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吾子の成長記(ako040.html)

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2002/1/9(水) →題名目次
お風呂での挙動 生後824日(2歳3カ月1日)

 妻に連れられて帰った吾子は、保育園でもらったという「はしごコロコロ」という玩具を手にしていた。古典的な木の玩具で、両端が洗濯ばさみのような形をした木片が、梯子を伝って下りてくる、というもの。早速、梯子段の1本が取れてしまった。接着剤で補修しながら、父親らしいことをしていると自負。
 保育園の連絡帳によれば、子は、最近、花壇の球根にご執心で、伸び始めの芽を引くそうだ。一昨日、子を保育園に連れて行ったとき、副園長が、花壇の芽を狙う子がいるという話をしていたが、吾子のことらしい。
 妻が迎えに行った時間は少し早かったらしく、まだ2階から子らは下りてきていなかった。子供達が、
  「いいよ、いいよ」
と言っているのが聞こえる。うちの子が、許可を求めて(?)勝手に自分に許可を与えるときのセリフだ。吾子が嚆矢か、吾子は影響を受けただけか。・・・・なんか前者のような気が。最近、「貸して!」の変わりに「しーて!」と言う。これは保育園で覚えたのだろうか。
  「吾子ちゃ〜ん!」
と咎めるように呼ぶ声。どうやら、吾子がマイウェイで行動しているようだ。
 妻が先に風呂に入っているあいだの待機時間。子は、パラソルチョコを見つけてきて、開封するよう求める。食事前だが、1本くらい。 ・・・・でも、1本では済まなかった。1本目の、根元が口に入らないらしく、チョコの付いたままの残骸を渡して、2本目の開封を求める。私が残骸を食べるのを手本にしたか、2本目はきれいに食べ尽くして、3本目を差し出した。半分ほど食べたところで、妻からのお呼びが掛かった。執着せずに、すぐに風呂場に向かう(風呂の後、残りもちゃっかり食べたし、ご飯もたっぷり食べました)。
 服を脱ぐときはやはり泣き声を挙げる。妻は風呂から出て、子だけが浮き輪にはまって浴槽にいる間に、急に私も入りたくなって乱入。昨日は、妻も「本当にお風呂楽しそうだったねぇ」と言っていた、そのメモリーの再現だ・・・・。私が浴室に姿を現すと激しく泣き出し、浴室から出るまで泣き止まなかった。・・・・お風呂での挙動は不審である。
 久しぶりにかくれんぼ。私に隠れさせる。
  「パパいないなぁ」
というので見つかっていないと思いきや、見つけていてそう言っているのであった。わざと、である。知恵が付いたというかなんというか。最後には、私を隠れさせたまま食卓椅子に着いてしまい、私はおきざりであった。
 デザートのイチゴをテーブルに置く。テーブルが高いので子は立ったままだ。立ったままで、何やら体を左右、上下にくねらせて妙なダンスみたいなことをしている。どうも、「いただきます」と手を合わせるのに、正座しようか狭くてできない、という気持ちで中途半端な動きをしていたようだ。
 今年になって健康だが、鼻水が少々。ガスヒーターの前にも座り込むし。というわけで、液体の薬を飲ませて寝かせよう。・・・・子は、薬を見た瞬間、両手で口を押さえて放さなかった。初めての行動だ。
 明日はお前が起きたときにはパパは仕事だからね。夕方会おうね。おやすみなさい。

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2002/1/9(水) →題名目次
自立の芽生え? 生後824日(2歳3カ月1日)

 朝は理想的に、「妻→私→子」の順番に目覚める。今日から妻は学校なのだ。妻が子を起こしたのだが、眠そうで、私が近寄ると人見知りしそうなので遠巻きに見つめ、TVを点ける。TVの前に端座して見ている。
 すぐにシリアルの朝ご飯。これも理想的だ。ほぼ、子が自分で食べている。
 食事終了。目を離したすきに、泣き出した。見ると、ゴムの紐でできた妻のペンダント。ヘッドは金属でかなり重い。どうやら自分で首に付けようとして、ゴムがパッチンとなって頬を強打したらしい。両頬にゴムの跡が赤くくっきりついている。
 ベビーベッドの下にもぐりこんで、コンセントを外すというおいたをしている。出てくるように強く言うと這い出してきて、立ち上がろうとした瞬間、ぎっくり腰か腰痛かという中腰の姿勢で止まって泣き出した。・・・・ベッドの下部で、腰を打ったらしい。背骨の1つが赤くなっていた。
 そうして送るのは私。階段は、1段ずつ、ほとんど両足を揃えて「ぴょん。ぴょん。」と言いながら飛び降りた。一昨日、昨日と反対方向に車を停めていたので、子は、いつもの場所に車がないので不審な顔。「ぶーぶ、どこ?」と訊くと、首をきょろきょろさせて、はっ、と気付いた表情で車を指さした。昨日のことは覚えているし、車も覚えている。幼児の記憶力はばかにならない。
 保育園近く停車。一昨日、昨日と違って、まっすぐには保育園に向かおうとしない。まずは自動販売機に興味を示し、次に葉っぱを拾い上げる。折良く、ワンワン(と飼い主)が通りかかり、それに付いて保育園方向へ。今日は、「にー、さん」と言っていた気が・・・・。
 今日から通常保育らしい。子連れの母子と数組行き会う。1階でお別れ。いつものように無表情にバイバイを言って中へ。しばらく園庭から観察を試みる。子に見つかって「里心」がついたら大変だから目立たないように。
 「しぇんしぇい」に拾ってきた葉っぱを見せているようだ。他の子は周りにいない。・・・・と、1歳児たちが2階に「民族大移動」を始めた。左側通行らしい。手すりのない側に沿って階段を登る。子供達の固まりから抜きんでて・・・・子は階段の真ん中をさっさか登って踊り場を曲がって姿を消した。はぇー! と、そこで、踊り場から顔を覗かせて、私の方に「バイバイ」と手を振っている! 保母さんに促されてだろうか、いずれにせよ私は見つかっていたのだった。・・・・そして、やがて上に登っていった。もはや、朝のお別れはつらいものではないようだ。自立の芽生えか。
 子は、「パパ」と「ママ」をよく間違うし、時には「パマ」とも言ったり。うちで「シェンシェイ」と口走ることも。まあ保育園が楽しいのなら重畳、重畳。

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2002/1/8(火) →題名目次
一緒にお風呂は久しぶり 生後823日(2歳3カ月)

 「カバ」を覚えた。「はば」に近い発音で、「ば」の方は両唇破裂音ではなくて、両唇摩擦音である。これもフランス語っぽい。
 今朝も保育園まで私が。階段は、時々両足を揃えてジャンプする。一番下の溝に斜めにかかる鉄板で滑りそうになったが、パパがしっかり手を握っている。そこは、かつて私も滑りそうになったところ。
 車に乗るとき、車上荒らしから免れた小銭を子が握りしめた。車から降りるとき、「あい!」って私に渡すまで忘れていた。「落とすなよ」と言ったのを実直に守っていたのだ。えらいぞえらいぞ。
 今日も車を停めた場所から保育園まで歩く途中、歩幅を広く取って飛ぶがごとく歩く。道に大書してある交通標示「とまれ」を指さして1字を発音する。自分の名前の1字だ。良く読めました。夜、「へ」を指して「ぺ」と言っていた。少しは字もわかるのは、変な気分。
 今日も1階で預かってもらうのだが、昨日と同じく私の方を振り返りもせずに中へ。今日はバイバイだけはしてくれた。園庭から覗くと、全員でアンパンマンの番組を見ていて、子は、ちゃっかり一番前に座っていた。旧称野獣君が隣だった。仲良くせいよ。
 お風呂に私が入れるのは久しぶり。ここ数日、奥さんが入れるときも、風呂から呼んだら、なぜか「うえーん」と泣きながら風呂場に向かい、入った瞬間は泣いている。今日もそうだった。風呂前まで来てひと泣き。風呂場に入っても泣く。軽く流して湯船に入れて、じょうろでお湯を掛けるまで泣いていた。
 ガーゼで子の体を洗う。腋の下を洗うとくすぐったがる。「アヤアヤ(サルのアイアイ)の格好して」と言ったらくすぐったがりつつもちゃんと手を挙げる。「自分でやってごらん」と言うと、ちゃんと腋の下を自分でこするのであった。
 洗面器にお湯を貯めて、そのガーゼをもみ洗いしている。誰が洗っているのを真似ているのだろう。そのガーゼで、私のこともごしごししてくれた。
 風呂から出て、リップクリームを自ら大量に塗る。唇に塗るものだとわかっていて、めったなところには塗らない。その口でチューしてくれたが、私の唇はべとべとになった。
 昨日から、私のノートパソコンの矢印カーソルを探し、見つけると、「あた!」と言って画面を指で押さえる。「にー」と言って探すのだが、数字の2に見えるのだろうか。
 お絵かきをしてやっているとき、確かに「も1回」と言って私にもう一度書かせた。口にする語彙が気付かないうちに増加している。聞き取れる語は、圧倒的に多いだろう。
 体重計を持ち出し、乗っかる。脇にあった缶ジュースを手にしたり、雑誌を手にしたりして再び乗る。これで針が大きく振れることを知っているとしか思えない。しかし、目盛りの方は全然見ない。何なんだ。
 その缶ジュースを私の不手際で子の裸足の上に落としてしまった。ちょっと痛いかな、という感じだったが、足をさするのは私に任せて、本人は床に落ちた缶ジュースの方を「いてて」と言いながらなでなでしていた。
 台所の椅子に座っている私の膝の上に乗っているときに妻がイチゴのへたを取り始めたら、欲しいらしく、呻りながら手を伸ばす。妻、時折へたを取る手を休めて子に渡す。そのうち、一部は私の口に入れてくれ、一部は私の口に入れると見せて自分の口に入れていた。
 へたを取り終わったので皿ごと居間へ持ってきてテーブルに置く。子が正座してお辞儀した。「いただきます」なのだ。手を合わせてごちそうさまをするのは知っていたが、こちらは初めて見た。礼儀正しく偉いのだ。
 生活を建て直すのに、昨日より早めに寝ました。おやすみー。昨晩は寝言を何か言っていたね。最初は楽しそうだったけど、急に泣き出したね。今日はいい夢見ろよ。

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2002/1/7(月) →題名目次
積み木のパオ 生後822日(2歳2カ月30日)

 妻が迎えに行って子が帰ってきた。下までお出迎えに。妻が、
  「アンパンマン、って言えるようになったよ。」
と言うと、私に抱き上げられた子が、
  「アンパンマン!」
と叫ぶ。ただし、すべての音節が鼻母音で発音されていて、まるでフランス語で「あンぽンもン」と言っているかのごとくだった。こうしてみるとフランス語も美しいね。
 部屋にはいると、私に懐いて、二人睦み合っていた。キューと言って抱きついてきて、チューと言ってべろちゅーをしてきた。
 妻の化粧を真似て、パフに化粧水を分けてもらい、顔中に塗りたくる。化粧の本を膝に置いて塗っている姿は、幼児とは思えない。化粧水の染みこんだパフを持ってきて、私にもお化粧を始めた。顔を拭いて、「みみ、みみ」と言って順番に両耳、それから手と足にも化粧を施してくれた。
 妻の入浴中、久しぶりに積み木に注意を向けてみた。昔のようにひたすら高く積み上げるかと思ったら、箱の中の積み木を数個取りだして、箱の中に残った積み木を数個動かしたかと思うと、「
  「パオいた、パオ」
と急に言う。・・・・見ると、円筒形の積み木を並べて、ゾウの鼻のようにしてある。そうか、ゾウの側面図なのか。我が子ながら、創造性に感心した。
  「チチ(キリン)も作ってごらん!」
と、長い円筒を頸に、半月形を頭に見立てさせようとしたが、キリンに見てくれたかどうか。その後、独り言を呟きながら、積み木遊びに没頭していた。高層建築は生まれず、一見、街でも作っているかのようだった。
 風呂から、「パーパ」と呼んでいるときは、私の返事がよく聞こえるように耳に手をあてていたそうだ。
 イチゴにフォークを突き刺して食べている。しばらく見ていたが、見ているだけでほほえましい。あぐらを組んで、食べている。最初のうち、フォークがイチゴを突き抜けると「おっ」と言って私に見せていた。途中まで、フォークで口に運びながら、左手を添えていた。途中からは、わざわざ手でつまみ上げてから中空でフォークに刺し始めた。もはやフォークの意味はない。2個だけ残して食べきった。その後、遊んでいてその皿を蹴ってしまい、フォークの柄の方が皿の中に入り込んでしまうと、手を伸ばして、フォークの柄を皿の縁に立てかけ直した。変なところに律儀である。
 「ねんね」と言って寝室に入っていった。が、すぐに眠りに落ちるわけではない。さっきから、
  「じゅーちゅー!」
  「にゅーにゅー、にゅーにゅ!」
という声がしきりに聞こえる。「ジュース」「牛乳」のことだが、まもなく妻にうるさいと叱られることだろう。

 ※ 過去の吾子の日記を移転して復活したついでに、検索の精度を格段にアップさせました。今までは引けなかった語も、ほぼ大丈夫です。ただ、格段に遅くなってしまいましたが・・・・。

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2002/1/7(月) →題名目次
スイッチ、オン! 生後822日(2歳2カ月30日)

 後で聞くと、7時半に目覚ましをセットして置いたそうだ。妻の目覚ましが鳴ってから、だいぶ経ってから、子の、「マーマ!」が聞こえてきた。ふふ、パパがいるのを知らぬな。そうしたら、今度は「パーパ!」。私も大きな声で、「ハァイ!」。「マーマ」「パーパ」「ハァイ」を数回繰り返したところで、私も起きる決心をした。
 まずはトイレに。その時、細めに開いているふすまから子の様子を見ると、あんまり起きているように見えない。トイレから帰って寝室に入ると、子は、ねぼねぼしている。最初は、私が誰かわかっていない不審な顔に見えたが、そうではなさそうだ。うつぶせに跪いた姿勢で、しょぼしょぼした目で顔を上げては、うつらうつらと目と首が下に垂れる。妻に、寝かせておいた方がよいかねえ、と訊くと、TV(母と子のTVタイム)が始まっているし、保育園もあるから起こしていいんじゃないか、と応える。そこで子に、
  「TV点けようか?」
というと、がば、と起きあがり、にやっ、と笑ってTVの部屋に駆けだした。妻が言う。
  スイッチオン!
・・・・まさしくスイッチが入った感じであった。
 子は、機嫌良さそうに私の膝にもたれてTVに見入っている。子の食事の間、私は、自分の持ち帰ったキティちゃん弁当をほおばる。
 今日は私が保育園まで連れて行った。階段の途中で、表に回したうちの車を見て、
  「あ、ぶーぶ」
と言ったのは、自分の乗る車だとわかってのことだと思う。
 保育園の前に車を停めるのは、道が狭いので気が咎める。広いところに停めて丘の上の保育園まで手を引いて行く。帰りには抱っこをせがむことが多い吾子も、登園時はおおむね自分の足で歩く。帰りはやはり寂しさが募っているのだろう。行きの足取りは軽い。心なし、せかせるように歩くが、子は、ちょこまかと小さい歩幅で早足に歩いたり、こちらのリズムと違う大股になって遊ぶがごとく歩いたり。手が離れると、すかさず握り直してくる。典型的な父子の散歩という感じで快い。私が、
 「いち、にー、さん・・・・」
と数えながら歩くと、子は、自分の数えられる、
 「はち、きゅー、じゅー!」
だけ唱和してくれる。
 まだ自由保育で、子の教室のある2階に行く途中で、下から保母さんに呼び戻された。子は、私を振り返りもせず、バイバイもせず、私に渡されたバッグを肩に掛けて部屋に入っていった。外の窓から覗くが、もはや父親に関心もない様子であった。

 ※ 過去の吾子の日記、移転して復活しました。昨年末までの分を載せました。

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2002/1/6(日) →題名目次
吾子はどういう顔で迎えてくれたか 生後821日(2歳2カ月29日)

 高崎名物だるま弁当に、キティちゃん弁当がある。食の細かった同僚のお子さんが、その弁当を喜んで食い、その後の食事もその容器を使うと喜んで食べたと聞き、おみやげに一つ買って帰る。もう一つ、キティちゃんがベルを振るお菓子の容器も買って帰った。これのどらエモン版がすでにうちにある。
 吾子は久しぶりの父をどういう顔で迎えてくれたか。・・・・先週の帰宅時と同じように、ずっと父親がうちにいたかのような、何も変わらない表情(古文で言う「つれなし顔」)であった。照れているのだろうな。しばらくして馴染むと、足に「キュー」と言って抱きついてきて、何度も「パーパ」と呼びかけてくれた。妻が、「あやあややったら?」というと、サルの真似をした。「あやあや」とは「アイアイ」のことである。
 私の荷物の中にあったペットボトル。子がそれを拾い上げて、私の枕元の書棚の上に置く。いつも、ナイトキャップ代わりにペットボトルをそこに置いて寝るのだ。よく観察しているなあ。
 妻からおてふきを手に入れた吾子。開いて、そのおてふきで、私の腕を拭ってくれる。それから、「あしー」と言って、脛を拭ってくれた。そのおてふきを持って、「めめー」と言って私の顔を拭こうとしたので、かんべんしてもらった。
 昼寝をしておらず、ねむねむの様子で、ふとしたことで機嫌を損ねる。食事前に、「にゃんにゃんー」と言って、床をこすりはじめたが、何を求めているのか私も妻も思い当たらない。自棄になったあげく、夕食を乗せた食卓台をひっくり返し、食事を落としてしまった。
 風呂から、「あぶぶぶぶぶ」という音。妻によれば、子が口までお湯に浸かって、空気を放出しているのだそうだ。昨日は、湯槽から出る直前に肩までお湯に浸けた隙に、お湯を口に含んでいたらしく、浴室から出た後で妻にお湯を吹きかけたそうだ。
 「眠い?」と訊くと、「うん」と応えた。最近、「重い」と「冷たい」を使いこなしている。「眠い」と自己申告できるのもまもなくか?
 寝る段になって、妻が「ちーち行く」と訊いても首を左右に振る。しかし、それもいつものことで、妻がトイレに向かうと、「ちーち」と言いながら追いかける。今日もその調子だろう。妻がトイレに向かうと、「ちーち」と言ってトイレの前に行ったかと思うと、「おわたー(終わった)」と言ってUターンしてきた。
 寝室にはいると、速攻で寝た。おやすみ。明日、父ちゃんは休みだよん。

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2002/1/5(土) →題名目次
おねしょ吾子 生後820日(2歳2カ月28日)

 5時すぎに電話する。1回、2回・・・・留守電が応答するかも、という瞬間に、受話器が取り上げられる。しびれをきらせて、妻が取ったか、と思ったら、受話器を取り上げてほんのしばらく無言。
 ・・・・吾子が取ったのだ、と思ったら、妻の声。曰く、子が受話器を取ったが、恥ずかしそうにはにかんで、妻に渡した、ということだ。ちょっと退化した気分。
 とはいえ、一進一退。みずから電話に出たわけだし。私とは、「パーパ」という恥ずかしげなやりとりと、「ちゅー」は相変わらず受話口にしてくれたという報告を交わして、数日前以上に進歩はあったと思う。・・・・明日は会えるよ!
 妻が保育園に引き取りに行くと、昼寝の時に、「おねしょした」と報告を受けたそうだ。
 おねしょ。・・・・おむつをつけている吾子には、無関係のことばなはずであった。だって、おむつをしている人間が「おねしょ」をするのを当然だ。
 聞くと、保育園にいるあいだは、おむつでなはなくてパンツをはいており、今までは、昼寝の前に、「ちっち行く?」と訊いたら、出そうならトイレに行ったそうだ。吾子は、トイレが遠いらしく、必ずしも昼寝の前にトイレに行くわけではないそうだ。また、うちでもそうだが、大便の時は、それと察してもトイレに行って排出はしないそうだ。
 ま、とにかく、昼寝の前にトイレに行かずに、寝ている間におしっこをして、シーツをあらうはめになったということだ。
 外と内との顔を使い分けているとおぼしき吾子も、手水の手から水が漏れた状態になったわけだ。
 ・・・・その吾子に、明日は、やっと会える。

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2002/1/4(金) →題名目次
電話番:本番 生後819日(2歳2カ月27日)

 さっきの日記を書いてから、夜中に、も一度電話。子が出るようなら出るに任せるように言っておいた。その結果・・・・
  ガチャ。・・・・(無言)・・・・
吾子だ! 吾子が電話に出たのだ! 私が、「もしもし」とか「吾子」とか「パパだよー」と話しかけている間に、子の後ろから妻の「パパでしょ、ね」という声が聞こえて、子も、電話の相手がパパだと理解して、
  「ハチ、キュー、ジュー」
をなぜか皮切りに、けらけら笑いを基調に、「パーパ」だの「はい」だの「ハチ、キュー、ジュー」だのの会話を繰り広げて、妻と全然替わってくれない。妻が受話器を取り上げると、泣きわめく。
  「吾子の!」
と言って所有権を主張するのであった。結局、もう1台の、発信音しかしない電話をみずから耳にあてがうまで、妻と話ができなかった。
 電話にみずから出たのも初めて(だと思うのだが・・・・)だし、父親を含めて自発的に電話で話すのも初めてである。今後は、むしろ、他から掛かってきた電話に子が先に出ることが懸念される。それでも、父は子の成長を喜ぶのであった。

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2002/1/4(金) →題名目次
吾子の電話番 生後819日(2歳2カ月27日)

 不承不承高崎で宿泊である。朝は、ひっそり出ようと思っていたが、妻が私を送り出そうと起きてきたので、寝起きの上にあまりの予想外の展開にパニックになり、とがめ立てして恨みを買ってしまった。ごめん。
 夕方電話をする。・・・・誰も出ない。留守電が出る前に切る。水を使っていると、往々にして耳に入らないのだ。もう一度かけ直す。・・・・1回、2回、ベルが鳴る。ガチャ。受話器が上がる音。
  「ヒャイ!」
と高い声。んん? 反射的に、
  「もしもし?」・・・・ガチャ
・・・・今のはもしや、子が出たのではないか? 3度目に掛けると、留守電が出てしまった。
 1時間ほどして電話をすると妻が出た。先ほどの経緯を話すと、受話器は電話に掛かっていて、子が出た形跡がない、あなたはかつごうとしていうのだろう、とあらぬ疑いを掛けられてしまった。子と替わってもらって、
  「さっき電話に出たでしょ?」
と問うも、例によって恥ずかしげにしている。何度か替わって貰ううちに、父親が電話を掛けていると理解したらしく、話し方がかろやかになってきた。「話し方」といっても、妻に促されて「パーパ!」、と言ったり、私が子の名を呼ぶと、「ハァイ」と返すくらいだが。「ちゅー」も妻に促されて1回、自発的に1回してくれたそうな。口を付ける位置は、送話口ではなくて、受話口なのだそうだ。なるほど、理に適っている。最後に、「バイバイ」もしてくれた。
 保育園に行くと、自由保育の期間は2階に行くので階段を昇りかけると、1階から声を掛けられ、今日は1階で預かることになっているむね伝えられる。途中までよじ昇った階段から降りるはめになり、子は、なぜか泣き出したそうだ。
 すると、保育室から、野獣(旧称)が飛び出してきて、保母さんが、A君(旧称:野獣)に、
  「吾子ちゃんに、いい子いい子してあげなさい」
というと、そのとおりに「いい子いい子」してくれたそうだ。しかも、妻が帰るとき、玄関口まで来て、ずっとバイバイで見送ってくれたそうだ。いったいどっちの親が帰るのか、という状態で、吾子はぐすぐすの様子でいたそうだ。えらく社交的になっていた。まったく、「男子三日会わざれば刮目して会うべし」である。

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2002/1/3(木) →題名目次
父親の帰宅を気にも留めない 生後818日(2歳2カ月26日)

 目覚ましをいつしか止めてしまい、起床予定時間を30分も過ごしてしまい、焦った。そうはいっても、新幹線の遅れによって昨日より5分遅くなったが、辻褄を会わせることはできた。
 帰りも昨日より心持ち遅くなると、妻は入浴真っ最中。子は、私の枕に寝そべってTVを見ていた。私に目を向けただけで、一切反応なし。後にも、枕を使って、だらだらした姿勢でTVを見ていた。うーむ、私の真似か。
 ボールペンで厚紙に描いた作品を披露してくれた。大体は妻の描いた作品だが、子の筆も混じる。普通のボールペンを使いながら、厚紙からはみだしてもいないしそこらに落書きもしていない。偉いぞ。また、ボールペンを渡したままで風呂に入る妻もたいしたものだ。
 絵の中に、ヘビがいた。指さして、「おびー」。私はヘビの絵を描いたこともないし、うちの中でもヘビの絵を見かけないので、昨日もヘビの絵を見て何か言ったが、気のせいに思っていたけれど、どうやら認識して発音できるらしい。後に、発音はできなくても、パンダを認識できることもわかった。ペンギンは、認識できないようで、さっき教えてみたら、覚えたようだ。すぐ忘れるかもしれないが。
 ビデオにハートが出てきたとき、子は、着ているトレーナーのみぞおちあたりをまさぐりながら「ハート」と言う。見ると、胸にハートマークのついたトレーナーを着ている。というか、「ハート」と発音したのに気付いて、驚きました。
 私はまたも調子を崩したようだ。喉が痛い。子は、さっき寝室に入っていった。本当にだんだん生活が建て直されている。明日から保育園が再会するそうだ。

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2002/1/2(水) →題名目次
画竜点睛す 生後817日(2歳2カ月25日)

 けっこう夜泣きしていた。寝不足の私は根性なしにも5時40分起きに切り替え。始業15分前に仕事場に着く、という私らしくもない態勢となってしまった。
 帰宅すると、妻は入浴する瞬間。子は、私の枕を椅子にして座ってのお出迎え。私がずっとうちにいたかのような顔色一つ変えないお出迎えである。「椅子」に座ったまま、「にゃんにゃん!」と言って、ネコの絵をねだる。ネコを書くと「ワンワン!」そして、「ママ(ウマ)」「チチ(キリン)」と続く。
 昨日以来、私が絵のシルエットを完成させ、「メメ書いてごらん」と言って絵に目を描き入れさせている。昨日は鼻も描かせたものだ。たどたどしいながらも、目に当たる位置に、ちゃんと目を入れる。画竜点睛。動物がいきいきとする。上記の動物のうち、イヌとネコは正面、ウマとキリンは側面から描いて、目を入れさせると、正面からの絵には目を2つ、側面からの絵には目を1つ描き込むので、私の絵は意図通りに受け取られているわけだ。エヘン。
 磁性のある鉄筆で描くボードに、鉄筆以外の磁石付きのおもちゃを渡して、それで絵を描かせると、気に入ったようで、顔の形に目を2つ、鼻か口を描いて、お化けの絵(?)を完成させた。冷蔵庫に貼ってある磁石のサンタを持ってこさせてそれでも描けることを教えると、冷蔵庫に貼ってあるすべての物を剥がしてきて、それをボードの上に乗せた。その類推は正解である。これには驚いた。
 手を置いて、その上をなぞる。これも気に入ったらしく。小さな子の手と私の大きな手をなぞって見せると、嬉しそうに笑う。「てて、てて」と何度もなぞった。
 子を抱き上げて逆立ちの姿勢にしたとき、ズボンが脱げかけた。それはすごく楽しいらしく、「ぬげたー」と言いながら、自分でズボンをずらす。おしめまで脱げちゃうぜ。
 抱き上げて蛍光灯の紐を引く位置まで持ち上げさせる。重いよー。部屋の灯りを落としてしまった瞬間、私に抱き上げられたままで、「ねんねー、ぐーぐー」と言って体を傾げて寝たふりをした。近所のコンビニに妻が買い物に出ている間に、「ぬげたー」と「ぐーぐー」を発明したので、妻が帰宅したときにこの芸を披露すると、ウケていた。
 皿の底に、チョコエッグの破片が4〜5個残っていた。ひとつつまみ上げて食べ、もうひとつつまみ上げて私の口に入れてくれた。しかし、残り少ないと気付いたらしく、その後すべて自分で食べてしまった。そういえば、先日、妻も同じようなことを言っていたっけ。お気に入りの食品が、数少ないときには分けてくれない、って話を。その後、別のチョコを皿に山盛りに足すと、気前よく私の口にじゃんじゃん抛り込んでくれた。さっきの罪滅ぼしらしい。
 昼間、デパートに出かけたそうだ。獅子舞がいて、子を見るや、「襲いかかって」きたそうだ。子は、テテテテテーと勢いよく妻の方に逃げてきて、獅子舞は追いつけず、残念ながら獅子舞に噛んで貰えなかったそうだ。関取にも抱き上げて貰いたいな。
 今日はまあまあ早く寝ました。生活がやくざな状態から改善されつつあるようですな。

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2002/1/1(火) →題名目次
子と迎える新年は3回目 生後816日(2歳2カ月24日)

 昨年は私の膝の上で子は新年を迎えたが、今年は寝ていた。昼寝をしなかったのに、10時半過ぎるまで起きていたくせに、新年の起床は9時で一番最初。
 一番最初に起きたのはいいのだが、そこはかとなく情緒不安定。すぐに泣いたりわがままを通したり。空腹のせいかと思ったが、食事中もちょっとしたことで不機嫌になる。この親バカの私が、「ちょっとぉー!」と思うほどだから年頭から先が思いやられる始末である。
 昼過ぎに、突如、ばあちゃんの訪問が成った。すると、子は、急に礼儀正しくなった。ばあちゃんには甘えまくる一方で、折り目正しく接するのだ。別人のようだ。
 で、ばあちゃんが帰ると、輪を掛けて情緒不安定になった。起きるのが遅かったから昼寝はしないだろう、という妻に昼寝を提案した。すると、あっさり眠りに落ちた(3人とも)。どうやら、習慣として9時に起きたとはいえ、睡眠不足が祟って気分屋になっていたようだ。その証拠に、目覚めると天使のような朗らかな性格になっていた。
 子が歯ブラシを銜えたまま私に近寄った。「うっ」となって口蓋を突いたようだ。泣きはしたが、ケガはなかった。そういえば、昨年の最終日(つまり昨日ですな)、子がすぐ後ろまで近づいているのに気付かず、おでこにひじうちをかましたときも泣かせてしまいました。2年越しの過失。
 久しぶりの風呂前に散髪。前髪は自分でもうざいと思っていたのか、非常におとなしく切らせてくれる。板の間に正座していたのだが、まさかしびれはすまいが、お尻を着けたり交互に足を伸ばしたり体育ずわりしたり、何度か足を組み替えていたが、上半身の姿勢は崩さなかった。けなげである。
 台所にはいつくばって、両手に1つずつ、親指と人差し指で何か拾い上げた。何もない物を拾ったふりをしているのだろうと思っていたが、「あい」と言って右手につまんだ物を私の口に入れようとする。変なもんじゃなかろうか、あわてて身をかわすと、一粒の生米が落ちた。米一粒を大切にする心に打たれて拾い上げて口に入れたら、もう片手につまんでいる物を吾子本人の口に運び込もうとしている。それも同じ生米という保証はない。無理に取り上げると、ちゃんと生米でした。子も食べました。
 妻が溜め込んでいる使用済みテレカの山を発見。20枚近くはあったか。ネコの子、イヌの子のデザインに混じって、鹿のデザインのがある。子がしばらく吟味したところで、「鹿は? キョンキョンはどこ?」と問うてみる。鹿を認識するかどうかの実験である。1枚1枚調べて、「あた!」と鹿を見つけた。
 その中に、かつて子が破いた写真の破片があり、私は鼻から下、妻は口から下だけの胸から上が移った破片であるが、子はそれを見て、「パパ」「ママ」と正確に言い当てた。そして「吾子?」と寂しそうにつぶやいた。子が生まれる前の夫婦の写真なので、妻の腹部さえ写っていない写真には、子のかけらも写っていないのである。
 まもなく11時。やっと子も寝室に入っていったが、まだ寝付いていないようだ。私は明日から5時起きで、初仕事が始まります。

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