰ってきた。今日は休診日であった。
 風呂は母と。

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2001/10/24(水) →題名目次
作品番号#2「自動車(改)」 生後747日(2歳と16日)

 昨夜、我々が寝る前に夜泣きを始めたので夫婦で寝室へ。通常どおり、仰向けの子の左に妻、右に私が位置して、妻が左からストローを挿した牛乳を飲ませる。しかし、顔を右に傾けて飲もうとしない。私が受け取って、右から飲ませると、こくこくと飲み始めた。手を握ると、両手で握ってきて、やがて泣き止んで寝た。父ちゃんの手を包み込んでいる。へへ、これじゃあ退出できないぜ、と思っていたら、もういいよ、父ちゃん、というかのように突き放して来た。そうかい、独り立ちだねえ、と引き上げると、しばらくしてまた泣き始めた。まだまだねんねだ。
 妻の休日に併せて、登園は遅め。なんだかもう風邪はよいみたいだ。風呂に20分も浸かって出たがらなかったそうだ。寒いからか。トイレ申告もさぼりがちだそうだ。
 妻は、ラジニカーント(代表作「踊るマハラジャ」)のファンクラブに入っており、そこから届いたビデオを見ていると、子が「シマジローに替えろ」とうるさいそうだ。一曲終わるたび、「おわた(終わった)」と言って入れ替えを要求されてたまらんかったそうだ。
 イヌとネコの区別がつくようになったそうで、イヌを「わんわん」と言うようになったそうだ。先日までの、「ばうばう」「ぐーわぅ」とかのリアルな呼び方の方がいかしてると思うのだが。
 帰ると、昨日と少し形の変わったレゴブロックが組み上がっていた。作品2号だ。立方体だったものに、ダンプの運転席状のものが乗っかっている。妻によれば、寝る寸前、最後の手を入れて、同じ色が隣り合わせになるようにしたそうだ(一部)。
 明日は私も妻も休日である。ふふふ・・・・(子と会える)。

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2001/10/23(火) →題名目次
作品番号#1「自動車」 生後746日(2歳と15日)

 出勤時、寝てました。
 私といるときでも、私の枕を指して「パパーパパー」という。いわんや、不在時に枕を指して「パパーパパー」はいうまでもない。茶碗類も、誰の常用品か理解しているらしく、「パパー」「ママ」「吾子」と、茶碗のいちいちを指して呼ぶのだそうだ。昨夜の帰宅前、私の茶碗を出しておいたら、「パパー」と言って茶碗を抱え、「ナイナイ」と言いながら冷蔵庫の上に置いたそうだ。
 本当は吾子のものであるカップがある。時折、私のコーヒー茶碗として使っているのだが、そのカップを見て「パパー」と言ったそうだ。本当はお前のなのに、何も知らずに不憫よのぉ。
 帰宅すると着替えが出してある。今日の着替えは、吾子が持ってきたのだそうだ。畳んで隣室に置いておいたら、「パパー」と言って畳んだまま私の布団の所まで持ってきて置いたのだそうだ。感激の着替えだ。
 いつも片づけてあるレゴブロックが、立方体の形で組んである。夕方、子がこの形に組み、「ぶぶー」と言って風呂場まで持ってきたそうだ。子にとっては、「作品#1」であり、自動車なのである。風呂から上がり、食事中に、ふと、「ぶぶー」と言いながら食卓椅子から降りてしまった。トイレかと思ったら、風呂場に持っていった「自動車」を思い出して取りに行ったのだそうだ。持って帰ると、満足したかのように、食事の続きをしたそうだ。自分の作品の所在が気になったと見える。
 こうして賢い吾子かと思ったら、自分の写真をびりびりと破いたそうだ、2枚ほど。
 喉は腫れている。また風邪が流行っているようだ。明日から奥さん、散発的に休みが続くので、どうにかなるだろう。見かけは血色も良く、熱もそうないようなのだが。

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2001/10/22(月) →題名目次
鼻水ずるずる 生後745日(2歳と14日)

 出勤後に届いたメールによると、子は、朝から鼻水ずるずる激しかったそうだ。どうも、加湿器のセットの仕方に問題があったようで、感想しすぎたせいであるそうだ。そこで朝から病院に連れて行く。様子を見よう、ということで、遅れて登園。
 入浴中、蛇口から水をちょろちょろ出すのが恒例であったが、昨日はそれをしなかった。妻によれば、今日の入浴時にも水を出さなかったそうで、たぶん寒いから、なのだそうだ。
 先ほど、子が激しく夜泣きを始めた。夫婦そろって宥めにまわる。まあ下手に私が絡むと、人見知りも加わって大変になるのを覚悟してだが。子は、簡単には泣き止まず、のけぞったり足を突っ張ったり。仕舞には正座したが、目はつむったままであった。よって、私を見て人見知りすることもなかった。やがて静かに寝息を立て始めた。怖い夢でも見たのだろう。
 明日、早く起きたら会えるよ。早く起きないかなあ、風邪も治って。ん?風邪なのか?

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2001/10/21(日) →題名目次
いきなり立てこもり 生後744日(2歳と13日)

 2時半に寝た私。子は、7時に起きて、寝室のふすまを開けて立っている。眠くても起きて遊ぶぞ。子に向けて手を振って「おいで!」というと子は、ふすまを「ぴしゃり」と閉めていきなり寝室に戻ってしまった。唖然とする私。
 また来るだろうと待つこと10分。・・・・しかし子は姿を現さない。二度寝かなあ。トイレに行こうと立ち上がり、ついでに寝室の様子を窺うと、もぞもぞ音がする。起きているくせに人見知りして立てこもっているようだ。だが、私がトイレで放尿し始めた音を聞きつけて、トイレに飛んできて「ちちー」と指さす。子もトイレに行きたいようだ。
 今日はたぶん7〜8回トイレに連れて行ったろう。すでにおしめを濡らしている場合もあれば間に合う場合もあった。トイレに長い間いたがって私に「出て行け」と指示する場合もあれば、小水が勢い良すぎて飛び出す場合も、便器に捨てたトイレットペーパーを小便で狙い落として笑っている場合もあった。手を洗うときは、みずから袖をまくるのには感心した。
 レゴブロックを自分の頭に乗っけて、それが落ちると「ぐぷぷぷ」と笑う。しまいには調子に乗って頭越しに後ろに投げ始めた。たしなめても止まないので、目を怒らせて軽く頭を叩くと泣きだした。頭など叩かなくても、どうも本気で叱ると泣くようだ。すぐにけろりとするが、本気で叱ったことはすぐには繰り返さないようだ。理解力ある。
 4時くらいから二人で三輪車に乗って「遠出」。まだ言ったことのない、最も近い公園まで出かけた。この公園は狭く湿っぽく薄暗いので今まで敬遠していたのだ。行ってみると、やはり狭く湿っぽく薄暗く不潔そうであったので私は辟易したが、久しぶりの公園に子は喜んでいた。うちに足を向けさせるのが一仕事だった。
 風呂では、最初にかけたお湯が少し熱かったようで、「あちあち」といいながらはねまわらせてしまった。
 私の両指を鉄棒代わりにぶら下がる遊びが楽しかったようである。うー、指が痛い。
 「にゅうにゅ(牛乳)」「じゅちゅ(ジュース)」「あちゅー(握手)」などが今日採集した言葉。スーパーのレジにお菓子を渡すとき「どうじょ」といったそうだ。この分だと、うちよりも保育園でより多く話しているようだ。あと、イヌを見ると、「わんわん」というより「ウーワウワウ」とリアルな鳴き真似をしてみせる。
 今日は全体に小食であった。母に叱られながらなかなか睡眠に入ろうとしない。

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2001/10/20(土) →題名目次
アンパンマンよりも 生後743日(2歳と12日)

 もう間違いなく寝ているだろうなあ、という時間まで待って家に向かう。あと数十歩で家、というところで妻より電話。まだ起きているが、いつ帰るのか、という問い合わせ。
 まあ心なしよそよそしいが、「パパー」と言っている。帰りに買ってきた、「アンパンマンとみずのしろ」「さるかにばなし」のデビューだ。遠目にもアンパンマンに気付いて「アパー」と言う。椅子に座った母に立ったままもたれかかっている子に、アンパンマン絵本を近づける。予想に反して----というのは、本に飛びつくと思っていたのだが、子は、首を左右に振って、いらない、という。愕然。知らないおじさんにものをもらっちゃだめ、と教育されているかのようだ。
 妻の推測だと、まだ人見知りしているのと、眠いからだろう、ということだ。アンパンマンよりも強いのね。
 しばらくして、私に馴れたところで、アンパンマン絵本も広げ始めた。よかった。気に入ったみたい。結構、躍動的に反応する。雨滴を見て「あめー」、謎の城で「うわー」、城の入り口で「とんとん」とノック、なぜか「ぶるぶる」という感じで拳を胸元に引き寄せてダンスをしたり。一週間見ないうちに、ずいぶんレパートリーが増えたようだ。
 3週連続で、ジュースの「クー」のおまけのシールを持ち帰っている。どうやらおまけは一部地方限定のようだ。うちのジュースを見て「クー」と言い始めたので思い出した。子にシールを渡すと、テーブルの下から上を見上げる。すると、先週渡したシールの一部が貼り付けてある。よく覚えていたなあ。テーブルの縁に片手を掛けて、器用に下に滑り込んだ。
 「さるかにばなし」のおにぎりを見て、おにぎりを握る所作を始めた。そういう手遊び歌があるそうだ。私もテキトーな歌を歌いながらおにぎりを握る。子はきゃらきゃら笑う。非常にお気に入りのようだ。
 やがて、妻と寝室に入ったが、なかなか寝付かず、何度も叱られていた。起きるのが遅かったのだろうか。今朝、何度も連絡を取ろうとしたが、全然妻が捕まらないので、えらく心配した。たぶん、私の把握しているタイムスケジュールとずれがあってすれちがったのだろうが、まだ確認していない。いやあ、本当に何かあったのでは、と心配だった。
 私の伯父の一人が亡くなったそうだ。冥福を祈ります。

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2001/10/19(金) →題名目次
存在の耐えられない軽さ 生後742日(2歳と11日)

 はと目覚めると起きているはずの妻がまだ寝ている。慌てて起こして私は寝る。
 子が起きた。例によって私の存在を無視して妻の元へ。存在の耐えられない軽さ。トイレに行ったようだ。戻ってきて私の所に行くように勧められるが、背中を押されたままいやんいやんと後ずさり。そんなに人見知りするなよ。
 しばらくして存在感のない父親を思いだしたようだ。レゴブロックを出して遊ぶ。真っ先にミッキーとミニーのブロックを手にする。車の絵の付いたブロックを指に乗せてくるくる回す。それについて昨日妻が教えてくれていたが、どうやるものなのか話だけではわからなかった作業だ。子の朝飯。私は奥に追いやられる。また寝た。
 子の食後、服を着せてやる。父親としてできることはそんなもんさ。手首の咬み跡はもはや見えなかった。残念ながら、遊びに夢中になっていて、トイレのことを忘れていたようで、おしめは少々濡れていた。
 妻に先立って、子と一緒に外に出る。寒い。子は、時折階段の途中でタップを踏むかのようにダンスをしながら、ママがなんたらと話している。寝ている子は大きく見えるが、こうして見ると小さいなあ。妻が降りてくるまで、表で手をつないで待っていた。自転車に乗って去ってゆく。手は振ってくれないが、ずっと振り返ってみていてくれた・・・・。
 保育園で、自分を指して名を言うそうだ。また、「センセエ」とも言うそうだ。私の庭訓のおかげか、「三匹のこぶた」が保育園でもお気に入りで、オオカミの「シッシッシー」と笑うところが好きなんだそうだ。それって、私、演じたことがあったっけ?

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2001/10/18(木) →題名目次
魔の木曜日パート3 生後741日(2歳と10日)

 子はウサギの真似をして、ただし耳としてかざす手は甲が前向きだが、ぴょんぴょん跳ねるそうだ。ライオンの真似をして「だぉー」と叫びながら、やっぱりぴょんぴょん跳ねる、ゾウも「どぅー」といいながらむろん、ぴょんぴょん跳ねるのだそうだ。
 レゴブロックもたいそう高く積み重ねるそうだ。ミッキーとミニーのブロック(実物を見てないので実状はよくわからんが)は必ず並べて置くのだそうだ。思いやり満点。
 さて、魔の木曜日パート3というわけで、今日も咬まれたそうだ。左手の甲側の手首。しかし、今回の犯人は、いつもとは違う幼児で、しかも吾子にも非があるようだ。子が、その子のおもちゃをかなり強引に奪い取ろうとして、半狂乱になって泣き出したその子が噛みついたとのこと。すかさず二人を引き離したが、やがて二人はまた近づいたそうだ。遺恨を払拭してか遺恨を晴らそうとしてかは不明。でも、なんとなく、遺恨を残さず、仲直りをしたものだと思う。
 職場の人たちと、1歳児保育の是非について話す機会があった。預けた年齢の上下はあれ、みなさん子供を預けた経験者で、自立心を養えるし絶対預けた方がよい、とまで力説する方さえおられた(その方も吾子と同じ1歳半くらいからお子さんを預けられたそうだ)。少し罪悪感に駆られていたので、ほっとした。
 ある同僚は、自分が初めて保育園に預けられた他ならぬその日に、母親が迎えに来ず、一人で帰ったそうだ(当然、1歳児保育ではない)。うちに帰ると「男の子なんだから自分で帰れるでしょ!」と言われたそうな(笑)。

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2001/10/17(水) →題名目次
カラスの寝言 生後740日(2歳と9日)

 妻が寝室に入って間もなく、「カォー」という声が。深夜にカラスの鳴き声かなあ、と思っていたら、「カォー、ク、パパパー」と言って止んだ。吾子の寝言であった。強烈な大音響だった。
 妻の友人から、子の誕生祝いとしてレゴブロックをいただいた。しかるべき時にお披露目を、と考えて、目に入りにくい所に隠しておいたのだが、今朝、「ちーち」といいながらトイレに向かう最中に、「おっ!」と声を出したかと思うと、目ざとくレゴブロックを発見してしまったそうだ。どうも、自分のものであると見抜く力があるようだ。早速遊びに今日されたのはいうまでもない。
 帰宅後トイレに行くとふたがしまっている。子は、トイレを済ませると、水を流す前にふたを閉めるのだ。うっかりすると、子の便器を落っことしてしまう。気をつけなけりゃ。
 昨晩も、一昨晩も、吾子に触れていない。今朝も、昨朝もだ。寝る前のタイミングを逸してしまってかくたる有様。今晩は、子に触れて癒されて寝よう。

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2001/10/16(火) →題名目次
おむついやがり危機一髪 生後739日(2歳と8日)

 今朝も心持ち出勤が遅いので、起きてくるのを期待したが、心地良げにおやすみであった。
 妻が子を連れて帰宅して気付くと、おむつでなくパンツを穿いている。穿き替えさせようとしたのだが、おむつを嫌がって穿こうとしない。しかたなく、トイレトレーニング用のおむつ----パンツに似た外見をしている----を出すと、しぶしぶ穿いて、そのうえにパンツを穿かせるよう要求した。その瞬間、「ぶりぶりぶり・・・・」大便がてんこもり。危機一髪であった。
 妻の化粧中、トイレとは反対の方に向けて、「シー。シー」と言って怒っている。何かを求めているようだ。妻が抱き上げると、「シール」を手にした。「おかあさんといっしょ」の雑誌の付録のシールだ。ちゃんと残りがあるのを覚えていて求めたのだ。かしこいのお。
 バナナの食べかけがあった。聞くと、半分ほど食べたバナナを、もうお腹一杯だから、「ないない」しようとしたのだそうだ。つまり、ゴミ袋に捨てようとしたってわけ。とんでもねえ!
 子に会えぬ日々が続くとしょげてしまう。会いたい会いたい。

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2001/10/15(月) →題名目次
パパとママの秘密 生後738日(2歳と7日)

 昨日、沼津から電話したとき、子と換わって貰った。当初、「パパー、パパー」と叫んでいた(指さしながら叫んでいたのが目に見えるようだ)が、途中から頻りに「バイバイ、バイバイ」と言い始めたので、電話を切られるのじゃ、と心配したが、切られはしなかった。「きゅー」と抱きしめる声を出すと、子も、「きゅー」って。これも目に見えるようだ。
 昨晩寝たのが遅かったので、子も寝起きが悪かった。妻が「シーシー行く?」というと、ぱち、と目を開いてトイレに赴いたという。トイレ好きなんだねえ。おしめは濡れてなかったそうだ。寝る前に牛乳の小ブリックパック2つ飲んでも、全部膀胱に溜め込んでいるわけだ。このぶんだと、おねしょもせずに育つかも。
 保育園帰りに病院に寄ったそうだ。保育園でもらった吹き流し(吹くとぴろろろと伸びるやつ)が気に入って気に入ってやむを得ず診察室に持ち込んだそうだ。まじめに診断する先生と、ぴろろろと吹き流す吾子の図、想像してしまう。2度も落としてその都度先生に拾わせた。診察室の床に落としたものを口にさせるわけにはいかないので、妻が隠すと泣き出した。泣きながらも、「おなか出してごらん」というとおなかを出して診察を受けたという。目に浮かぶ。
 妻の診察の番には、吹き流しを見つからないように診察してもらうのに苦労したそうだ。子は、ふらふら立ち歩いて、今日のやんちゃぶりったらなかったそうだ。
 保育園で貰ったものもう一つ。アンパンマンの絵の付いたカップ、マトリョーシカ式に、大きいカップの中に小さいカップが重ねて入っているやつ。「あぱー、あぱー」と嬉しそうだったそうだ。そんなにアンパンマンが好きだったのか。週末には、なんらかのグッズが届くであろう、と甘い父である。
 保育園からの連絡帳によると、保育園でも食器のお片づけを手伝っているようだ。「とってもおりこうさんな吾子ちゃんです。」だそうだ。
 子が、知らない人を指して「パパ」とか言うし、三匹のこぶたの母ぶたを見て「ママ」というのだが、妻の考えによると、「パパ」「ママ」というのは、私共の固有名詞であると同時に、普通名詞でもあるわけだ。シマジローのパパ、ママをそれぞれパパ、ママというところから、普通名詞としての用法は理解している。したがって、上記の例も、普通名詞として用いているのか、固有名詞として指示内容を誤っているのか、判断はつかない。「ちょき」と「2」の指使い、「ばいばい」と「やあ」の手の振り方、これらと同じく「文脈」で使い分けられるわけだ。不思議だなあ。

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2001/10/14(日) →題名目次
NUMADZU 生後737日(2歳と6日)

 365日ぶりの沼津である。成長がない、というか、確か昨年も山手線でなくて中央線を使ったせいで異様に新宿で待たされ、東京駅で待たされ、こだま号の車掌に三島駅ホームで乗り換え階段に一番適した車両番号(乗り換え時間2分しかない!)を間違って教えられ、走りに走ってそこまでしなくても乗り換えられた、というところまで同じであった。そして沼津の良さも相変わらずであった(本をホームで一冊なくした)。
 来年のボクよ、沼津行くなら、山手線で東京に行きなはれ、朝飯は「あじさい」でうどんを食うがええ、三島駅では12号車の13号車寄りで降りなはれ、駅で走らんかて大丈夫やで、ホーム販売のコーヒーは \270 やけど、車両内は \300 や。
 行きは2時間半かかったが、帰りは2時間で帰宅。今日は保育園の運動会だったのだ。それに出席できないのは悔恨の至りであったが、帰宅すると母子とも熟睡していた。4時に起きて来たが、二人とも寝起きが悪い。子は、母が戻ってくるまで10分近く泣き通しだった。私ではぬいぐるみの役にも立たなかった。優しく宥める父よりも厳しく叱る母の方が好きなのだ。なんかだんだん疎外されてゆく悲しみ。
 運動会報告。出場したのは午前の部の「ママと一緒にお荷物ポンッ!」という競技だけだが、勢いは良かったものの、うまくプレイできなかったようだ。妻が報告している最中にぐずりだした。どうやら恥を広めて欲しくないようだ。
 三輪車を引っ張り出して表で三人で。相変わらず漕げないし漕ぐ気もない。足をペダルに乗せるといやいやをする。
 風呂は私と。自分で液体石鹸をガーゼに押し出して洗っていた。
 食後、妻がゴミを捨てに出た。子は、「ママいっちゃった!」と言った(ように聞こえた)。
 妻の入浴中は父子の触れ合タイム。子が、「あぱ」「あぱ」と頻りに言うのは、「アンパンマン」の意味であることを思い出した。「ぷぷ」は「スプー」で、「ず」は「ズズ」。それはそうとして、「あぱ」といいながら、両手でふくらませた頬を押さえる。私が真似ると「くく」と軽やかに笑う。何度か笑かせて、抱き上げて鏡で自分の顔を見せる。それも可笑しくて笑いながらやっていた。
 おむつが濡れている気がしたが、気のせいだった。すると「ちちー」と行ってトイレに導く。昨日と今日と、トイレトレーニングを観察したが、いきなり実践だ。またがっている最中、子がウォシュレットのお尻洗浄を押してしまった。「うわ」とびっくりしていた。出なかったものの、大過なく終わった。が、手を洗わせるのを忘れていた。子が自ら洗面台に手を伸ばしたことで思い出した。
 点いていたコント番組で、ウミガメの産卵シーンのパロディで、卵の代わりにステテコ履いた禿げオヤジが次々に産卵される場面。オヤジが一人ひり出されるごとに、「ひっ」と体を引いて不気味そうにする。妻によれば、ディズニービデオの恐怖シーンでちゃんと怖がるそうだ。そういう感性が身についてくるのか。オヤジ産卵シーンの最後には、笑い出した。なぜ?
 またも「三匹のこぶた」を読んでやる。昨日以上に反応が良い。兄ぶたをまねて「助けてー」と言うと「くぷぷ」と笑ってくれた。オオカミが木の家に体当たりするシーンは、自ら演じてくれた(私が木の家)。
 寝る前はシール遊び。シールに名残を惜しんだが、母に連れられて寝室へ・・・・。これで当分また子に会えない。なんだかメランコリック・・・・。

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2001/10/13(土) →題名目次
三匹のこぶたを読む 生後736日(2歳と5日)

 飛ぶように、しかし階段でスライディングしないよう気をつけながら帰宅。まだ起きてたあ!----どころか、これから夕食であった。吾子は、私の顔を見て不審げな表情をしたかと思うと、泣き出した。たまらない・・・・。しかし、すぐに、「パパー!」と指さした。着替えも早々に私は子の食卓椅子となりはてた。正座した私の膝の上で食事なのだ。
 あまり食べない。保育園から帰宅後、間食もしてないのに。トイレトレーニングの視察をしたいので、トイレに行かないの?と妻を促す。妻が子の手を引くと、子は、「ちーち、ちーち」と勇んでトイレへ! いそいそと便器にまたがるのだが、出ない模様。自分でトイレットペーパーをちぎって、丸めて拭いている。その後、便器から降りて、水を流した。何度も流そうとするのが玉に瑕だそうだ。
 入れ替わりに私の食事。子が蜜柑を食いたがるので、妻が剥いてばらしておいた。子は、それを口にする前に、牛乳を発見して抱えに行った。妻が気付く、蜜柑を食った後で牛乳を飲んだらどうなるか。答え:凝固してしまう。以前、それで睡眠前にもどしたことがある。慌てて妻が蜜柑を片づける。戻ってきた子は、しばらくして、蜜柑の消滅に気付き、蜜柑があった場所を指さして、「おー!おー!」と言っていた。
 日程の確認のため、妻が自分の手帳を子に渡し、私の所に届けるよう言う。私は受け取って、ちらりと見て、母の元に戻すよう、子に託す。子は、言うとおりに妻の所まで持っていって、差し出したかと思うとひっこめた。わざとである。何せ、同じ事を私と妻とに7〜8回繰り返したのだから。いたずらっ子だねえ。
 夕刊を指して、「ピーピ、ピーピ」と言うから、鳥でも写っているのかと思ったら、「ピリビリ、ビリビリ」であった。新聞を破きたかったのだった。待ってな、破っていいやつ取ってくるから、というと待っていてくれた。
 「三匹のこぶた」絵本を本の山から抜き出してきた。よし、読んでやろう。例によって、子は進行を無視して本をめくり、母ぶたを指して「ママー」などと勝手なことを言う。しかし、途中から私のペースに巻き込んだ。

父:オオカミさんだ、ガォ〜ゥ、ガォ〜ゥ・・・・。
子:ダォ〜ゥ、ダォ〜ゥ・・・・。

・・・・二人で遠吠えだ。後は、絵本の展開に併せて、家を吹き飛ばすべくふーふーしたり、オオカミの体当たりに併せて子をゆすったりすると、子もけらけら笑って、背後数メートル離れた母を振り返って、「ママ、どう?」ってな顔をしていた。
 家を壊されたお兄さんぶたの涙を見て、子は、「えーん、えーん」と泣き真似を始めた。そのぶたの絵は、目元に涙があふれているだけの絵なのに、泣いていると認識できるのだ。オオカミが熱湯の中に落ちたところでは、「アチー、アチー」。
 母子で寝室に籠もったが、しばらくして「ダォ〜ゥ、ダォ〜ゥ」と遠吠えが聞こえた。興奮して子はなかなか眠らない。一度脱走して、私の横に臥した。強制送還。あしたも一緒に遊ぼうね!と言いたいところだが・・・・。

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2001/10/12(金) →題名目次
トイレット吾子 生後735日(2歳と4日)

 吾子を噛んだ加害者が判明した。妻の推理どおりだった。副園長が、迎えに来たその子の父親に「お宅のお子さん、他の子や保母さんを噛んで困るんですよー。今日は、保母さんで良かったけれど(< 今日も噛んだんかい!)、他のお子さんを噛むのだけは止めさせるようしつけてください。」と話していたのを妻が耳にしたのだった。その父親は、「そうですか、あははは」と初耳の暢気な様子。もしかして、まだ加害者の保護者に伝えてなかったのかい!!!!

 帰宅後、子は、妻を連れてトイレに行く。食前食後も妻を連れてトイレに行く。頻尿?前立腺肥大? そうじゃなくて自宅でもトイレが体験できるのがうれしいのだろう。少量しか出ないときに、「ふんばってごらん」と言うと、意味がわかるらしく、陰部に力が込められているのが感じられるそうだ。ああ、僕も吾子をトイレに連れて行ってやりたいものだ! きっと楽しかろうなあ。親子で臭い仲、なんちて・・・・。

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2001/10/12(金) →題名目次
パパが目に入らぬか 生後735日(2歳と4日)

 気が付くと妻はもう起きているようだ。またうとうとと・・・・。
 ふすまが開く。子も起きたようだ。まあ先週と同じだろうな。子は、私の方など一瞥もせず、妻のいる台所の戸の前で激しく泣き出した。妻が迎えに出て、そのままトイレに連れて行く。ああ、トイレトレーニングだ。耳を澄まして成り行きを聞いていたが、またうとうとと・・・・。
 肝心の所を聞き逃したようだ。ドジャー、バババーという、水を流す音がする。どうやら成功したようだ。水音に被さって子の声。「バイバーイ」尿にお別れを言っている。その後「パパ、むにゃむにゃぶぶ、パパ、ぐじゃぐじゃ」それに対する妻「そうね、パパにも見せてあげればよかったね」。母子の対話は成立しているのだな。
 子が、寝ている私の足下に来たようだ。黙っていると、去っていってしまった。おいおい待て待て。妻が子を連れて来て、「TV点けてあげて」。TVを点け、子を呼ぶが、子は四つん這いになってTVを見ており、私の方に目も向けない。さっきの復讐か。
 妻もやってくるが、子は相変わらず私とは目を合わさない。「パパにちゅーしてあげて」それでやっと私の方にやって来てちゅーしてくれた。妻の言うことなら聞く。「これ、これ」と、妻がテーブルの上にある、私のメガネと指輪と時計を指さすと、子は、わかった、という顔をして、片手にメガネ、片手に指輪を持って同時に私に差し出し、続いて時計も取ってくれた。
 後は、きゅーとか抱きしめ合って、いつもの父子の睦み合い。朝食の間、寝室に退散してまたうとうとと。朝食の途中と、終了後に、私の所に遊びに来てくれた。寝たまま立て膝した上に乗っかろうとする。また、朝から戸袋にかくれんぼ。
 服は私が着替えさせてやり、下まで抱いて連れ降ろす。自転車置き場の奥に隠した三輪車が目に入らないように配慮して。
 自転車の後ろに乗って、バイバイをして去ってゆく。私を振り返ったり前を見たりせわしなく繰り返して登園していった・・・・。もうちょっと起きて相手していればよかった、と後悔。現在、ひどく切ない気持ちである。

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2001/10/11(木) →題名目次
魔の木曜日 生後734日(2歳と3日)

 昨日の階段落ちのせいで、体の節々が痛い。荷物と体重のほとんどを支えた右半身より、およそ何もしなかった左半身の方が痛むのはなぜだろう。
 魔の木曜日。例の狂犬幼児が人噛みに変じる日だ。妻の予言どおり、被害者が出た。ただし、吾子ではない。
 前にも噛まれた、もう一人の被害者(男性)である。今度は、右手首外側を噛まれておりいたいたしくガーゼが貼られていたという。それなのに、被害者の保護者は、「もう二度目ですから・・・・」と言ったきり泣き寝入りのていなので、二人きりになったとき、(以下メールを引用)
「また噛まれましたね!この分だと吾子もまた噛まれそうだし、次に3回目噛まれたら、もうはっきり相手の子供を聞いて直接親に言ってもいいと思ってるんです!」って半分励まし、半分怒りで言ったら、「ガンバッテ・・・」だと!(一緒に言ってくれよーっ!)

 吾子は賢く、以前触って熱い思いをしたヒーターに、熱くないときにちょっとかすっただけで「アチィー」と言うそうだ。「あいうえおボード」も、母音はだいたいクリアしたらしく、「おかあさんといっしょ」の「あいうの歌」の時、遅ればせながら母音を押すのだそうだ。また、お絵かきボードに、ぐー、ちょき、ぱーの絵が描いてあり、これを指させばちゃんと「ぐー、ちょき、ぱー」を認識するそうだ。
 三輪車はお気に入りで、廊下に出しているときも時々戸を開けて、クラクション部分をパフパフ押しているそうだ。今日は日曜以来乗車したそうだが、相変わらず自分で漕ぐことは出来ない。
 今日はいよいようちでトイレトレーニング成功したらしい。食後にトイレに座らせると、喜んで座って、洗浄ボタンを押そうとするそうだ(押されたらどうなるのだろう!)。諦めて降ろそうとするたびに「うー」と唸って拒否。それを数度繰り返してから、「シャー」と放尿して便座から降りた。それでパンツを穿かせようとしたら、拒否して、何するかと思ったら、おもむろに水洗レバーを押して、流れ行く尿に向かって「バイバーイ」と手を振ったそうだ。(その後、おとなしくパンツを穿いて、自ら寝床に向かったそうだ。)

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